【シンプルな家での暮らしかた】植物をインテリアに効果的に取り入れる6つのコツ

シンプルな家での心豊かな暮らしには、ライフスタイルに合った間取りとインテリア、さらにその家族らしい彩りがプラスされていくものです。そこで、インテリアをよりステキに見せてくれて、さらに癒しやリラックス効果のある植物を、暮らしに取り入れてみるのはいかがでしょうか。最近では家で過ごす時間が増えたことで、植物で癒されたいという人も増えているよう。今回は、インテリアに植物を取り入れるべき理由と、暮らしの取り入れかたのコツをご紹介します。

 

>>> 素箱(suhaco)TOPページはコチラから。

 

植物をインテリアに取り入れる4つのメリット


家の中に植物を置くことで、実際にどんなメリットがあるのでしょうか。ぜひ、メリットを知った上で取り入れてみましょう。

<メリット その①>
視覚的なリラックス効果、癒しや安らぎを感じる

アウトドアリビング
>>この物件をもっと見る

緑色は“安定”や“調和”を表す色であり、また植物や芝生、木の葉っぱや森をイメージする色であることから、その色を見ると自然と気持ちが落ち着き、リラックス効果が期待できます。また、森の中を歩いていて、思わず呼吸をしたくなるような安らぎや癒しを感じたことは誰にでもあるでしょう。最近はなかなか外に出かけられない分、家の中で癒しを求めるために、植物を取り入れているご家庭も増えているようです。

さらに、植物の緑色を見ることで、疲れた目を休ませる効果も期待できると言います。リモートワークの機会が増えたことで、パソコンの前で作業をする時間も長くなり、目の疲れが蓄積している人も多いはず。そんな時は、部屋の中やデスクの上に観葉植物を置き、手を休めて植物を眺めてみましょう。目の疲れを軽減させたり、植物を眺めて癒されたりリラックスすることができます。

 

<メリット その②>
植物を取り入れると、インテリアが引き締まった印象に

洗面所
>>この物件をもっと見る

家が完成し、家具を運び終わって部屋を見渡してみると、なんだか少し物足りないような……。木の家の内装は、どうしても白と茶色の分量が多くなりますが、シンプルであるのと同時に、少し物足りなさを感じることもあります。そこで、最後の仕上げに植物をプラスしてみると、インテリアが引き締まるもの。植物を置いたことで、そこに生き生きとした生命力が加わります。

インテリアに取り入れる際に注意したいのが、植物のバランス。家具のサイズや位置を決めてから、最後に植物を選んで置くのがポイントです。そうすることで、その場所に合った種類や樹形を選ぶことができます。また、大きな植物ばかりだったり、逆に小さい植物ばかりを置くのではなく、できれば「大」「中」「小」の観葉植物を選んで、バランスよく配置するのがおすすめ。選び方に自信がなければ、「大」サイズの観葉植物はソファの横に、その対角線上のテレビ台の上に「中」ぐらいの植物、さらにローテーブルの上などに「小」の植物を置くと、バランスよく見えます。

また、スッとまっすぐ伸びる植物、クネクネとユニークな形をした植物など、好みに合った樹形を選ぶのが最近のトレンドに。樹形の面白さを、インテリアの一部として楽しむ傾向にあります。どこに置くか、また家具とのバランスなどを見ながら、植物の樹形を選ぶのも楽しいものです。

 

 

<メリット その③>
植物を生き物として育てる喜びが感じられる

グリーンインテリア

観葉植物といえば、以前は比較的同じような形のものが流通していて、あくまでもインテリアのひとつとして楽しむ方が多い傾向にありました。しかし最近では、さまざまな樹形の観葉植物が多く出回り、好みの樹形を選ぶことも、植物の楽しみのひとつになっています。

このように、ひとつひとつに表情のある植物を選ぶことで、より生き物としての愛着が湧いてきます。室内で育てる植物の場合は、日当たりや風通し、適度な水やりを行うなど、きちんと環境を整えることで、植物とは一生涯付き合うことができるのです。

ただし、観葉植物をすぐに枯らしてしまう人や、仕事が忙しくて頻繁な手入れができないという人もいるでしょう。そのような場合は、初心者でも育てやすい種類、またあまり手をかけなくても強い種類を選ぶことが重要です。「パキラ」や「ポトス」、「ガジュマル」などはとても丈夫な品種なので、初心者や仕事が忙しい人にもおすすめです。

 

 

<メリット その④>
空気浄化作用のある観葉植物で、空気がキレイに

植物

観葉植物の選び方によっては、空気の浄化作用があるものもあります。たとえば「サンスベリア」は、夜の間に二酸化炭素を吸収し、酸素を作り出すという特徴をもっています。また、マイナスイオンも多く放出するとも言われています。暑さや乾燥に強く、また日陰でも管理がしやすいため、ベッドルームに置く観葉植物としておすすめ。あまり手がかからないので、初心者でも育てやすい品種です。

ほかにも、「ドラセナ」や「アレカヤシ」、「ポトス」「スパティフィラム」「エバーフレッシュ」など、空気清浄効果が期待できる観葉植物はいくつかあります。インテリアのポイントになる以外にも、空気の浄化作用という効果を目的にして取り入れてみるのもいいでしょう。

 

 

シンプルな家に、植物を取り入れる6つのコツ

暮らしの中に植物を取り入れる方法はいくつかあります。家族のライフスタイルや好みに合わせて、ぜひ上手に取り入れてみましょう。

 

