中庭はニューノーマルな暮らしにフィット。中庭のある家で暮らしはこう変わる

中庭は、外と中をつないでくれる家族だけの空間。外からの視線が遮られたプライベートな空間でありながら、思いきり外気を吸って、風と光が感じられる貴重な場所です。そして何より、これからのニューノーマルな暮らしでは、中庭があることで家での過ごし方がより充実していくはず。そんな、中庭のある素敵な暮らしをご紹介しましょう。

 

 

ニューノーマルで中庭のある暮らしはどう変わる?


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建物や壁に囲まれた中庭は、外に向かって設けられたベランダやデッキとは違い、室内と同じように家族だけのプライベートな空間として使えます。そして、これからはじまるニューノーマルな暮らしでは、家で家族との時間がますます増え、自然とその過ごし方も変わっていくでしょう。

 

たとえば、外食を控えて家で食事をする機会が増えたり、ジムに通っていたのを家でのトレーニングに切り替えたり、週末の外出を控えて家で遊ぶ時間が増えるなど…何かしらの変化はあるでしょう。そんな新しい生活スタイルの中でも、中庭があることで、室内とは別空間で楽しむ時間をもつことができるのです。

 

また、中庭を間取りに取り入れることで、より室内を快適にすることもできます。建物の外側部分はなるべく開口部を少なくし、逆に中庭に向かって開口部を大きく取ることで、室内に光と風をたっぷりと取り入れることができます。都心部の住宅密集地でも、中庭を上手に活用すれば、陽光がたっぷり入る家づくりも可能なのです。

 

これから家づくりを検討しているのであれば、家での過ごし方を具体的にイメージしながら、間取りを検討することも大切になります。

 

 

 

中庭があることで、家での楽しみ方の幅が広がる!


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家に中庭があることで、室内ではできない楽しみ方が増えます。実際に、中庭でどんな過ごし方ができるのか、またニューノーマルな生活の中でのメリットをご紹介します。

 

<中庭の楽しみ方その1>
ピクニック気分で外ごはんが楽しめる

中庭にテーブルとイスを置けば、週末のブランチやティータイムが楽しめます。庭に面したデッキなどでは、どうしても周囲の視線が気になってしまいますが、壁や建物に囲まれた中庭であれば、気兼ねなく家族だけの時間が過ごせます。なかなか外食がままならない時期だからこそ、テイクアウトやお取り寄せなどをして、いつもとちょっと違ったシチュエーションで味わうのもいいですね。

 

<中庭の楽しみ方その2>
子どもが外遊びやプール遊びができる

お子さんがいるご家庭なら、中庭は格好の子どもの遊び場にもなります。コロナ禍でなかなか外に遊びに行けなくても、少しでも外気に触れながら外遊びができる空間は、この状況では貴重。夏はプール遊びをするのもおすすめです。室内から目の届く中庭なら、子どもを見守りながら外で遊ばせることができます。

 

<中庭の楽しみ方その3>
外ヨガやストレッチが思いきりできる

ヨガマットを中庭に持ち出せば、一日のはじまりに体を動かしてスタート。外の空気を吸い込み、朝陽を浴びながらの外ヨガやストレッチなどが楽しめます。中庭であれば、近所からの視線も気にせずに行うことができます。


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<中庭の楽しみ方その4>
アウトドアリビングとして活用する

中庭をリビングダイニングに面した間取りにすることで、アウトドアリビングとして活用できます。開口部を大きく解放できるようにすれば、リビングの延長のように使うことも。ホームパーティーを楽しんだり、家族で週末にバーベキューをするのもいいですね。気候のいい時期なら、コンパクトなテントを張ってキャンプ気分も満喫できます。

 

<中庭の楽しみ方その5>
読書をしたり、ハンモックでくつろげる

中庭で読書をしたり、ハンモックで寝そべって昼寝をしたり、よりプライベート感のあることも気兼ねなくできます。中庭にシンボルツリーを配すれば、季節の移ろいが感じられ、適度に日差しを遮ることも。家にいながら自然を感じることができるのもメリットのひとつです。

 


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<中庭の楽しみ方その6>
DIYやガーデニングが楽しめる!

