リフォームや間取り変更がしやすい、シンプルな家づくりの実例10選

リビングを吹き抜けにしたり、なるべく仕切りを作らない間取りにすることで、大空間でのびのびとした、シンプルな暮らしが実現できます。しかし、家族が少しずつ成長していくことでライフスタイルも変化し、壁を設けて部屋を増やす必要が出てくるかもしれません。そうであれば、リフォームや間取り変更がしやすい、シンプルな家づくりが理想的。

今回は、SUHACOの実例10選を例に挙げながら、リフォームや間取変更がしやすい家をご紹介します。

 

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<実例その①>
お子さんが小さい時期は、本棚でゆるく仕切る

個室
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現在は大きめのワンルームとして使用していますが、将来的には2つの個室として分けられるように設計。壁で区切って個室にできるように、あらかじめ、ドアやスイッチ類、コンセント、エアコンなど設備類は、それぞれに用意しています。

ワンルームで使う場合も、緩く仕切りがあると使いやすいでしょう。例えばこちらのお宅では、部屋の中央に本棚を設置し、空間が自然な形で二つに分けられています。奥側は書斎として使い、手前側は寝室や子どもが遊べるプレイルームなどに。本棚で区切られてはいますが、天井までの壁の圧迫感がないので、空間が広く感じられます。

 

 

 

<実例その②>
畳ルームと洋室をワンフロアで大きく使う

和室と洋室
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玄関を入り、その先の廊下から続く個室は、和室と洋室を大きくワンルームとして使用。将来的には壁で区切って別々の個室にリフォームできるようにプランニングしています。床をフラットにつくり、大きく開け放てる引き戸にしていることで、1階部分がひとつの大空間として使うことができます。

また、広い空間は開放感があるものの、時として間延びした印象になってしまうことも。そこでこちらのお宅のように、畳とフローリングにわかれている事で、空間にメリハリが生まれます。また、和室の壁に色を配したことで、引き締まった印象にもなっています。

 

 

 

<実例その③>
ガラス張りのロフトルームは、将来的には個室にも

吹き抜けリビングの写真
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2階のリビングルームは吹き抜け空間になっており、そこから階段を上がると、こちらのロフトルームに。吹き抜け側の壁はあえて作らず、ガラス張りになっていることで、リビングとの一体感が生まれます。また、リビングには天井までの大きな開口部があることで、ここに立つと窓の外の景色がよく見えるのも魅力ですね。

この開放的なロフトルームは、将来的に個室が必要になった場合には、完全に壁としてリフォームすることが可能です。最初から完全な個室にするのではなく、ガラスで区切ることで、光が通り抜ける気持ちのよい空間になっています。

 

 

 

<実例その④>
空中廊下の先に、自由度の高いフリースペース

空中に浮かぶ廊下がある家
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階段を上がった先に続くのは、リビング上部の吹き抜け空間の中を通る、宙に浮かぶ通路。その廊下を進むとその先には、フリースペースとして活用できる開放的な空間が広がっています。趣味の部屋やプレイルームとして使ったり、雨の日にはランドリールームとして活用するなど、さまざまな使い方ができます。

将来的に、家族が増えてライフスタイルが変化した際には、ここを個室としてリフォームすることも可能。個室がまだ必要ないのであれば、家全体がひとつの空間になった大胆な間取りを楽しんでみるのもいいですね。

 

 

 

<実例その⑤>
個室が必要になるまでは、開放的なプレイルームに

フリースペースの写真
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2階に上がった先にある広々としたフリースペースは、リビングの吹き抜けとつながっていて、光と風、そして家族の声が行き来する開放的な空間。お子さんが小さい頃はそれぞれの個室は必要ないので、このように仕切らずに大きく使うご家庭も多いでしょう。何もない空間でも、ハンモックなどを設置すれば、子どもの格好の遊び場に早変わり。階下にいるママやパパにも声が届き、子どもたちの様子をいつでも感じられます。

将来的に個室になることも想定して、収納やロフト、窓に位置など、しっかりプランニングすることで、個室になっても快適に過ごすことができるでしょう。

 

 

 

<実例その⑥>
引き戸をオープンにし、大きく開放的に使う

玄関と廊下の写真
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玄関を入ると、廊下に沿ってあるのが1階個室。個室の入り口は引き戸になっていて、大きくフルオープンにできるため、ここを開けておくことで、廊下から室内へと広がりが感じられます。また、家族が帰ってくる様子がいつでもわかりますね。

