ナチュラルな家で、心豊かに暮らすための9つのアイデア

自然素材などを上手に取り入れたナチュラルな家での暮らしは、住んでいる人の心を解放し、家族がいつでも自然体でいられます。そして、仕事や家事で疲れた心と体を、“家”が癒してくれるのです。では、ナチュラルな家というのは、実際にどんな間取りやデザインの家を指すのでしょうか。そこで、家づくりや暮らし方に取り入れたい、9つのアイデアをご紹介します。

 

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<アイデアその①>
内装に木材をふんだんに取り入れる

木を使ったリビングルーム
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“ナチュラルな家”と聞くと、自然素材を使った家を想像する方も多いでしょう。自然素材といえば、漆喰や珪藻土などの素材もありますが、中でも多くの家に使われているのが「木」です。

こちらのお宅のように、床に天然素材の無垢材を使用したり、柱や梁をそのまま生かしたデザインして木の分量を多めにすると、ナチュラルな家が実現します。リビングやダイニングにいながら、いつでも木に囲まれて過ごすことで、視覚的にも癒し効果が得られるでしょう。室内に置く家具を木製にすれば、よりナチュラル感がアップします。

ただし、木の使い方には注意が必要。いろいろな特徴の木や色が混じってしまうと、少しごちゃごちゃした印象に。シンプルに見せたいのであれば、素材感を統一するのがおすすめです。

 

 

 

<アイデアその②>
片付けやすい収納で、スッキリ暮らす

家具のようなカウンターがある写真
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ナチュラルで気持ちの良い空間は、いつでもスッキリと片付いているものです。そのためには、片付けやすい収納が設けることが大前提。家づくりでは、間取りや内装のデザインに目がいきがちですが、実はどんな収納を作るのかもとても重要なのです。

とくに、キッチンまわりやダイニングルーム周辺は、生活感のあるものや、日常の雑多なものが集まりやすい場所。そこで、収納するものの量や種類に合わせて、ダイニングまわりに収納を設けるといいでしょう。

こちらのお宅では、キッチンに合わせて造作のキッチンカウンターを設置。このカウンターはキッチン側とダイニング側両方からものが出し入れできるようにデザインされているので、常に片付けしやすい仕組みができています。また、すべての収納に扉をつけることで、扉を閉めればいつでもスッキリ見せることができます。ナチュラルな家づくりでは、見せない工夫をすることも大切です。

 

 

 

<アイデアその③>
お気に入りのアイテムに囲まれて暮らす

シンプルなキッチン
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新居への引越しを機に、いろいろなアイテムを買い足していくでしょう。でも、ナチュラルに暮らしたいのであれば、アイテムはより厳選して買うのがベスト。ものが増えれば増えるほど、当たり前ですが片付けるのは大変になります。上手に片付けるコツは、できるだけアイテムの数を減らすこと。不要なものは処分して、必要なものだけに囲まれた暮らしをするのがいいですね。

手頃な価格でものが購入できるのはうれしいことですが、少しだけ発想を変えてみてください。少々値段が張っても、本当に気に入ったもの、そして上質なものを選ぶことで、実は長く愛用することができます。飽きのこないデザインを選ぶ、なるべく質の良いものを選ぶ、本当に気に入ったものを選ぶなど、自分だけの買い物ルールを作れば、「安いからとりあえず買ってみたけど、結局使わない…」なんてことも少なくなるかもしれませんね。ナチュラルな家での暮らしには、そういった意識を少し変えてみることも必要です。

 

 

 

<アイデアその④>
心地よい陽光が差し込む窓を設ける

日差しが差し込むハイサイドライト
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陽光がたっぷり差し込むナチュラルな家は、快適で、暮らしていて心地よいもの。日当たりのよさは、その土地がどんな場所にあるのか、また方角によって左右されてしまいますが、家の間取りやデザインによって工夫することができます。

そのひとつが、ハイサイドライトです。天井近くの高い位置に窓を配することで、室内の奥まで日差しが届くようになります。二階リビングで片流れの屋根や高天井の場合、また吹き抜けの間取りにすることで、ハイサイドライトを取り入れることができます。これは、都心部などの住宅密集地などで、大きな開口部を取ることができない家などで効果的に使えるアイデアです。

ちょっと高い場所にあるハイサイドライトからは、空が見える場合も。リビングルームでくつろぎながら、1日の移ろいゆく空を眺めて過ごすことができます。特別感のある時間が過ごせるように、間取りやデザインに工夫してみるのも、ナチュラルな家づくりのためのアイデアですね。

 

 

 