<取り入れかたのコツ その①>
観葉植物を部屋やテラスに置いて、身近に楽しむ

植物のある部屋
>>この物件をもっと見る

植物をインテリアに取り入れるのに一番手軽なのが、鉢で育てる観葉植物です。鉢の場合は、位置や向きを変えることができたり、台などを使って高さを変えることできるのがメリットのひとつ。大型の観葉植物はダイナミックな印象を与えますが、その分、管理も大変です。そこで、中ぐらいの観葉植物を台などに載せて高さを出すことで、大型のものと同じぐらいのダイナミックさを出すことができます。

観葉植物の置き場所も、大事なポイントです。基本的には、観葉植物は人が心地よいと感じる場所が、植物にとっても心地よい場所。カーテン一枚で隔てた日当たりの良い窓際で、適度に風通しがあり、エアコンの風が直接当たらない場所に置くのが、観葉植物の最適な置場と言われています。

 

 

<取り入れかたのコツ その②>
樹形の面白い植物を玄関先のアクセントに

玄関のデザイン
>>この物件をもっと見る

玄関は、人を迎え入れる大切な場所。シンプルな家の玄関先であれば、比較的スッキリとしたデザインが多いかもしれません。でも、少し殺風景な印象であれば、植物を1つ置いて、個性をプラスしてみるのもおすすめです。

玄関先に植物を置くのであれば、こちらのお宅のように、樹形が特徴的なもので、それなりに大ぶりの植物がいいでしょう。できれば、1つ置くだけで存在感があるものがベスト。玄関の場所は日当たりがいいのか、それともいつも日陰なのかによって、その環境に合う植物を選ぶことも重要です。

 

 

<取り入れかたのコツ その③>
シンボルツリーでダイナミックに楽しむ

シンボルツリー
>>この物件をもっと見る

植物のある暮らしを楽しむには、シンボルツリーなど植栽で緑を取り入れることもできます。シンボルツリーは家のエクステリア、つまり外観を素敵に見せる効果として植えることも多いですが、室内からも見えるような工夫をすることで、家の中でも緑を眺めて楽しむことができます。

たとえばこちらのお宅では、テラスと外壁の間に隙間を作り、そこにシンボルツリーを植えています。視覚的に緑色で癒される効果があるのはもちろんですが、葉が茂っている間は、テラスに適度な日陰を作り出します。テラスのテーブルとイスに座って、緑を眺めながらランチや読書をするのもいいですね。

 

中庭
>>この物件をもっと見る

中庭のある家であれば、中庭の真ん中にどーんと、シンボルツリーをもってくるのも素敵。常緑の木を植えれば、いつでも葉が繁って清々しい印象ですし、落葉樹を植えれば、四季折々の移ろいを楽しむことができます。好みに合わせて、木の種類を選んでみましょう。

 

 

<取り入れかたのコツ その④>
枝モノのグリーンを花器に飾って、手軽に楽しむ

キッチン
>>この物件をもっと見る

より手軽に植物を楽しみたいのであれば、花器を使って飾るのもいいでしょう。テーブルの上に、ちょっとした花のブーケを飾ってみたり、大ぶりの枝モノを花器にいけてダイナミックに飾るのもおすすめです。小さいお子さんがいたり、ペットがいて床に鉢を置けないなどがあれば、このように高い場所に花器で飾ってみるのもいいですね。

 

 

<取り入れかたのコツ その⑤>
書斎やワークスペースに、目に優しい植物をプラス

書斎
>>この物件をもっと見る

書斎やリモートワークを行う個室には、植物などを置くことで、ちょっとした癒しになります。植物の色は目にも優しいので、パソコン作業で目が疲れたら、植物を眺めて目をいたわりましょう。

ただし、書斎などの小さな個室の場合、風通しがあまりよくなかったり、日が当たりにくいことも。そこで、日陰でも元気に育つ、比較的丈夫な植物を選ぶことも大切です。

 

 

<取り入れかたのコツ その⑥>
お手入れ不要のスワッグやドライフラワーを飾る

スワッグ
>>この物件をもっと見る

夫婦共働きで忙しく、植物のお世話がほとんどできないというご家庭なら、スワッグなどドライになったものを飾ってみるのもおすすめです。ドライフラワーになっている状態であれば、お手入れの必要はありません。また、スワッグを飾るのは、日の当たらない室内扉や壁などが最適なので、玄関に植物をプラスするのにもぴったりです。

 

 

 

家でくつろいでいると、ふと、「ここに植物があったらステキだな」と、自然と植物を求めていくようになるもの。この家のインテリアには何か要素が足りないなと思ったら、ぜひ、植物を取り入れてみましょう。家の中に生命力のある植物を置くだけで、空間全体がパッと明るくなり、さらにインテリアもキュッと締まります。

SUHACOでは、植物との相性も抜群のシンプルな家を提案しています。ぜひ、オープンハウスで実際にご覧ください。

施工事例をもっとみる

著者情報

秋 慎一郎

秋 慎一郎 監修:一級建築士 秋慎一郎 /L・DESIGN建築設計事務所

「プライバシーの守られた開放的な空間」
「季節の移ろいを感じられる心地良い住まい」
をコンセプトにして、設計活動をしています。
コートハウス(中庭型住宅)の設計を多く手掛け、
「光」や「風」を考慮した、家族と穏やかに過ごせる「住まい」を提案しています。