お子さんが小さい頃は、この大きな空間は寝室や書斎、プレイルーム、趣味の部屋など、さまざまに活用できるでしょう。そしてお子さんの成長とともに個室が必要になれば、リフォームで間取りの変更をしていくことができます。

 

 

 

<実例その⑦>
プラスアルファの空間は、個室に変更しやすい

プラスアルファの空間
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玄関を入って真正面にあるのが、緩やかに仕切られた空間。どのように使うのかは、まさにその家族ごとに違うでしょう。例えば、アウトドアやキャンプ用品、趣味のアイテムなどを置いたり、ここで自転車の手入れをしたり、書庫や倉庫、ストックルームとして使うことも。

このようなプラスアルファの空間をつくることは、家族が増えて個室が必要になった時などに、間取りの変更がしやすいのがメリットです。将来的に個室として使うことも考えて、窓で採光を確保したり、照明やエアコン、コンセントなども設置しておくと安心です。

 

 

 

<実例その⑧>
2階をワンフロアにし、複数の個室に区切れるように

ロフトルーム
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1階はワンフロアのリビングルームになっており、大きな吹き抜けとつながっているのが、2階部分の開放的なフロア。家の半分ぐらいの広さがあり、手すりだけで仕切られているので、まさに家全体がひとつの空間になっています。窓も多く設けられているため、光と風が気持ちよく通り抜けます。

このフロアにはスタディスペースやロフトなどを設けていて、お子さんが小さい頃はプレイルームとして、将来的には部屋をいくつかに仕切って個室にすることもできます。お子さんの人数や性別によっても、自由にレイアウトできるでしょう。

 

 

 

<実例その⑨>
活用の幅が広がる、ワンフロア土間スペース

土間のあるワンフロアの家
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玄関を入ると、広々とした土間スペースのある間取り。こちらのお宅は、1階も2階もそれぞれワンフロアになっていて、仕切りという仕切りはほとんどありません。そのため、家族の気配が、家のどこにいても感じられ、誰もが安心して暮らすことができます。

将来的に、家の一部をお店にしたい、ギャラリーを開きたい、ガレージをつくりたいなど夢があるのであれば、このような自由度の高い間取りがおすすめ。玄関以外に大きな開口部を設けておくと、このような夢への実現が近づくでしょう。

 

 

 

<実例その⑩>
リビングの一角に、いろいろ使える万能ルームを

リビングルーム
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リビング・ダイニングの一角に畳ルームを設けた、こちらのお宅。小さなスペースではありますが、実は意外にも使い勝手は抜群です。引き戸を開けっ放しにしておけば、リビング全体の空間を広く見せる効果がありますし、静かに昼寝や読書をしたいときは、扉で完全に仕切ることも。また、リモートワークにも活用できます。急な来客があったときは、ここに洗濯物などをさっと隠すこともできるでしょう。

このように引き戸でフルオープンにできたり、完全に個室にもなる空間があれば、リフォームや間取り変更をすることなく、気軽にひと部屋増やすことができるのです。

個室は欲しいけど、できるだけリビングなど共有部分を広く確保したいという場合には、このようなアイデアを採用してみるのもおすすめです。

 

 

 

家を建てるタイミングは、その家族それぞれ。ご夫婦ふたりで住みはじめ、これから家族が増える可能性があったり、逆にお子さんが成長していずれは夫婦ふたりになるかも…というご家庭も。将来、この家でどう暮らすことになるのかは、未知な部分も多いものです。そうであれば、リフォームや間取り変更がしやすい、シンプルな家づくりが理想でしょう。

SUHACOの家は、ライフスタイルや家族の成長に応じて、空間を変えることができるようにと、さまざまなアイデアが散りばめられています。ぜひ、実際にオープンハウスでご覧ください。

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著者情報

秋 慎一郎

秋 慎一郎 監修:一級建築士 秋慎一郎 /L・DESIGN建築設計事務所

「プライバシーの守られた開放的な空間」
「季節の移ろいを感じられる心地良い住まい」
をコンセプトにして、設計活動をしています。
コートハウス(中庭型住宅)の設計を多く手掛け、
「光」や「風」を考慮した、家族と穏やかに過ごせる「住まい」を提案しています。