【シンプルな家づくり】キッチンタイルにして後悔しないために、知っておきたいメリットとデメリット&実例5選

キッチンの素材として相性がいいのが、「タイル」。水や油などを弾き、お掃除がしやすいタイル素材を取り入れることで、より使いやすいキッチンになります。ただし、タイル素材を取り入れるためには、メリットとデメリットもしっかり知っておきたいところ。さらに、キッチンの壁や床をタイルにして後悔しないための、取り入れ方のポイントを実例とともにご紹介します。

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最近のキッチンタイルの特徴とは

キッチンタイル

20年ほど前の日本の住宅では、キッチンの壁にはタイルがよく使われていました。タイルは吸水率が低く、汚れにも強い特徴をもっているので、キッチンで使われる壁素材として一般的。しかし、セメントの目地部分に入り込んでしまった油汚れなどは汚れが落ちにくく、次第に、目地のないキッチンパネルが主流になっていったのです。

しかし、最近のキッチンでは、デザイン性のよさや、手入れのしやすさから、キッチンの壁などに取り入れるご家庭が増えています。さらに、現在出回っている目地剤は防水性能が高まったため、汚れがつきにくくなったのも人気が高まっている理由。さらに、防カビ剤も配合されているので、長くきれいな状態を保つことができるのです。

また、最近のタイルはバリエーションの豊富さも魅力。そこで、一般的なタイルの種類をご紹介します。

 

バリエーション豊富なタイルの種類

一般的に見かける四角いタイルのほかに、実は、さまざまな種類のタイルがあります。どんな雰囲気のキッチンに仕上げたいのかによって、選んでみましょう。

 

モザイクタイル…1枚の大きさが50平方センチメート以下の小さめのタイル。角のある四角い形のほかに、円形や六角形、ランタン型など形のバリエーションがあるので、好みで選ぶことができます。

サブウェイタイル…1900年代初めのニューヨークの地下鉄駅構内で使われていたことで、この名前が付いたと言われています。ツヤのある無地の四角いタイルが一般的で、とても使いやすいと人気。色のバリエーションも揃っています。

石材、レンガ調タイル…石材やレンガをモチーフにしたタイルで、本物のような風合いが楽しめます。シンプルなタイルに比べると、味わいがあって、温かみのある雰囲気を出すことができます。

アクセントタイル、デザインタイル…同じデザインや色が統一されたタイルの中に、部分的にアクセントとして使われるのが、アクセントタイルやデザインタイル。個性的な模様やアクセントカラーのものをポイントに取り入れてみると、印象的な空間になります。

 

 

タイル選びは、基本的には好みで選ぶことができますが、キッチンのデザインやリビングダイニングとのバランスも考えながら選ぶことが大切です。キッチンであれば、清潔感があり、掃除がしやすいデザインがおすすめ。さらに、長く使うためには、飽きのこないデザインにするのもいいでしょう。

 

キッチンとタイルの相性がいいワケとは

キッチンタイル

タイルは耐水性が高い素材として、水回りなどでよく使われます。壁紙や木の素材などは、水が飛んでしまうと水が染み込んでしまいますが、タイルであればしっかり水を弾いてくれるので、すぐに拭き取りができなくても、染み込む心配はありません。

キッチンは、家の中で一番汚れやすい場所。お皿を洗えば水飛沫が飛びますし、調理をすれば、油汚れが飛び散ります。その周囲が壁紙になっていると、気づかないうちに汚れが染み込んでしまい、なかなか汚れが落ちない…ということも。しかしタイルであれば、多少時間が経っても、汚れは比較的簡単に落とすことができます。お掃除をこまめにできない人にとっても、タイルは最適な素材なのです。

また、タイルは油汚れにも強いのも特徴。汚れにシュシュっと中性洗剤を吹き付けて布で拭けば、あっという間にお掃除が完了します。白系のタイルであれば、汚れも目立ちやすいので、汚れたことに気づきやすいという点も特徴です。

このような理由で、キッチンの壁素材や床素材としても人気が高く、適切に掃除をすれば、水回りを清潔に保つことができるのです。

 

キッチンにタイルを取り入れるメリットとは

キッチンタイル

キッチンの壁や床にタイルを取り入れるメリットをご紹介します。

 

<メリット その①>
お掃除が簡単で、メンテナンスもしやすい

耐水性が高く水を弾いてくれるので、お掃除がしやすく、汚れや水分も簡単に拭き取ることができます。そのおかげで、いつでも水回りを清潔に保つことができるのです。

 

<メリット その②>
耐久性に優れているので、長くきれいをキープ

タイルは耐久性が高いことも特徴のひとつ。そのため、きちんと拭き掃除などをしていれば、長い間、きれいな状態を保つことができます。また、タイルは傷みにくく、手間のかかるメンテナンスも必要ありません。

 

<メリット その③>
キッチンのポイントになり、メリハリがつく

キッチンの壁の一部にタイルを取り入れることは、機能的なメリットもありますが、実は、デザイン面でもメリットがあります。壁の一部だけを、まわりと異素材のタイルを取り入れることで、それがちょっとしたポイントになり、空間にメリハリが生まれます。

また、床にタイルを取り入れた場合も、異素材同士のミックスでおしゃれな空間に。温もりのある木のフローリングと、クールな印象のモルタル風を組み合わせると、異素材ミックスでオシャレに見えますよ。

