シンプルで現代的なデザインの「シンプルモダン」の家づくりは、都会はもちろん、自然豊かな郊外にもおすすめの住宅デザインです。装飾を省き、直線的なラインを活かしたシンプルな家。シンプルであるからこそ、おしゃれに仕上げるのが難しいのも実際です。そこで今回は、シンプルモダンの家をおしゃれに仕上げる方法をご紹介します。平屋の外観・内装、インテリアの工夫もご紹介します。ぜひ参考にしてくださいね。
目次
モダンスタイルの家のタイプ
現代のライフスタイルにあわせた機能的でシンプルなデザインと構造を併せ持つのがモダンスタイルの住宅の特徴です。モダンスタイルの住宅には、シンプルモダン、和モダン、ナチュラルモダンなど、様々なテイストがあります。
モダンスタイルは、直線的ラインを基本として、装飾的な要素をできるだけ省いたシンプルな外観や内装のデザインです。洗練されたデザインながら、流行の影響を受けにくく、飽きの来ないスタイルに仕上げることができます。
シンプルなデザインと構造の建物ですので、家族構成やライフスタイル、好みのテイストが変化しても、間取り、レイアウトも変更しやすいのも魅力です。家に暮らしを合わせるのでなく、暮らしに家をあわせて、家も変化させて作り上げていくことができる住まいづくりに、モダンデザインのシンプルな家づくりはおすすめです。
シンプルモダンの注文住宅の建築実例
デザイン注文住宅の建築実例をご紹介します。
素箱/光に溢れる家26
玄関
玄関をドアを開けると、そこはリゾートホテルのテラスにつながる渡り廊下のような明るい空間。その家のファーストインプレッションを決める玄関。自然光をふんだんに取り入れて、まるで別荘のような空間づくりに成功しています。
LDK
上階からの眺望。ほぼ全面開口になるガラス張りの透明な空間は、明るくかつ繊細な印象を受けます。
キッチンからすぐに庭へとアクセスできるのは大変便利です。
自然光が生み出す、壁や梁の影のシルエットが、季節の時間の経過とともに変化する贅沢なナチュラルアート。
素箱/四角い家13
外観
白く四角い、シンプルな箱のようなシルエット。道路側にはプライバシーを考慮してあえて窓を配置せず、敷地側からふんだんに自然光を取り入れることができる開放的な空間になりました。
リビング
上階の壁面をガラス(ハイサイド窓)にすることで、外観の印象からは想像できない開放感あふれる空間。吹き抜けによる上階への視界の抜けで垂直方向にも開放感たっぷりの空間に仕上がりました。
素箱/ガレージハウス09
外観
外観は壁で覆っているので、中の明るい光景は窺い知れません。視線を巧みに遮りながら、室内環境を上質かつ開放的に仕上げる工夫は、都市部の家づくりでは重要なポイントになります。
LDK
リビングからキッチンを見る。キッチンのすぐ脇にも大きな窓。リビング側の窓を開ければ、季節の風が通り抜ける心地の良い空間になります。
スケルトン階段はデザイン性も高い上に、空間の邪魔にならならず、金属の質感を無垢材のコンビネーションもシャープにまとまり、LDのモノトーンカラーにもマッチしています。キッチンを一段下げていることで、領域をゆるやかに分ける工夫が施されています。
素箱/平屋06
外観
シンプルな平屋のような外観。切り取られたような窓、白い壁のアクセントとなる木製の玄関扉が印象的です。全てを直線で構成し、シャープなイメージに仕上げています。建物の上部から覗く物見棟のようなロフト+窓の構成が、遊び心を演出しています。
リビング
ワンルームのLDKからスケルトン階段。ほぼ平屋にも関わらず、これだけ開放感に溢れる空間がつくれるのです。ほぼ平屋の家ですので、家族がどこに居ても、どこかに居るという気配を感じられる安心感がある空間です。
今回ご紹介した事例はほんの一例です。素箱の施工事例はこちらをご参照ください。
シンプルモダンの外観デザインのポイント
シンプルモダンの家は、白、黒、グレーなどのモノトーンを基調とした色の外観で、装飾を省いたシャープなシルエットが特徴です。四角い箱のようなデザイン、直線的でシャープなラインを活かした家のシルエットが、洗練された現代建築のデザインを印象付けます。
家の形
