“中庭のある家”の魅力~コートハウスのメリット・デメリット

SUHACO/素箱の中庭のある家~コートハウスの内観

都会生活に潤いを与えてくれる“中庭のある家”は「コートハウス」とも呼ばれます。安心感のあるプライベートな庭。家に居ながら、居住空間から屋外につながりやすい開放的な間取りになるのが“中庭のある家”の魅力です。そんなアフターコロナの家づくりでも注目のSUHACOの“中庭のある家”~コートハウスの特徴、メリット・デメリットをご紹介します。シンプルで心地いい家づくりを検討している方は、ぜひ参考にしてくださいね。

 

コートハウス~中庭のある家とは~

中庭のある家の植栽とテーブルのある風景:開口部がスライド式の窓

コートハウスとは、一言で言えば「中庭のある家」。中庭とは、建物、壁、塀、植栽などに囲まれた庭のこと。パティオとも言われます。家と中庭が居住空間として一体となった家ですので、プライバシー確保がしやすく、セカンドリビングとして、快適な住空間を実現できます。

 

都会などの住宅密集地に建てる場合、広々とした庭やプライバシーの確保が難しい30坪程度でも庭のある空づくりができます。外からの視線が遮れるような位置に、ウッドデッキやバルコニーのある中庭をつくればリビングのように利用することもできます。

 

郊外に建てる一戸建ても、道路や隣家に近い庭だと、洗濯物を干したり、バーベキューを楽しんだりする際に、外からの視線が気になりますよね。そのような時にも、プライベートを確保しながら、開放感のある快適な家づくりができるのが中庭のあるコートハウスです。

 

中庭のある家~コートハウスの特徴とメリット

コートハウスのメリットは、開放感、快適性、プライバシー、コミュニケーション、防犯面など、様々なメリットがあります。

 

光と風の通り道を確保できる

コートハウスの最大のメリットは、光と風の通り道が確保できることです。都市部などの風通しや日当たりが良くない立地でも、各部屋が中庭に面し、自然光や風の通り道がつくれ

ます

北側の部屋や家の中心部にも自然光を呼び込めますので明るい家になり、日中の電気代も抑えやすくなります。

夜間はライトアップすると心地よい空間演出ができます。シャワールームや浴室からのから見えるちょっとしたうるおいは1日の疲れを癒してくれるでしょう。

 

都会でもプライバシーが確保しやすい

プライバシーも確保しやすい中庭のある風景:自転車も中庭に収納できる

都市部では、窓を大きく開けたり、カーテンを開けっぱなしにすると、どうしても人目が気になりますよね。中庭側の窓は、安心して窓やカーテンを開けて暮らすことができます。洗濯物を干したり、バーベキューを楽しむこともできます。

中庭の向こう側にある建物や木々に視線が抜けるため、空間に奥行を感じることができます。どの部屋の窓からも中庭の木々の季節の変化が楽しむことができる。そんな自然と共に暮らせる間取りにすることもできます。

中庭があれば、車を気にすることなく、また、家事をしながら安心して子供を外で遊ばせることができますよね。

 

居住スペースとつながる屋外への広がり

中庭をリビングなどの居住スペースと一体的に考えることで、開放的なひとつながりの空間づくりができます。

テラスやウッデッキを居室に隣接させて床の高さをフラットにすれば、室内から連続した拡張性の高い間取りになります。

天気が良い日は中庭でお茶をするなど、セカンドリビングとしても心地よい空間づくりができます。中庭は、内と外をつなぐ開放感と安心感のある暮らしの中の居場所です。

 

二世帯住宅のほどよい距離感

中庭のある家は、二世帯住宅にも適しています。中庭を共有スペースとすれば、コミュニケーションがしやすい間取りになります。お互いの居室の間にゆるやかにつながる、ほどよいスペースが生まれるため、お互いに適度な距離感をもって暮らしやすくなるでしょう。

 

防犯面に優れる

外部の視線も遮り、侵入もしにくいため、防犯面でも安心です。間取り次第では、外出する際も玄関の戸締りだけでも出かけられるようになります。

 

 

中庭のある家にもデメリットはある?

