シンプルモダンな家には、インテリアの一部にもなる、素敵なオープンキッチンが似合います。注文住宅であれば、作業台をインテリアに合わせて造作したり、オーダーでオリジナルのキッチンを注文することも可能です。ただし、デザインや素材にこだわるだけでなく、機能性や掃除のしやすさも重視したいところ。そこで今回は、SUHACOの家で作られた、こだわりのオープンキッチンをご紹介します。
目次
注文住宅でオープンキッチンにするメリットとは
独立型ではなく、リビングルームにあるオープンキッチンであれば、インテリアの中心的存在になります。オープン型にすることで、調理や家事をしながらでも、いつでも家族とのコミュニケーションができるのもメリットのひとつ。さらに、デザインや素材選び次第では、インテリアとしっくり馴染んだり、逆に存在感を放ったりと、好みの雰囲気の空間づくりができます。そのためには、キッチンの仕上げや作業台の造作などが自由にできる、注文住宅での家づくりがベストなのです。
まずは、注文住宅でのオープンキッチンづくりに関して、メリットとデメリットを知っておきましょう。
<オープンキッチンのメリット>
・調理時や片付けをしている時も、家族とコミュニケーションがとれる
・壁がなく圧迫感がないので、空間が広く感じられる
・作業台があれば、複数の人数で調理や作業ができる
・料理を運んだり、後片付けをするのが楽にできる
・好みのデザインでキッチンをつくることができる
<オープンキッチンのデメリット>
・目隠しがないので、キッチンが丸見えになってしまう
・常に片付けていないと、生活感が出てしまう
・油はねや水はね、匂い、煙などがリビング側にも影響してしまう
<デザイン例 その1>
シックに仕上げて、家具のように見せる
こちらのお宅では、壁側にキッチンを配置し、ゆったり使える造作の作業台をダイニングテーブルとの間に設置。こうすることで、キッチンスペースとダイニングの空間を自然に区切ることができます。また、作業台を腰高にして、ほかの家具と色やテイストを合わせたことで、圧迫感を感じさせません。
キッチンの前面パネルの色選びによっても、空間の雰囲気が大きく変わります。こちらは、黒いドアパネルを採用し、キッチンを家具の一部のように見せることに成功。また、ワークトップを白にしたことで、内装との調和も考えられています。
インテリアや家具と一体化しているのが、こちらのお宅のキッチン。落ち着いた色味の木の素材と、差し色に使っている黒のパネルを組み合わせたキッチンは、インテリアとよく馴染んでいます。清潔感や掃除のしやすさを考慮して、キッチンまわりにタイルを貼ったり、ワークトップに白を採用しています。
<デザイン例 その2>
仕上げ材に木を使い、インテリアと馴染ませる
黒・グレーのモノトーン系インテリアの中につくられた、木で仕上げたクールなキッチン。ワークトップを茶系のシックな色にし、換気扇や水栓を黒で揃えたことで、インテリアの一部のように馴染んでいます。
背面の大きな収納は、キッチンとはガラリと変えて白でシンプルに。扉を全開放すれば、冷蔵庫やキッチン家電、収納棚など生活感のあるものが現れます。扉で一気に隠せるようにデザインするのも、アイデアのひとつです。
フローリングと同じ色の木材で造作したキッチンは、まるでインテリアの一部のように仕上がっています。シンクだけをリビング側の作業台に設置したことで、家事をしながら家族と会話をすることもできるでしょう。キッチンの壁には飾り棚を設置し、グリーンを飾ったり、お気に入りの器を置いたりと、見せる収納としても楽しめます。
<デザイン例 その3>
素材選びで、機能性とシンプルさを兼ね備える
白いパネルとステンレスのワークトップの組み合わせは、清潔感と機能面を併せ持ちます。掃除のしやすさや汚れに気づきやすいなどを求めるのであれば、このような素材やデザインを選ぶのがいいでしょう。また、床選びも実は大事なポイント。木のフローリングよりも、汚れが取れやすいタイルを採用すれば、清潔感を常にキープすることができます。
食器など収納する量が多い場合は、吊り収納も合わせて活用したいもの。リビングルームから丸見えになるオープンキッチンでは、腰高サイズの収納が多くなってしまいます。しかし、このように少し奥まった場所にキッチンを設けた間取りであれば、吊り収納などを使って、収納量をしっかり確保することもできます。
使いやすさや掃除のしやすさを考慮して、ステンレスのワークトップと白いパネルのシンプルなシステムキッチンを採用。一方で、キッチンとダイニングルームを区切る作業台は、木と白いパネルを組み合わせたデザインに。インテリアとよくマッチし、家具の一部のように見えます。
理想的なキッチン作りのために、設計会社に伝えるべきこと
注文住宅での家づくりでは、キッチンパネルの仕上げや作業台の造作などを、インテリアに合わせてデザインすることができます。どのようなキッチンにしたいのかを伝える際には、次のことを設計会社に伝えるようにしましょう。
・扉のパネルや壁の素材や色などの希望
・収納の場所やサイズ、扉の種類(開き戸かスライド、引き出しかなど)
・キッチンを同時に何人で使うことがあるか
・家族のライフスタイルについて
・キッチンを利用する頻度や外食の頻度
・収納するものの量
・キッチンまわりに置きたい家電のサイズなど
また、現在のキッチンで困っていること、不満な部分を伝えるのもいいでしょう。
オープンキッチンは、リビングルームの一角にある分、空間の雰囲気にも大きく関わってきます。シンプルモダンな家づくりを目指すのであれば、インテリアとして素敵に見せられる、デザインや素材のキッチンにすべき。SUHACOでは、その家に合った、さらに家族のライフスタイルに合わせたキッチンを提案しています。ぜひ、実際にオープンハウスでご覧ください。
文/内田あり