シンプルモダンの家の形は、できるだけ凹凸を少なくして、直線的なラインに仕上げるのが基本です。これまでの日本の住宅は、間取りを優先して、凸凹が多い家のシルエットになることもありましたが、そうした間取り優先の家づくりをすると、将来的に可変性の低い家になってしまいます。
家族構成やライフスタイルが変化しても、シンプルに暮らすためにも、できるだけ凹凸を抑え、機能的でさりげないアクセントのある家のシルエットがシンプルモダンの家づくりには重要です。
屋根
シンプルモダンな家のデザインは、屋根のシルエットが重要な要素です。装飾的な要素を最小限にするシンプルモダンの家に採用されることが多いのは、陸屋根(ろくやね)や片流れ屋根です。
陸屋根(平屋根)は、傾斜のないフラットな屋根です。屋上、バルコニーなどとして利用することもでき、居住空間も広く確保しやすいのがメリットです。
片流れ屋根は、片方向に傾斜した屋根です。傾斜の角度や向きにより、住宅の奥行の印象も調整することができます。シャープでダイナミックなシルエットにしたり、存在感を感じさせない落ち着いた佇まいにすることもできます。
外壁
外壁の色や質感は、シンプルモダンの家づくりの重要なポイント。シンプルモダンの家の外壁は、モノトーンの白、黒、グレーなどの色の外壁で仕上げることが多いですね。シンプルでクリーンな印象の白。黒、グレーは落ち着きとシャープさを併せ持ちます。
外壁材によっても、家の印象は変わります。日本の住宅の9割は外壁材にサイディングを使用していますが、質感が好ましくない場合もあります。白の外壁でも吹付塗装や塗り壁にすれば自然な凹凸の上質な質感を生み出すことができます。黒やグレーのガルバリム鋼板であれば、シャープな印象の仕上がりになります。洗練された外観デザインでありながら、流行に左右されず、飽きることがないシンプルな家にするは、外壁の質感も重要な要素です。
ドアと窓
次に、シンプルモダンの家の外観デザインに大きな影響を与えるのは、ドアや窓などの開口部です。
郊外でリゾートライフのような家づくりができれば、全面開口のガラス張りのような開放感のある家づくりも可能です。しかし、都会では、「この家の中はどうなっているのだろう」と一見してわからないような、開口部を最小限におさえた外観にして視線を遮り、中庭などを配して開放感のある家づくりが現実的でしょう。
窓は、FIX窓や滑り出し窓にすると、すっきりとした印象にすることができます。横長、縦長のスリット窓は、シャープな印象になります。壁の高い位置の高窓、足元の位置に配する地窓など、空間の切り取り方もシャープで、おしゃれな印象を与えます。
一方で、リビングと中庭をつなぐ出入口としては、全面開口部とする引き違い窓も有効です。光と風を取り入れ、家の中と外の境界線をあえて曖昧にして、開放感のある空間づくりができます。
特に、中庭のある家などのプライベート空間を充実させる、中から外に開かれた空間づくりをするには、このようなドアと窓のデザインは、家づくりのコンセプトにも関わる重要なデザイン要素です。
シンプルモダンの内装デザインのポイント
次に、シンプルかつおしゃれに内装を仕上げるためのポイントについてみてみましょう。
シンプルな間取り
シンプルな家の内観は、間取りもできるだけシンプルにまとめる必要があります。
本当に必要なモノを選択し、必要がないものは作らない。この考え方で間取りも考えれば、壁を減らす、部屋の凹凸を少なくする、直線的なラインで構成するといった考え方で内装デザインをすれば、すっきりとした空間づくりができます。
吹き抜けとリビング階段
間取りをできるだけシンプルにすると、吹き抜けのある広々とした空間とリビング階段による無駄のない現代的な空間デザインが可能になります。壁、廊下、階段の下などの空間が有効活用できます。
スケルトン階段にすれば、空間を邪魔することがなく、開放感があり、デザイン性も高い空間に仕上がります。素材も無垢の木の質感のものから、重厚感のある金属製の階段まで選べるので、空間づくりのアクセントとしても最適です。螺旋階段にすればミニマムかつ機能性も高いおしゃれな空間になるでしょう。
