ワンフロアで暮らす平屋の家は、実は中庭との相性がとても良いのをご存知ですか?中庭を設けることで、平屋の暮らしがより快適になります。その3つの理由をご紹介しましょう。
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今、若い世代にも注目されている平屋住宅
ワンフロアでコンパクトに暮らすことができる、平屋の家。最近では、シニア世代の夫婦にはもちろん、若いファミリー層にもじわじわと人気が上がっています。平屋は、2階建てにはない独特のシンプルフォルムが特徴で、通りからはひときわ目立つ存在。さらに、生活動線がコンパクトで効率がいいなどのメリットでも注目されています。都心部の限られた敷地ではなかなか難しいですが、あえて郊外に広めの土地を探して、自然に近い場所に平屋を建てる若い世代のファミリーも増えています。
平屋の最大の魅力といえば、家族の気配をいつでも感じていられること。これは、子育て世代の家族にとっては、大きなメリットになります。また、これから小さなお子さんを育てていくご家族であれば、家の中に階段がないことで、お子さんの落下事故を防ぐことができるのです。また、家事で一階、二階を行き来する必要がありませんので、ママが小さなお子さんを見守りやすいというメリットもあります。
<1つ目の理由>
ダイナミックな開口部を設けることができる
平屋は、リビングルームやキッチン、個室、水回りなどがすべて1階に集約されています。そのため、大きな開口部を設けると、周囲の建物や通りからの視線が気になってしまうことがよくあります。しかし、室内に陽光を取り入れるためには、ある程度の大きな窓が必要に。
そこで、中庭を設けることで、その悩みを解消することができるのです。周囲を壁に囲まれた中庭を平屋の間取りに入れると、中庭に向かって大きな開口部を設けることができ、採光もしっかり確保できます。こちらのお宅のようにハイサイドライトを設ければ、室内の奥まで光を届けることも可能です。それでいて、周囲からの視線も気にならず、窓を開けたままでも快適に過ごすことができます。
また、通風の面でもメリットが大きいでしょう。中庭がある平屋であれば、窓を開放して風通しをすることができます。
<2つ目の理由>
プライベートな中庭で土と近くで暮らせる
平屋の大きな特徴といえば、全部の部屋と庭との距離が近いこと。リビングルームの掃き出し窓を開ければ、すぐそこが地面になっていて、屋外に出やすい作りになっています。お子さんを育てる環境として、地面に近い場所で育てたいというご家族であれば、平屋での暮らしはおすすめです。壁に囲まれた中庭であれば、お子さんが中庭に出て遊んでいても、室内からでも安心して見守ることができます。
また、プライバシーを確保できる中庭であれば、ここで家族だけでバーベキューをしたり、ヨガや運動を楽しんだり、植物を植えてガーデニングをしたり、ペットを遊ばせたりと、さまざまな楽しみ方ができるでしょう。周囲から見られてしまう庭ではなく、プライベートな空間として使える中庭であれば、活用の幅も広がります。
このように、地面に近く、自然を感じながらのびのびと子育てをしたり、屋外での趣味や家族との時間を大切にしたいというのであれば、平屋にぜひ中庭空間を作ってみましょう。
<3つ目の理由>
中庭を挟んで部屋を配置すれば、家族の気配が感じられる
中庭をコの字型やL字型の間取りにすることで、平屋の開口部分を1方向だけではなく、2方向、3方向に設けることができます。複数の面があることで、中庭を囲むようにリビングルームや個室が配され、住宅内のどこにいてもお互いに家族の気配を感じることができます。
お子さんが小さい頃のメリットだけではなく、大きく成長した後も、家族間で適度な距離をキープしながら暮らすことができます。常に一緒の空間にいなくても、同じフロアのどこかにいることで、安心感を得ることもできるでしょう。
また、ワンフロアにすべての居住空間をおさめなければいけないのも、平屋の特徴のひとつ。限りのある敷地の中で、いかにコンパクトに、いかに暮らしやすい間取りにするのかが鍵になります。間取りがとてもシンプルなため、廊下を設けることが難しい場合もあるはず。そこで、こちらのお宅のようなデッキが部屋同士をつなぐと、そこが廊下代わりにもなるのです。
平屋に中庭を作ることで、採光や通風を確保できたり、自然と近くで暮らすことができたり、いつでも家族の気配を感じていられるなど、多くのメリットがあります。それは、シニア世代から子育て世代までと、幅広いファミリーにメリットがあるでしょう。ただし、平屋で中庭を設ける場合は、敷地の広さをある程度確保する必要があったり、周囲からの視線がしっかり確保できる場所に設けるなどの注意点もあることを忘れずに。
SUHACOは中庭のある家の設計・施工実績を多くもっていますので、ぜひ一度、中庭のある家をご覧ください。
文/内田あり