アウトドアリビングのある家で、外空間を楽しむヒント【5つの施工例】

夜空を眺めながら、家族でのんびりくつろぐ時間…。それが家の中でできるのは、アウトドアリビングならではの醍醐味です。家で過ごす時間が増えたことで、今ますます注目されているのが“アウトドアリビング”。家の中にテラスや中庭のような外空間を設けることで、そこに第二のリビングを作ることができるのです。そこで今回は、アウトドアリビングを作って、外空間を楽しむ暮らしのヒントと5つの施工例をご紹介します。

 

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今注目のアウトドアリビングとは

アウトドアリビングの写真
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ここ数年で、アウトドアリビングという言葉を聞く機会も増えたのではないでしょうか。アウトドアリビングとは、リビングと続く位置にテラスやデッキ、中庭などを設けて、もうひとつのリビングを外空間に作ること。

最近は家で過ごす時間が増えたこともあり、家にいながらにして、外空間で過ごせることに魅力を感じているご家庭も多いようです。テラスなどをただ広い空間のままにするのではなく、家具などを置くことによって、そこでとどまって過ごすことができるようになります。さらに、デザインや間取りでも、家族が快適で楽しく過ごせるような工夫を加えれば、セカンドリビングとして最大限に活用することができます。テーブルやチェア、ソファやローテーブル、リラックチェアなど、家具を置いて空間を素敵に演出するのもいいですね。あえて使い方を限定しないで、家族が自然と集まってくる場所にするのもいいですね。

アウトドアリビングは、子育て中のご家族にとっても、夫婦でのんびり暮らしているご家族にとっても、それぞれに充実した使い方ができるでしょう。間取りの中で、テラスや中庭などにある程度の広さを持たせることができれば、このようなアウトドアリビングを検討してみるのがおすすめです。

 

 

使いやすい空間にするための3つのポイント

何も置かずにフレキシブルに使えるテラスと、アウトドアリビングとして活用するテラスでは、デザイン面で少し工夫をする必要があります。そこで、3つのポイントに絞ってご紹介します。

 

<ポイント1>
大きく解放できるような窓を採用する

テラスのある家
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リビングからアウトドアリビングにかけて、空間をより広く見せたいときや、フルオープンにして行き来しやすくしたいなら、掃き出し窓はなるべく大きく解放できるものがいいでしょう。

大開口を実現するには、通常のサイズの掃き出し窓よりも、ワイドタイプやスライドタイプなどを採用するのもおすすめです。フレーム部分が少ない分、ガラスの面積が広いので、景色もよく見えて、外と中とのつながりがより感じられるでしょう。また、陽光をたっぷりと室内に取り込むこともできます。

 

<ポイント2>
高い壁や建物で、周囲からの視線を遮る

アウトドアリビングの写真
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アウトドアリビングとして使う場合は、プライバシーをしっかり確保できていることが大切です。まわりの家や通りから見えてしまう場所にアウトドアリビングを作ると、周囲の視線が気になって、どうしてもリラックスして過ごすことが難しくなってしまうことも。

建物で完全に囲まれた中庭であれば、周囲からの視線も気になりません。また、高い壁である程度目隠しされていれば、プライベートな空間として家族がリラックスして過ごせます。また、壁で遮ることができない場合は、大きめの植栽を置いて目隠しすることも可能。風通しを確保したいのであれば、目の細かいルーバーを活用するのもいいでしょう。

 

 

<ポイント3>
できるだけ床をフラットにつなげる

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室内のリビングと、外空間のアウトドアリビングをつなげて、大きな空間として使いたいなら、できるだけ床をフラットにしてみましょう。フラットにつなげることで、ひとつの空間に感じられます。また、床の素材や色味を揃えることで、リビングからテラスに向けて、同じ空間のように感じられます。

リビング側とテラス側で床に多少の変化をつけたいのであれば、床材の張り方をちょっと工夫してみることも。張る方向を変えたり、張り方を変えてみるのもいいですね。

 

 

 

アウトドアリビングが楽しめる、SUHACOの実例集

アウトドアリビングをより快適な空間にするには、デザインが重要です。実際に、SUHACOでご提案しているアウトドアリビングの実例集を5つご紹介します。

 

<アウトドアリビングの施工例①>
焚き火台を設置して、休日はキャンプ気分!

