毎日を忙しく過ごすご家族にとって、週末の時間を自然の中でゆっくりと過ごせる別荘には憧れるもの。ウィークデイを過ごす家では、家族それぞれの個室をもうけたり、周囲の建物からの視線をしっかり遮るなど、プライバシーに配慮する間取りが一般的ですが、豊かな自然の中に建てる別荘は、外とのつながりや家族同士のつながりを重視する間取りが人気のようです。自然と一体感のある家づくりをすることで、別荘で過ごす時間が、より豊かなものになるはず。
そこで今回は、SUHACOが提案する、別荘におすすめの間取りアイデア5選をご紹介します。
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目次
<間取りのアイデア その①>
天井までの大開口で、豊かな自然と一体感をもつ
別荘をもつ最大の醍醐味は、自然の近く、もしくは自然の中で暮らすことができること。普段は街中や住宅街で過ごしていると、自然と触れ合う機会はなかなかもてませんが、別荘ではそれが実現できるのです。そこで、周囲の自然を最大限に室内に取り込むには、景色を切り取ることができる大開口を設けるのがおすすめです。
たとえばこちらのお宅では、家の目の前に林が広がっていて、それをいつでも眺められる大開口を設けています。天井までのダイナミックな窓からは、目の前の木々はもちろん、空までも眺められるデザインに。周囲には建物がないので、プライバシーも守られています。
別荘づくりの重要なポイントは、土地選びにもあると言われています。この景色が気に入ったから土地購入を決めた、というケースも多いもの。景色を生かすことを中心に家づくりができるのも、別荘らしいつくり方かもしれません。
こちらのお宅は、敷地の背面に森が広がっているという、豊かな環境。そこで、自然に近い立地を活かし、室内から緑が眺められるように窓を配置しています。天井までの大きな窓はもちろんですが、横長のハイサイドライトからも、緑がいつでも眺められるようなデザインに。家にいながらにして、季節の移ろいが感じられる家になっています。
このように、別荘をプランニングする際には、窓の位置や大きさに気をつけてみましょう。自然の中で気持ちよく過ごすためには、周囲の環境をよく考慮し、その景観を最大限に活かせるような間取りやデザインを考える必要があるのです。
<間取りのアイデア その②>
大きなデッキを設けて、外空間を存分に楽しむ
リビングと隣接したこちらのデッキは、お子さんが走り回れるほどの、たっぷりの広さを確保。このようなデッキを設けることで、より自然に近い場所での暮らしが実現するでしょう。
デッキは林に囲まれているため、周囲からの視線も気にならないので、家族でのんびり過ごせるアウトドアリビングのように使うことができます。家にいながらにして、外気を感じながら過ごせることは、別荘の醍醐味と言えますね。
そして、森や林の中の別荘地はなんと言っても、季節の移り変わりが肌で感じられるのが最大の魅力です。春から夏にかけては新緑、秋は紅葉、冬は雪化粧をまとった木々など、さまざまな表情の自然が間近で楽しめるでしょう。
これだけの広さがあれば、たとえば講師を招いてヨガのレッスンをしたり、大掛かりにDIYを楽しんだり、友人たちとバーベキューをしたりと、楽しみ方の幅も広がるはずです。
L字型に解放した、リビング・ダイニングとデッキ。開口部は窓をフルオープンにできるように設計したことで、室内とデッキを同じ空間として使うことができます。フローリングとデッキの素材を揃えたことで、より一体感が感じられます。少し高台の土地だったり、周囲に建物がない場所であれば、こんなダイナミックな間取りも実現できるのです。
ウィークデイを過ごす家であれば、家族一人一人の個室を作る必要があり、その分、共有スペースにも限りができてしまいます。しかし別荘であれば、リビングやダイニングなどを中心に間取りを考えることができるので、ある程度の広さを確保することもできるでしょう。別荘で過ごす時間をどんな風に使いたいのかによっても、間取りは変わってくるかもしれません。
<間取りのアイデア その③>
空間をダイナミックに、ひと続きのままで使う
別荘をどのように使うのかにもよりますが、週末だけなど短期間での利用が多いのであれば、共有スペースを充実させる間取りにするのもおすすめです。リビング・ダイニング・キッチンを中心に考え、個室や寝室などは必要最低限の数を設けると、別荘としてバランスの良い家づくりができるかもしれません。また、個室をたくさんつくると、その分、週末にきたときの掃除などに、余計時間や手間がかかってしまうこともあると知っておきましょう。