古い日本の住宅は断熱性・気密性が低かったことから、吹き抜けやリビング階段の広がりのある空間は避けられていました。しかし、現代の建材や工法の進化により、断熱性能の高い素材、工法が開発され、耐震・断熱・気密性などの住宅性能が向上し、広い居住空間でも温度差の少ない快適な住空間を実現できるようになりました。
できるだけ季節の自然光や風を取り入れた暮らし、外断熱や温水床暖房などによってエアコンに依存しない空調の考え方によるシンプルで心地よい空間づくりが望ましいでしょう。
素材を統一する
シンプルモダンの家の内装は、素材をできるだけ統一することが前提です。空間をデザインする上でも、コストを適正化する上でも重要なポイントになります。
白い壁、無垢のフローリングや梁、建具など、素材がシンプルで統一感があっても、その素材が自然素材であれば、無垢の木の質感、木目、香り、肌触りなど、それぞれに個性があり、やわらかな印象の空間になります。また、光と影の移ろいによっても、大きく表情が変化します。
アクセントとして、金属やガラス素材など、無機的な要素を用いれば、空間がシャープな印象になります。キッチン、階段など、住宅のメイン設備にこうした素材を用いると、それだけで空間の印象ががらっと変わります。
巾木や周り縁を目立たせない
巾木や周り縁は、床、壁、天井などのつなぎのために、日本の住宅で古くから使われてきました。モダンデザインの住宅では、これらはできるだけ目立たないようにするのが主流です。
巾木は、壁と床のつなぎに使われ、掃除機やスリッパなどがあたる部分の養生のために用いられてきました。巾木をなくす。あるいはできるだけ目立たないように幅を狭くし、壁の色にあわせるなどの処理をすることで、空間の輪郭がシャープに際立ってきます。
周り縁は主に装飾的な意味合いが大きいため、モダンデザインの住宅では使用しないのが基本です。
ダウンライト、レール照明
空間をよりシンプルでモダンな印象にするためには、照明のデザインも重要です。
シンプルな空間には、デザイン性の高いシーリングライトもよいですが、機能的で無駄のないダウンライト、レール照明も活用するとさらによいでしょう。
天井に埋め込むことで、照明の存在感を感じさせないダウンライト。空間に突起物がなく、生活感を感じさせないため、シンプルモダンの空間づくりには欠かせない照明として一般の住宅でも利用されることも多くなりました。
レール照明も、ギャラリーやインテリアショップなどおしゃれな空間をイメージさせることで、住宅でも利用される機会も増えてきました。器具の設置や移動もしやすいので、可変性のある空間づくりとの相性もよい組み合わせです。
まとめ
シンプルモダンの家は、機能的でシンプルなデザインと構造を併せ持っています。
外観は、直線的なシルエット、モノトーンの外壁、窓などの開口部のデザインが現代的です。内装も、シンプルな間取り、吹き抜けやリビング階段、素材の統一、壁と床などの巾木の処理の仕方、照明の工夫などによって、空間をシンプルに仕上げていくことができます。シンプルモダンの家づくりは、シンプルな暮らし、可変性の高い家づくりのための魅力的な選択肢です。
シンプルモダンの家の相場とシミュレーション
階建ての注文住宅の坪単価(建築費)は、大手ハウスメーカーは70万円~100万円、地域の工務店は50万円~80万円程が相場です。つまり、延べ床面積30坪程度でほぼ同様の仕様の家を建てる場合、坪単価で20万円~30万円程度の差が出てきます(設備や仕様により、坪単価は変動します。)
ではデザイン、性能、価格がちょうどよくバランスさせるには、ハウスメーカーと地域の工務店のどちらで家を建てるのがよいのでしょうか?
例えば、あなたが住みたい街の地域の工務店で、デザイン性が高く、耐震性や断熱性などの住宅性能も十分で、住み始めてからも自由に間取りが変えられる、そんな30坪の家が建築費1,800~2,100万円で実現できるとしたら、どうでしょう。
素箱/SUHACOは、30坪の2階建て住宅で、自由に間取りが変わられる家を1,000万円台から建てられる家を基本プランとしています。
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