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建物と高い壁で囲まれた中庭は、プライバシーをしっかり確保し、休日にはアウトドアリビングとして活躍。焚き火台やローテーブル、低めのチェアを置くことで、家にいながらにキャンプ気分が味わえます。外に置くアイテムは持ち運びしやすいものにしておくと、普段はアイテムは置かずに、空間をより広く使うことができます。日常使いでも、洗濯物を干す場所として、またヨガや軽い運動をしたり、お子さんが遊ぶスペースにしたりと、さまざまな活用方法があります。

 

 

<アウトドアリビングの施工例②>
街の喧騒を離れた、森の中のアウトドアリビング

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リビングと隣り合わせに作れたらデッキは、贅沢な森の中のアウトドアリビング。住宅街とは違い、周囲からの視線を気にする必要がないので、高い壁で囲むことはありません。外気を感じながら、そして周囲の風景を楽しみながら、ここでリラックスしたり、食事をしたり、ヨガを楽しんだりと、さまざまな使い方ができそうです。

リビングの窓はダイナミックに解放できるデザインに。窓をフルオープンにすることで、中と外がひとつの空間のように使うことができます。

 

 

<アウトドアリビングの施工例③>
シンボルツリーの木陰でくつろぐ外空間

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建物にぐるりと囲まれた1階部分にある中庭は、大きなシンボルツリーのあるくつろぎ空間になっています。木陰ができることで、夏でも気持ちよくデッキで過ごすことができそう。リラックスチェアや低めのテーブルを置くことで、床に直接座ったり、寝転んだりと、くつろいで過ごせる雰囲気に仕上がっています。

アウトドアリビングにシンボルツリーなど植栽を取り入れることで、目でも外の空間を楽しむことができます。植栽を落葉樹にすれば、四季折々の移ろいを、家にいながらにして感じられるメリットもあるでしょう。

 

 

<アウトドアリビングの施工例④>
二層になったテラスで、縦方向でも楽しめる

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こちらのお宅は、二階の中央に配されたテラスと、屋上の二層構造になった外空間が自慢。二階のテラスは、三方向からアクセスすることができ、家族が自然と集まるアウトドアリビングとして活用できます。床をメッシュ素材にすることで、風通しも確保。さらに、階下まで光を届けることができます。中庭を囲むように屋上が設置され、上下階のつながりも感じられます。まさに、家族がどこにいても、お互いに気配が感じられる家です。

デッキにはあえて何も置いていませんが、どの部屋からもつながっていることで、お天気のいい日にはイスやテーブルを部屋から出して、手軽にアウトドアリビングとして楽しむこともできそうです。

 

 

<アウトドアリビングの施工例⑤>
芝生との組み合わせで、活用方法も多様に

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四方を建物と壁で囲まれた中庭は、完全プライベート空間。これだけたっぷりと中庭を確保できるのであれば、中庭に変化をつけてみるのもいいでしょう。デッキ部分にはテーブルやチェアを置くことができますが、それ以外の部分に芝生を敷いて、組み合わせを楽しんでみるのもおすすめ。芝を敷くことで、お子さんの遊び場になったり、ペットを放し飼いにすることもできます。

また、中庭に段差をつければ、そこにちょっと腰掛けることもできて便利です。

 

 

<アウトドアリビングの施工例⑥>
都心部の狭小住宅なら、屋上空間を活用

屋上の写真
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テラスや中庭を間取りに取り入れるのは、ある程度敷地に余裕がないと実現できません。そのような場合は、屋上を活用してみるのもアイデアのひとつ。屋上であれば、周囲からの視線も気になりませんし、他の間取りを気にせずに広い空間を確保できます。都市部の狭小住宅などで、よく採用される間取りです。

ただし、屋上の場合はリビングルームと隣り合わせにすることは難しいので、雨にぬれても大丈夫な家具を置く程度にするのがいいでしょう。屋上の場合は、遮るものが周囲にないので、空をダイナミックに楽しめるといったメリットもあります。

 

 

アウトドアリビングは、ある程度広さのあるデッキや中庭を設ける必要があるので、あらかじめしっかりとプランニングをすることが大切です。アウトドアリビングとして、どんな使い方をしたいのか、どのぐらいの頻度で使いそうか、周囲からの視線はしっかり遮られているかなど、慎重に検討してみましょう。

SUHACOでは、心地よく過ごせるアウトドアリビングをご提案しています。ぜひ、オープンハウスなどで実際にご覧ください。

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著者情報

秋 慎一郎

秋 慎一郎 監修:一級建築士 秋慎一郎 /L・DESIGN建築設計事務所

「プライバシーの守られた開放的な空間」
「季節の移ろいを感じられる心地良い住まい」
をコンセプトにして、設計活動をしています。
コートハウス(中庭型住宅)の設計を多く手掛け、
「光」や「風」を考慮した、家族と穏やかに過ごせる「住まい」を提案しています。