 

キッチンタイルを取り入れるデメリットとは

キッチンタイルには、デメリットや後悔しがちなポイントもあります。それを知った上で、検討するようにしましょう。とくに、床にタイルを取り入れる際には注意が必要な場合もあります。

 

<デメリット その①>
物を落としてしまい、タイルが割れてしまう

タイルは耐久性がある一方で、衝撃には弱いという特徴があります。コップやお皿を落ちしてしまうと、タイルが割れてしまったり、ヒビが入ってしまうことも。木製のフローリングなどと違って衝撃には弱い素材もあるので、床に取り入れる際にはしっかり検討するようにしましょう。とくに、小さなお子さんがいるご家庭では、注意が必要です。

 

<デメリット その②>
目地が汚れやすく、汚れが落ちにくい

昔のタイルに比べると、目地部分は汚れにくくなりましたが、それでも、つるんとしたタイルの表面に比べると、汚れは落ちにくい部分になります。とくに、目地の色が白の場合は、汚れも目立ってしまいます。

こまめにお掃除が出来なさそうであれば、黒系の目地を選ぶのもひとつの手。または、より汚れに強い目地剤を選ぶことも重要です。

 

<デメリット その③>
床のタイルはひんやりするので、冬場は足元が冷える

タイルはその特性上、裸足で歩くとひんやり感じられます。夏場は気持ちよくていいですが、冬は足元から冷えてしまうことも。スリッパを履いたり、シンクの下のよく立って家事をする場所にマットを敷くなどの対策をしましょう。

 

キッチンの壁にタイルを取り入れる実例&ポイント

調理時や家事をしている時の、水はねや油汚れのハネなどを掃除しやすくするために、キッチン壁の一部にタイルを取り入れるご家庭が多いでしょう。その際に、どんな取り入れ方をしているのかをSUHACOの実例でご紹介します。

 

<実例 その①>
手元に近い部分だけをタイル素材にする

土間キッチン
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こちらのお宅は、コンロの脇と作業台の前の壁にタイルを施して、油はね汚れなどの掃除がしやすいように工夫しています。調理や盛り付けなどの作業をする場所の近くのみをタイル素材にしたことで、クロスとタイルをバランスよく配置。真っ白なタイルは、どうしても冷たい印象になってしまいますが、クロスと組み合わせることで、温もりが感じられる空間になっています。

 

<実例 その②>
サブウェイタイルで、キリッとした印象に

キッチン
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こちらのコンパクトなキッチンは、サブウェイタイルを取り入れて、クールでシンプルな印象に。キッチン空間の壁全体をタイル張りにしてしまうと、どうしても重い印象になってしまいがち。でもこちらのように、コーナーにあるコンパクト目のキッチンであれば、リビングの中の印象的な空間になります。スッキリとしたデザインのキッチンカウンターとの相性もいいでしょう。

 

<実例 その③>
タイルの貼り方やサイズを変えて、個性を出す

タイルが貼っているキッチン
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間取りをうまく使って、半分だけをオープンにしたコンパクトなキッチン。油はねや掃除のことを考えて、壁側にはタイルを貼っています。一見すると、アイボリーカラーのシンプルなタイルに見えますが、タイルの大きさを二種類用意し、それを組み合わせて仕上げています。さりげないこだわりですが、スッキリと見せながらも個性を出しています。

 

キッチンの床にタイルを取り入れた実例&ポイント

壁だけではなく、床にタイルを取り入れるケースも多いでしょう。そこで、SUHACOの実例をご紹介します。

 

<実例 その④>
ダウンフロア×床のタイル素材で、厨房風デザインに

ステンレスのキッチン
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こちらのお宅のキッチンは、キッチンの床部分を一段下げて、床をタイルにしています。タイルの床はお掃除がしやすく、水をこぼした時も、モップなどでサッと拭き取ることができるのがうれしいポイント。さらに、リビング・ダイニングと床の素材を変えることで、壁で仕切らずとも領域の違いが分かるようなデザインになっています。カフェのキッチンのような雰囲気も感じられます。

 

<実例 その⑤>
床の素材を変えて、リビングとキッチンの境界線を

土間風のキッチン
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こちらは、リビング・ダイニングに置かれた、オープンスタイルのアイランドキッチン。その境界線はありませんが、リビングダイニングとキッチン部分の床材変えたことで、自然な形で空間を区切っています。モルタルのような雰囲気のタイルは、クールな印象に仕上げることができます。

 

キッチンの壁や床にタイルを取り入れることで、お掃除がしやすくなったり、キッチン空間に個性をプラスすることもできます。また、床に取り入れる場合は、自然な形で空間を区切ることもできます。タイルの種類によって雰囲気もずいぶん変わるので、実例を参考にしながら、選び方にもしっかりこだわってみてはいかがでしょうか。

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著者情報

秋 慎一郎

秋 慎一郎 監修:一級建築士 秋慎一郎 /L・DESIGN建築設計事務所

「プライバシーの守られた開放的な空間」
「季節の移ろいを感じられる心地良い住まい」
をコンセプトにして、設計活動をしています。
コートハウス(中庭型住宅)の設計を多く手掛け、
「光」や「風」を考慮した、家族と穏やかに過ごせる「住まい」を提案しています。