コートハウス

もともと、パリの市内などでみられる、建物が隣接している場所で通りに沿った場所ではなく、建物の内側に庭を設けることで、採光や風通しを確保するスタイル。
中庭をもつ住宅や建物のことを、日本では『コートハウス』とよんでいます。
通りから、ちらりとみえる建物の奥に、素敵な庭が広がっている様子をみたことがある方もいるのではないでしょうか。
建物の外側に庭をもうける、アメリカ映画などでよく見るスタイルとは逆のスタイルと言ってもいいでしょう。
日本では、建物が隣接する都市部などでプライベート空間でありながら、外を感じる方法として用いられることが多いのが、このコートハウスです。

庭がほしいを満たす、コートハウス


庭のスペースが取れなくても、緑を感じることができる。
庭は地面に取るだけではありません。コートハウスでは建物の内部にプライベートな空間を作ることができます。
家族だけで過ごす、気持ちのいい中庭は、たとえそんなに大きくなくとも貴重な空間です。

光と風を取り込む、コートハウス

コートハウスではプライバシーに配慮しながら全面に大きな窓を設けることも可能です。
それにより、たっぷりの光と風を室内に取り入れることができ、気持ち良い空間になっています。また、冬は開口からの光で暖かく、夏は風が通り涼しく過ごすことができ、省エネも兼ね備えています。

 

アウトドアリビングとして楽しむ

リビングに面して広めの空間を確保することで、アウトドアリビングとして中庭空間を使うことも可能です。
来客時にも、近隣を気にせず楽しむことができるアウトドアリビングは、休日には友達を呼んでBBQを家でも楽しみたい! という方にもピッタリです。

プライバシーを確保する


テラスも内部に作ることで、プライバシーに配慮した使い勝手のよい空間に。
都市部では建物が隣接し、外側へテラスを設けることが難しい場合にも、コートハウスとすることで外部との繋がりを叶えることが可能です。

 

大開口で外と繋がる、コートハウス


通常の戸建では、隣地の関係で大きな窓を設けるのは難しいことが多いのが実情です。
ですが、コートハウスとすることで、写真のような大開口も可能です!
プライバシーをしっかりと守りつつ、大きな空を眺めて暮らすことが可能になるのです。

デメリットとしては、外壁が増える分コストがアップする、開口が多いので耐震面での不安などが挙げられますが、素箱ではこれらを解決する、建築構造とコスト管理を行うことで、無理なく安心して手にしていただけるよう計画しています。
見学会も随時開催しておりますので、お気軽にお問い合わせください。

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著者情報

秋 慎一郎

秋 慎一郎 監修:一級建築士 秋慎一郎 /L・DESIGN建築設計事務所

「プライバシーの守られた開放的な空間」
「季節の移ろいを感じられる心地良い住まい」
をコンセプトにして、設計活動をしています。
コートハウス(中庭型住宅)の設計を多く手掛け、
「光」や「風」を考慮した、家族と穏やかに過ごせる「住まい」を提案しています。