エントランスまわりや玄関までのアプローチは、その家の「顔」になります。“なんだかこの家、素敵だな”と思う家は、エントランスのデザインにもこだわっているもの。また、そのデザインや間取り次第では、プライバシーがしっかり確保できたり、日々の癒し空間になることも実感できるはずです。見た目や印象以外にも、エントランスには大事な役割があるのです。
そこで、SUHACOの実例集を見ながら、エントランスや玄関アプローチがもつ役割や魅力についてご紹介します。
家族を爽やかに迎える、緑豊かなアプローチ
奥行きのあるアプローチを彩るのは、壁際に植えられたグリーンと、リズミカルにデザインされた石畳。玄関扉までのほんの十数歩の小径ですが、家族にとっては癒しの空間であり、来客を気持ちよく迎えてくれます。建物のデザインがシンプルであればあるほど、このような緑のあるアプローチがよく映えます。
また、玄関扉の前にシンボルツリーを配したことで、自然な形で通りからの目隠しになっています。さらにシンボルツリーを落葉樹にすれば、季節の移ろいが家にいながらにして楽しめます。
ここは、外階段を上がってきて、玄関扉までのエントランス空間。通りからしっかりと目線が遮られてはいるものの、上階からの光も差し込み、気持ちの良い外空間になっています。シンボルツリーが建物内に配したユニークなデザインで、その下の木陰でお茶や読書も楽しめます。コンクリートの外壁と、タイル貼りの床も相性がよく、植栽のグリーンもよく映えます。
立地を活かした、特別感のある玄関アプローチ
通りと敷地に高低差がある場合は、エントランスまで上がっていく階段アプローチを設けることが多いでしょう。こちらのお宅のように、高いコンクリートの壁で囲まれたデザインにすることで、下から見上げたときに空だけが見えるような演出ができます。
はじめてこの家を訪れる来客者にとっては、数十段の階段を上がる間に、この先にどんな空間が広がっているのかとワクワクできるアプローチ。また、そこに暮らす家族にとっては、通りから高低差がある分、よりプライバシーを確保できるメリットがあります。
こちらは、玄関扉を開けると、爽やかな緑の斜面が目に飛び込んでくるエントランス。玄関先が通りに面していないことで、プライバシーを確保することができます。さらに、アプローチからも玄関扉と室内がクランク状になっているので、通り側からも視線を遮ることも。自然と隣り合った土地ならではの、特別感のあるエントランスと玄関アプローチになっています。
間取りの工夫で、プライバシーを確保
都心部など敷地の狭い住宅街では、エントランスまわりのデザインが重要になってきます。通りと建物までの距離が近く、適度な長さのアプローチが確保できない場合は、こちらのお宅のようなデザインもおすすめ。ステンレスの扉を開けると、エントランスのある空間がお目見え。光と風通しを確保しながらも、プライバシーやセキュリティに配慮し、通りから視線を遮ることができます。
また、ここはフリースペースとして、DIYや自転車いじりをしたり、お子さんがちょっと遊んだりと、さまざまな活用方法ができます。
少し敷地に余裕があれば、玄関扉までのアプローチを長めに取ることで、通りからの視線を遮ることができます。また、玄関扉の位置が通りから見えないようなデザインにしたり、アプローチをクランクさせるなどの工夫をすることで、オープンな外構でもプライバシーを確保することができます。
センスのよさを感じさせる、シンプルな玄関まわり
玄関まわりの細かなデザインは、オーナー自身がセレクトできることもあり、その家のセンスが出る部分。シンプルなデザインの外観であれば、サインやポストなどもシンプルでモダンなものにするのがいいでしょう。
サインやインターホン、ポストなどがひとまとめになった門柱を採用する家もありますが、建物と一体化させるお宅も増えています。たとえばこちらの実例のように、ポストを埋め込みタイプにすることで、室内で郵便物を受け取ることができるなどのメリットもあります。
サインを家の雰囲気に合わせてオーダーするのもおすすめです。アイアンやステンレス、木、ガラス、アルミ、磁気など、最近はさまざまな種類から選ぶことができます。
エントランスや玄関アプローチは、機能性やプライバシーの確保などをしっかり考慮しながらも、家をおしゃれに演出するデザインにすることも大切です。そのためにも、立地を活かし、そこで安心して暮らせるようなエントランスデザインにしたいものです。SUHACOでは、その立地を最大限に活かしたデザインを提案しています。ぜひ、オープンハウスで実際にご覧ください。