SUHACO 35

LDK
明るい光が差し込むLDK。キッチンに立つと、リビングの先にある窓まで一気に視線が抜けるワンルーム空間は遮るものが何もなく、気持ちがいいものです。
階段の位置が上下ともに揃っているのも空間を有効に使うテクニック。さらに、手摺を薄く細く目立たなくすることで空間に溶け込ませ、実際より空間が広く感じます。上階へ上る階段もストリップ階段となっており、視界が抜けることで圧迫感がありません。

LDK2
大きな開口部以外にも、窓枠のないスッキリとした窓が設けられています。外部からの視界を遮るために、隣地に面した壁面の窓はすりガラスで柔らかな光だけを通す仕上げになっています。窓が複数面にあることは家の中の空気の流れを作るためにもとても大事ですので、用途にあった窓の大きさや仕様を考えるといいですね。照明は壁面を照らしながら、空間全体を照らす柔らかな間接照明となっています。天井照明がないことで、空間はより広く感じられます。

LDK3
階段のデザインは、このようなシンプルな空間の中ではとても重要な働きをします。空間全体の印象を左右すると言ってもいいでしょう。明るい色のフローリングと白い壁面、天井は真っ白なキャンバスのようですが、その中に一段トーンを落とした渋みのあるスチール色で作られた鉄骨ストリップ階段。決して目立ちすぎることはありませんが、空間のアクセントになっています。

水回り
シンプルなカウンターと、シンプルな洗面ボールで構成された洗面スペース。カウンターが長く作られていて、それに合わせて鏡も幅広く作られています。これなら顔を洗ったり歯を磨いたりした後、そのままメイクしたり髪を整える作業がスムーズに出来ますし、家族で並んで支度が出来ます。家族で共有できることで、出かける前の慌ただしい時間に少しゆとりが出来そうですね。

玄関
敷地の形状によっては、無駄のない動線とスペースづくりはプランニング上、必須です。居住空間を出来るだけ確保するように、玄関の幅は細く、でも長くすることにより狭さを感じない空間に仕上がりました。階段がストリップ状になっていることで、圧迫感がないのも限られたスペースでは有効な仕掛けです。玄関は細長い土間になっているので、自転車なども保管しておけますし、作業スペースとしても使えます。

玄関2
扉を開けると、外部からの光がストリップ階段の隙間を通り上がり框の奥まで届く、明るい空間です。細長い玄関ではありますが、玄関収納は必要です。そこで壁面と同じ白いボックスを床から浮かして配置し、すっきりと空間に馴染むデザインとしています。床から浮いていることで土間床のお掃除などもしやすいですね。