床に変化をつけて楽しむ家。モダンな家の内装・床仕上げの3つのアイデア

家づくりの中で、何気なく選んでしまいがちな床材。しかし、空間に変化をつけたり、少し個性を出すのであれば、床材にこだわって選んでみるのもおすすめです。そこで、床に変化をつけて楽しんでいるモダンな家の、内装・床仕上げアイデアをご紹介します。

 

床材を変えてスペースを自然に区切る

キッチンとダイニングテーブル
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こちらはキッチンスペースをグレーのシックなタイルにして、リビングとひと続きの空間ながら、独立性を持たせています。さらに、リビング側よりキッチンの床を一段下げることで、キッチンとダイニングテーブルの高さを揃えるというアイデアも。高さが一緒であれば、配膳や後片付けもスムーズに行うことができます。

 

床にテラコッタ風のタイルを使ったキッチン
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ワンフロアのリビングルームの場合、床材に変化をつけることで、空間を自然な形で区切ることができます。こちらのお宅では、リビング側には少しダークめのフローリングを、ダイニングキッチンにはテラコッタ風の大きめタイルを採用。タイルの部分は料理をしたり食事をする空間なので、お手入れしやすい素材にしているのもポイントです。また、テラコッタ風のタイルは、微妙に色の濃さが異なるので、変化に富んだ印象にもなります。

 

キッチンにタイルを採用したリビングルーム
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キッチンとリビングの床素材をガラッと変えることで、ひとつの空間の中でも自然な区切りができています。キッチン側の床を白いタイルにすることで、汚れにも気づきやすく、さらにお手入れがしやすいなど、実用性も兼ね備えています。2種類の床の境目ラインに少しカーブをつけることで、柔らかな印象になります。

 

 

一部を畳スペースにして和モダン仕上げに

一角に畳スペースがあるリビングルーム
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木のフローリングに畳素材をプラスすると、一気に和モダンな雰囲気に変わります。こちらのお宅では、ロフトの下にできた天井が低いデットスペースを、小さな和室にするなどのアイデアを採用。遊び心と機能性を兼ね備えた内装や間取りになっています。畳にすることで、お子さんがお昼寝をしたり、遊びスペースとして使うこともできます。

 

広々とした畳の部屋
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モダンなデザインの畳を採用すれば、洋室感覚で個室を使うことができ、こちらのお宅のようにフローリングと上手く組み合わせた内装にすることも可能です。お子さんが小さい頃は、転んでも安心な畳にしておいて、将来的にはフローリングに変えて完全な洋室にすることも。仕切りの壁も後からつけられるように設計されています。

 

リビングルームの中に畳スペースがある
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リビングルームの真ん中に、ちょっとした畳スペースを設けたユニークな内装。琉球畳を採用することで、シンプルでモダンな雰囲気に仕上がっています。畳の上にそのまま座ったり、ちょっと横になったりと、リビングルームでの過ごし方にも変化が生まれそう。天井もぐっと高い空間なので、より広さが感じられるでしょう。

 

 

床材の選び方次第で、空間の印象は変わる

タイルがグレーのリビングルーム
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グレーの大きめタイルを床材に採用した、こちらのお宅。白い目地をあえて際立たせることで、全体的にキリッと締まった印象に仕上がります。床材をタイルにすることで、木製パネルを貼ったキッチンや螺旋階段の木製ステップがより際立つ効果も。モダンなインテリアで統一するのであれば、タイルの床もおすすめです。

 

グレーの床のリビングルーム
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こちらのお宅の床材は、よりシンプルで無機質な印象のグレーの床材を採用。目地がないフラットな仕様なので、コンクリート打ちっ放しのようなクールな印象になります。このような無機質な空間には、デザイン性の高い照明や家具などがよく合います。家具などで主張をしたいときは、このような床材を選ぶのもいいでしょう。

 

階段を上から覗いた写真
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階段のフロアごとに異なる色の木を使った折れ階段。このような変化をつけることで、階段のある吹き抜け空間がパッと明るくなる効果があります。来客もあるリビングルームは明るめのフローリングに、2階3階のプライベートな空間は落ち着いた色の床にするなどすると、メリハリのある暮らしができます。

 

 

 

異なる床材を組み合わせてスペースを自然に区切ったり、畳を採用して空間の雰囲気を変えたり、個性的な素材にしてインテリアとのバランスを楽しむなど、床材にはさまざまな役割があります。

SUHACOの実例集などを参考に、どんな床材が自分の家に合っているのかをぜひ考えてみましょう。

 

文/内田あり

 

 

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著者情報

秋 慎一郎

秋 慎一郎 監修:一級建築士 秋慎一郎 /L・DESIGN建築設計事務所

「プライバシーの守られた開放的な空間」
「季節の移ろいを感じられる心地良い住まい」
をコンセプトにして、設計活動をしています。
コートハウス(中庭型住宅)の設計を多く手掛け、
「光」や「風」を考慮した、家族と穏やかに過ごせる「住まい」を提案しています。