玄関土間を上がると、このダイナミックなワンフロア空間がお目見え。そこにあるのは広々としたリビング空間と、スケルトン階段、そしてその先にある個室のみ。その個室も、開口部を設けたことで、空間がひと続きになっているように見えます。
このようなワンフロアの家は、家族がどこにいても声が響きあい、同じ室内で過ごしている安心感があります。ウィークデイを過ごす家では、個々を大切にすることも重要ですが、週末だけを暮らす別荘であれば、家族とのつながりをもつことができる間取りにしてみるのもおすすめです。
こちらも、天井までのダイナミックな吹き抜け空間が特徴的な別荘。上階には個室もありますが、階段を上がった先の廊下がリビングと一体になっているため、家全体が1つの空間になっているように感じられます。二階からは家全体が眺められ、家族がどこにいても、お互いの存在を感じていることができるでしょう。
ワンフロアのリビング・ダイニングには、天井までの大開口があることで、たっぷりの陽光が家の奥まで届きます。またキッチンの位置を工夫することで、家事や料理をしながら、外の景色や空が楽しめるようになっています。これも、別荘ライフならではの楽しみ方ですね。
<間取りのアイデア その④>
フレキシブルに使える、多目的スペースを設ける
別荘をプランニングする際には、ウィークデイを過ごす家とは少し違った考え方で家づくりをすることが多いでしょう。個室のつくり方もそのひとつ。別荘でどのような時間を過ごすのかによって、リビングやダイニング以外の間取りをどうするのかを考えます。
家族ひとりひとりの時間を大切にしたいのであれば、ある程度個室を設けるのもありでしょう。ただし、敷地に限りがあれば、やはり共有スペースであるリビングやダイニング、キッチンを広く取るのが一般的です。さらに、いずれ売却する可能性があるようなら、小さな個室を多く作るよりは、ゆったりとした間取りの方がいいでしょう。
そこでおすすめなのが、フレキシブルに使えるフリースペースを設けること。昼間はお子さんの遊びスペースとして使ったり、夜になれば寝室として活用できるなど、用途を限定しない空間は別荘では貴重になります。将来的に個室が必要になれば、リフォームをすることも可能です。
こちらのお宅では、階段で二階にあがった先には、吹き抜けとつながっているフリースペースを。ハンモックなどを設置すれば、子どもの格好の遊び場にもなります。リビングと吹き抜けでつながっていることで、階下まで声が届き、子どもたちの様子をいつでも感じられますね。
別荘であれば、ここを家族の寝室に使ってもいいでしょう。ロフトがあれば収納スペースとしても活用できますし、ロフトを寝室がわりにすることもできます。
<間取りのアイデア その⑤>
玄関土間から室内へとダイレクトにつながる
“玄関”という、あらたまった空間が必要なければ、玄関土間とリビングがダイレクトにつながった、別荘ならではの間取りも素敵です。こちらのお宅では玄関扉を開けると、建物の奥まで土間が続き、そこからすぐにワンフロアリビングにつながっています。靴はどこで脱いでもよし、ここに腰掛けておしゃべりしてもよし、土間で何か作業をしてもよしと、さまざまな使い方がイメージできるはず。別荘の豊かで自由な暮らしには、このような土間玄関がよく似合います。
こちらのお宅のように、奥行きのある土間に腰高の収納を設ければ、ワンランク上の使い方も。植物を飾ったり、アートワークやオブジェを置いたりと、アートスペースとして活用することもできます。枠にとらわれず、インテリアを自由に楽しめることも、別荘の醍醐味と言っていいのではないでしょうか。
自然の中に建つ別荘では、都心での暮らしとはひと味もふた味も違う、シンプルながらも心豊かな時間が過ごせるかもしれません。そのためには、間取りにもちょっとした工夫が必要。たとえば開口部をダイナミックに大きく取ったり、外気に触れられるデッキを設けたり、ダイレクトに室内につながる土間玄関をつくるなど、別荘ならではのアイデアを取り入れてみてはいかがでしょうか。
SUHACOでは、自然と一体感をもてる別荘ライフをご提案しています。ぜひオープンハウスなどでご覧ください。
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