コロナ禍で、自宅でDIYを楽しんでいる人も増えています。DIYのために室内でスペースを取るのがなかなか難しい場合は、中庭を活用してみましょう。また、中庭を使って家庭菜園を楽しんだり、ガーデニングを行うのもおすすめです。

 

 

中庭があることのメリットとデメリットとは


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中庭にはメリットも多いですが、もちろんデメリットもあります。家族のライフスタイルと合わなかったり、使い方をしっかりイメージしておかないと、かえって暮らしにくい家になってしまう可能性も。そこで、中庭を設けることのメリットとデメリットを知っておきましょう。

 

<中庭のメリット>

・外空間でありながら、プラベートな時間が楽しめる

・中庭に向かって開口を設けることで、室内が明るくなる

・気兼ねなく窓をオープンにできて、風通しを確保

・アウトドアリビングとして、さまざまな活用ができる

・防犯面でも安心できる

・洗濯物を干すのも、近所の目が気にならない

・子どもを安心して遊ばせることができる

 

<中庭のデメリット>

・建物の形が複雑になり、建築費用がかかってしまう可能性がある

・中庭を設ける分、居住面積が狭くなってしまう

・中庭に面して開口部が多くなると、室内の断熱性が下がってしまう

・中庭も掃除や手入れ、メンテナンスが必要になる

・外に向かっての開放感がないので、景色があまり楽しめない

 

ただし、デメリットは間取りなどの工夫次第でカバーできるもこともあります。中庭のある家を作りたい場合は、設計会社に一度相談してみるのもいいでしょう。

 

 

中庭を間取りに取り入れる際の注意点とは


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中庭のある家を作る際に、一番迷うのが間取りでしょう。中庭に面してリビングやダイニングルームを配すれば、家全体が明るく解放的になります。また、子ども部屋や寝室を中庭に面して配置すれば、それぞれの部屋に光が届き、中庭が家族の共有スペース代わりにも。ほかにも、暗くなりがちなバスルームや洗面所を中庭に面するのもひとつのアイデアです。

 

ただし、寝室やバスルームなどプライベートな空間を中庭に面する場合は、周囲の家の窓との関係性をしっかり確認して間取りを考えたり、壁の高さを決めることが重要です。開口部を大きくしがちな中庭面の開口部だからこそ、建築時にしっかり確認する必要があります。もちろん、家族間でもプライバシーがあるので、その点も考慮しましょう。

 

また、風の通りや日当たりを考えずに、壁に囲まれた中庭を作ってしまうと、場合によっては湿気や水溜りなどに悩まされる空間になってしまうことも。風通しがよく、日差しが適度に差し込むような位置にしたり、水捌けのよいように設計するなどの工夫をすることも必要です。

 

このように、中庭のある家づくりで失敗しないためには、中庭のある家の建築実績が豊富な設計会社を選ぶようにしましょう。さまざまなアイデアを提案してくれたり、解決策の知識を持っているはずです。

 

家づくりでは、中庭の広さと使い勝手について考慮する


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中庭の広さは、おもにどのように使うのか、その目的を考えた上で決めるのが基本です。また、家を建てる敷地の広さや居住スペースとの兼ね合いも重要になってきます。敷地に限りがある場合は、あまり広い中庭を作ってしまうと、居住スペースを満足に確保できないことも。逆に、あまりにも小さな中庭スペースを作っても、活用の方法が見つからず、中途半端な空間になってしまうこともあるでしょう。

 

たとえば、テーブルや椅子を置いて家族で食事を楽しんだり、ヨガやストレッチをすることを考えると、6畳ほどは欲しいところ。もし、お子さんの遊び場として活用するのであれば、もう少し広いスペースがあると理想的でしょう。

 

そうなると、居住スペースの中で一部屋分が中庭になってしまうことになります。居住スペースに余裕がある、もしくは中庭としてのメリットとデメリットのどちらを重視するかで検討することも大切です。

 

 

 

これからのニューノーマルな暮らしでは、思うように外出ができなかったり、外で食事をする機会も減ってしまうなど、そんな生活がしばらく続くかもしれません。それによって、家で過ごす時間は増え、家族のコミュニケーションがますます密になるはず。そんな時に、家に中庭があれば、家時間の楽しみ方はぐんと広がります。

 

これから家づくりを検討しているなら、メリットとデメリットをきちんと考慮した上で、中庭を間取りに取り入れてみることも考えてみてはいかがでしょうか。

 

文/内田あり

 

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著者情報

秋 慎一郎

秋 慎一郎 監修:一級建築士 秋慎一郎 /L・DESIGN建築設計事務所

「プライバシーの守られた開放的な空間」
「季節の移ろいを感じられる心地良い住まい」
をコンセプトにして、設計活動をしています。
コートハウス(中庭型住宅)の設計を多く手掛け、
「光」や「風」を考慮した、家族と穏やかに過ごせる「住まい」を提案しています。