ウッドデッキでゆったりくつろげる中庭:シンボルツリーの植栽が涼しげ

様々なメリットがあるコートハウスですが、「あのときこうしておけばよかった」と後悔しないようにデメリットもしっかり検討しましょう。

 

建築費やメンテナンコストがかかる

中庭がある家にすると、家の外壁面積が増え、建築コストやメンテナンス費用がかかるというデメリットがあります。開口部を広く多めに確保すると、窓の設置コストもかかります。

 

外気の影響を考慮し、断熱性を高める

中庭に面した窓などは広めに確保しますので、外気の影響を受けやすくなります。高い断熱性能のある素材を使い、最適な施工法を採用して断熱性能を十分確保した家づくりが必要になります。強度面でも、広い開口部でもしっかりとした強度が確保できるSE工法などの工法が適しています。

 

居住面積が狭くなる場合がある

住宅密集地などの限られた敷地で中庭を配すると、居住面積が狭くなってしまう場合があります。一方で、光ると風の確保がしやすく、居住空間との最適なバランスを確保できるように、中庭のある家の設計経験が豊富な建築士や設計士に相談を

水捌け、湿気、排水対策をしっかりと

コートハウスの排水対策は集中豪雨時、台風の前の落ち葉広いや降雪の際のメンテナンスも必要です。

 

スタイリッシュな外観と、中庭のある快適な空間づくりができるコートハウスは、非常に魅力的です。一方で、留意すべき点もありますので、納得の家づくりができるように、中庭の建築実績が豊富な設計士や工務店に相談し、予算、デザイン、住宅性能のバランスをもったプランを検討することが重要です。

 

中庭のある家~コートハウスの間取りとデザイン

中庭のある家の2階リビングからの風景

中庭のあるコートハウスには3つの間取りのタイプがあります。

 

コの字型

中庭に面して3部屋が配される間取りです。風通しが確保しやすい、開放感のある間取りです。家の形が複雑になると、角や外壁面が増えるため、建築費は高めになります。

 

ロの字型

中庭を中心に4部屋が囲むイメージです。完全なプライベート空間が確保したい場合に最適です。

室内をひとつながりに移動する場合、ぐるっと回遊する動線ですので、動線が長めになります。中庭を通りショートカットして他の部屋に移動する場合は、動線が短縮できます。

特に気を付ける必要があるのは水はけです。排水処理はもちろん、庭のメンテナンスの設備や道具は、外部から搬入しにくいので、メンテナンスがあまりかからない工夫が必要です。

 

L字型

開放感があり、半中庭のような位置づけになります。プライバシーを確保する際は、家の向きを工夫する必要があります。変形地の場合、コの字、ロの字だと敷地を有効に活用するのが難しいのですが、L字型であれば、辺の長さや家の向きを工夫すれば敷地を有効活用しやすくなります。

 

まとめ:コートハウスを検討する際の留意点

中庭の風景:コートハウスならではシンボルツリー

コートハウスは、都市部などの敷地面積が限られた30坪程度の住宅でも実現可能です。プライバシーを確保しながら、開放感のあるおしゃれな暮らしがしやすく、デザイン住宅のコンセプトにもマッチしています。

開口部を広く確保するため、断熱性能が高く耐震性の高いSE工法などを採用することで、自由度の高い間取りと高い耐震性、断熱性能の十分な家づくりができます。

中庭のある家は、家の構造から建築費がかかりやすくなります。地域の気候や土壌の特性、季節の光と風の通り道の変化などを踏まえて、十分な排水対策が必要なコートハウスの家づくりは、設計経験が豊富な建築家や工務店に相談することが重要です。

都会の中で、ほっと一息がつける居場所を確保できる中庭のある家は、心や身体の健康を維持する快適な住まいです。自然光や通風などの自然エネルギーを有効に暮らしに取り入れ、消費エネルギーも考慮したシンプルな暮らしにもつながっています。

素箱/SUHACOの家づくりは、30坪の2階建て住宅で、中庭のある家を2,000万円前後の予算でも建てられるプランを基本としています。

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