<アイデアその⑤>
家の中に樹木を配して、いつでも緑を感じられる

SUHACO/素箱の中庭のある家~コートハウスの内観
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ここ数年は家で過ごす時間が長くなっていることもあり、植物を取り込んだ暮らしを求めている人が増えています。また、木をふんだんに使ったナチュラルな家には、植栽や植物がよく似合いますね。

たとえば、中庭にシンボルツリーを配する設計にすれば、家にいながらにして四季折々の移ろいを感じることができます。日当たりのいい場所であれば、ちょっとした木陰を作ることもできるでしょう。周囲からの視線を遮るといった効果もあります。

また、室内に枝モノのグリーンを飾れば、白い壁や木材との相性がよく、コントラストが楽しめます。室内にグリーンがあることで、爽やかさが加わり、そして視覚的にもリラックス効果があります。

 

 

 

<アイデアその⑥>
テラスや中庭などを、快適な外空間にする

テラスのある家
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テラスや中庭などの外空間があることで、家にいながらにして、外気をいつでも感じることができます。テラスに出て空を見上げたり、お風呂上がりにクールダウンしたりと、直接肌で外の風を感じることで、室内では得られない心地よさを感じることができるでしょう。

テラスを少し高い塀で囲めば、よりプライバシーが保たれた空間に。それによって、リビングルームの大開口も実現できます。窓を大きく開け放てば、リビングルームの延長として使うことができ、空間がより広く感じられます。

リラックスできるチェアを置いたり、家族で食事もできるテーブルがあれば、ナチュラルな家での暮らしもより充実したものになるはずです。

 

 

 

<アイデアその⑦>
家族が自然と集まるスペースを確保する

キッチンで料理をする
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注文住宅での家づくりは、それぞれの家族に合わせた間取りにできるのが大きな特徴。そのひとつが、家族みんなのコミュニケーションが育まれる場所を確保することです。

こちらのお宅では、家族が自然と集まってくるのが、この大きなキッチンカウンター。家族が一緒に料理をしたり、カウンター越しに会話をしたり、お子さんが宿題をしたりと、さまざまな使い方ができます。スペースをたっぷり取ることで、複数人で調理をするのもスムーズです。

このような場所があることで、自然と家族の会話も増えるでしょう。お子さんが大きくなってからでも、楽しい時間をシェアすることもできます。ナチュラルな家の実現には、このように家族みんなが心豊かに暮らすことができる間取りづくりも重要です。

 

 

 

<アイデアその⑧>
いつでも家族の気配を感じていられる間取りに

吹き抜けのあるリビング
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一階と二階が階段のみでつながっている場合、上下階のつながりがあまり感じられません。一方で、吹き抜けの間取りを取り入れて、一階と二階を大きなひとつの空間のようにすれば、いつでも家族の気配を感じることができます。お子さんが小さい頃は声がよく聞こえるので安心感があり、お子さんが成長したあとも、親子でのコミュニケーションがしやすいでしょう。

家族がひとつ屋根の下で共に暮らすのに、ある程度のプライバシーは必要です。でも、どこか空間がつながっていることで、お互いが心穏やかに過ごすことができるでしょう。

 

 

 

<アイデアその⑨>
玄関をシンプルにして来客を出迎える

シンプルなエントランス
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ナチュラルな家は、住んでいる人だけでなく、訪れた来客も心地よくさせてくれます。そして、来客が最初に目にする空間が“玄関”。ここがシンプルであり、スッキリ片付いていると、中に広がる室内の様子が想像できるでしょう。

こちらのお宅の玄関は、思いきりシンプルなデザインに。郵便ポストを壁に一体化させ、玄関扉を開けなくても、新聞や郵便物を受け取ることができるようにデザインされています。玄関扉を開けると、木の温もりとふわっと木の香りが感じられるのも、ナチュラルな家の魅力ですね。

 

 

ナチュラルな家は、ただ“自然素材を使った家”というハード面だけではありません。そこに暮らす人にとって居心地がよく、心豊かに過ごすことができる、そんな家でもあるのです。

そのためには、間取りやデザインを工夫したり、素材選びにこだわったり、心地よく過ごせる場所を確保したりと、実はさまざまなアイデアがあります。

SUHACOでは、自然素材を生かした、シンプルで心地よいナチュラルな家をご提案しています。ぜひ、オープンハウスで実際にご覧ください。

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著者情報

秋 慎一郎

秋 慎一郎 監修:一級建築士 秋慎一郎 /L・DESIGN建築設計事務所

「プライバシーの守られた開放的な空間」
「季節の移ろいを感じられる心地良い住まい」
をコンセプトにして、設計活動をしています。
コートハウス(中庭型住宅)の設計を多く手掛け、
「光」や「風」を考慮した、家族と穏やかに過ごせる「住まい」を提案しています。