エントランスと居住スペースをゆるりとつなぐ、土間玄関のある暮らし

昔の家は、玄関と居住空間との間に土足で歩ける「土間」がありました。
かつての「土間」は、炊事をする場所、農具を置く場所、ときには客人との憩いの場になるなど、さまざまな用途に使われていたよう。
そして現代でも、土間玄関としてデザイン面でも注目され、ファミリースペースや趣味のための空間、ガレージ代わりなど使い勝手もよく、さまざまな目的で重宝されています。
かつての土間のように使えるスペースが確保できれば、楽しみ方の幅も広がりますね。

 

リビングにダイレクトにつながる土間スペースは、使い方も自在!


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玄関スペースや廊下を作らず、扉を開くとすぐに居住スペースが広がる大空間の家。
外と中をつないでいるのが、大きめに取られた土間玄関です。
これだけの広さがあれば、週末にDIYを楽しんだり、自転車をいじったり、
ちょっとした来客なら縁側感覚で座っておしゃべりもできるかも。
シューズクロークの上をギャラリーにする、なんていう活用方法もありそうですね。

 

壁面をシューズクロークにした機能的な土間玄関


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二階への階段下を利用し、広々とした土間玄関が実現。
階段をスケルトンにすることで、二階から差し込む光が玄関にも降り注ぎます。
家族が多い場合は、シューズクロークもたっぷり確保したいところ。
片側の壁面すべてを利用することで、このように収納力は十分確保できます。
白とモルタルで統一することで、すっきりとした空間に仕上がっています。

 

 

足元に配された窓から光が差し込む、明るいエントランス


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どうしても暗くなりがちな玄関スペースも、足元に窓を設置することで、光がたっぷり差し込む気持ちのよい空間に変身!
横長の窓にすることで、外部からの視線もしっかり遮ることもできます。
幅広い土間スペースが確保できなくても、このように上がり框のデザインを工夫することで、意外にも使い勝手のよい玄関になります。
大勢の来客があった場合などにも脱ぎ履きに便利ですね。

 

家族構成に合わせて、使い勝手のよいデザインを選択


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上がり框のデザインは、シンプルな直線にこだわることはありません。
このお宅のように、手前は大きくスペースを取り、奥側は細長くすることで、階段下のデッドスペースを有効活用することも。
自転車やベビーカーを置くこともできますし、ちょっとしたDIYなら土間玄関でも十分。
素箱の家なら、家族構成やどのように使うかによって、自在にデザインすることができるのも魅力です。

 

昼は自然光、夜は間接照明で温もりのある空間に


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昼間は階段上から自然光が差し込み、夜はリビングのライトが間接照明となって、温かく家族を迎えてくれる土間玄関。
廊下にせずに土間部分を広げることで、玄関の使い方にも幅が広がります。
モルタルの冷たい印象も、木と組み合わせることで、優しい雰囲気に仕上がりますね。

 

エントランスからひと続きの、風が通り抜ける玄関


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プライバシーをしっかり確保したいなら、玄関スペースと居住空間をしっかり区切ることもできます。
二階への階段の向きを工夫すれば、玄関外からの視線を気にする必要もありません。
玄関を開けて風通しをしていても、これなら安心。
エントランスからたたき部分をタイルで統一すると、広々としたひとつの空間のように見えます。

 

ガレージ感覚で重宝しそうなエントランススペース


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玄関内でなく、エントランスの外側部分にたっぷりスペースを取るお宅も。
日差しを遮ってくれる屋外空間があれば、ガレージ感覚で使うこともできそうです。
大掛かりなDIYや自転車のメンテナンス、また子どもたちが遊ぶこともでき、さまざまな使い方が楽しめそうな空間です。

 

土間玄関の使い方はその家族それぞれ。玄関のデザインや収納の確保、光の取り入れ方などは、家族の人数やライフスタイル、どんな使い方をしたいかによって選んでみるのもいいですね。間取りをデザインできる素箱の家なら、そんなフレキシブルな土間玄関が実現できそうです。

見学会も随時開催しておりますので、お気軽にお問い合わせください。

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著者情報

秋 慎一郎

秋 慎一郎 監修:一級建築士 秋慎一郎 /L・DESIGN建築設計事務所

「プライバシーの守られた開放的な空間」
「季節の移ろいを感じられる心地良い住まい」
をコンセプトにして、設計活動をしています。
コートハウス(中庭型住宅)の設計を多く手掛け、
「光」や「風」を考慮した、家族と穏やかに過ごせる「住まい」を提案しています。