犬や猫は、大切な家族の一員。家族にとって、快適で過ごしやすい家を作るのはもちろんですが、同時に、ペットにとっても住みやすい家であるべきです。そこで、ペットと一緒に暮らす家づくりでは、どんなところに気をつければいいのでしょうか。そこで、SUHACOが提案する、ペットと一緒に暮らすための家づくりのポイントをご紹介します。
目次
<ポイントその1>
犬が気軽に出られるウッドデッキを作る
室内飼いをしている犬の場合は、健康を維持するために、適度な運動と日光浴は欠かせません。しかし、室内犬の場合はそれが不足しがちになることも。 毎日の散歩に加えて家の中でも少し走り回れる空間があったり、日光浴ができるのが理想的です。
そこで、 犬を飼っているご家庭では、室内からすぐに出られるウッドデッキを作るのはおすすめ。犬を散歩に連れて行けない日でも、 デッキに出して外気に触れさせたり、日光浴をしたり、軽く走り回って運動をさせることができます。もし、犬が外に出てしまう恐れがある場合は、 デッキが完全に囲われたデザインや間取りにすると安心です。さらに、室内とデッキの床はなるべくフラットにしてあげると、犬にとっても負担が少なく行き来ができるでしょう。
こちらのお宅のように、窓を大きく開放できるワイドタイプの掃き出し窓を採用すると、お天気のいい日は開けっぱなしにすることも。外に出てひなたぼっこをしたり、暑いから室内に避難したりとと、ペットも自由に外と中を行き来することができます。 ただしその場合も、犬が脱走しないようなデザインに作ったり、予防策を立てることが大切です。
<ポイントその2>
間取りの中で、ケージの定位置を検討しておく
最近の犬猫のケージは、デザイン的におしゃれなものやシンプルなものが出回っていますが、それでも、家のインテリアと馴染ませるのはなかなか難しいところ。シンプルな家づくりをしたいというご家庭では、ペットのケージ問題に悩まれている方も多いのではないでしょうか。
そこで 注文住宅であれば、あらかじめ間取りにケージの場所を組み込んで、デザイン・設計することもできるのです。そうすれば、 素材を室内のインテリアと合わせて作ったり、サイズ的にもピッタリはまるようにすることもできます。
こちらのお宅では、黒やウォルナット系のシックなインテリアに合わせて、リビングの一角に黒いケージを造作しています。他の家具と色味や素材感を合わせることで、インテリアに統一感が生まれます。これであれば、一見するとペットのケージには見えません。さらに、リビングの一角にケージがあることで、ペットも家族のそばにいつでもいられて安心してくれます。
<ポイントその3>
ドアはできるだけ引き戸にする
部屋と部屋の境目になるドアを引き戸にすることで、ペットも自由に出入りができるようになります。 ペットに入ってきて欲しくない場合は、引き戸を完全に閉めておき、逆に出入りできるようにしておきたければ、通れるだけの隙間を少し開けておくなど、調節できるのが引き戸のメリットです。さらに必要であれば、引き戸にロックをかけることもできます。
また、開閉式のドアの場合は、開けっぱなしにしておいたり、少しだけ開けている状態では、ドアが邪魔になるケースがありますが、引き戸の場合はその心配はありません。引き戸の場合は、開閉式のドアのように大きな音でバタンと閉まることも少ないので、大きな音に敏感な犬にも安心です。
<ポイントその4>
足元付近の収納には、あらかじめ扉をつける
犬を飼っている場合は、 犬の背丈ぐらいまでの高さの収納には、扉を設けた方が安心です。とくに、子犬などは何でも口にしてしまうので、誤飲などは絶対に避けたいところ。いじられて困るもの、犬にとって害なものは、絶対に低い場所に置いておいてはいけません。そこで収納扉は、できるだけ扉が付いているデザインのものがおすすめです。
<ポイントその5>
タイルを配すれば、ペットも夏涼しく快適に
夏の暑さが際立つここ近年。 ペットたちも、家の中の涼しい場所を見つけて、そこで体をクールダウンしているようです。そこで、 タイルやモルタルの床スペースを作っておくと、夏はそこで涼しく過ごすことができるでしょう。たとえばこちらのお宅のように、キッチンの床をモルタル素材にすれば、素材として涼しいだけでなく、 ペットの餌や水飲み場をここにすることで、汚れてしまっても掃除がしやすいなどのメリットがあります。
また、素材の表面をツルツルではなく、少しざらつきがあったり凹凸のあるタイルを選ぶと、犬や猫が滑りにくく、安全性も高められます。犬や猫にとって優しい素材選びをしてみるのも大切です。
<ポイントその6>
犬が自由に走り回れる中庭を作る
家の中に、ペットが動き回れる中庭を作ることで、家族もペットも快適に過ごすことができます。 大型犬であれば、中庭で適度に運動ができますし、小型犬の場合は散歩に行く代わりに、中庭で運動を済ませることも。シニア犬の場合は、長く散歩に行けなくってしまっても、犬自身のペースで運動することもできるのです。中庭の四方を壁で囲んだデザインにすれば、ここは完全プライベート空間に。周囲の目が気になりませんし、犬を放し飼いにしておいても安心です。
こちらのお宅は、一部を人工芝にし、残りの部分をウッドデッキにしたデザインに。芝生で走り回ったり、少し段差を設けたりと、犬がいろいろな動きができるようになっています。また、 足を洗う場所をここに設けたり、犬小屋を設置したりと、庭のような感覚で使うこともできますね。さらに人工芝を選ぶ際は、犬の足にやさしい素材を採用して見るのもおすすめです。
<ポイントその7>
中庭とつながる位置に洗面所を配置する
中庭や庭から直接アクセスできる洗面所は、犬を飼っているご家庭であれば、何かと便利に使えます。外で遊ばせた後は、そのまま洗面所に連れて行って、足や体を拭いてあげたり、お風呂に入れることも。大型犬であればなおさら、玄関からお風呂場が遠いと大変ですが、中庭や庭とダイレクトにつながる洗面所であれば、家族の負担も減るでしょう。
洗面スペースの空間に余裕を持たせると、お風呂で犬の体を洗った後に、ドライヤーが楽にできたり、ブラッシングがしやすいなどのメリットがあります。
<ポイントその8>
玄関の先に扉をつけて、犬や猫の脱出を防ぐ
一階部分で犬や猫を飼っていると、玄関ドアを開ける際に、犬や猫が脱出してしまう可能性がゼロではありません。普段から気をつけてはいても、宅配便や来客があった時など、ちょっと目を離した隙に脱出してしまうことも考えられます。
そこで、 ペットを飼っているご家庭であれば、玄関の外側にもう一つ、メッシュタイプなどの扉を設けるのがおすすめです。外扉と玄関扉の間にこのようなスペースができれば、犬や猫の脱出を防止するだけでなく、散歩後家に入る前に、ここで足や体を拭いてあげることができるなど、何かと便利に使える空間になります。さらに、ここに水場を作れば、散歩後の足洗いがより手軽になるでしょう。
<ポイントその9>
高い位置に、日当たりのよい場所を作る
猫を飼っているご家庭であれば、 猫が高い場所を自由に動き回ったり、冬には日差しが入る暖かな場所を見つけてひなたぼっこをする光景をよく見かけるでしょう。そんな、猫が好みそうな場所をあらかじめ作ってあげるのもいいですね。
また、設計の段階で キャットタワーやキャットウォークをデザインに組み込んでみると、インテリアともなじみやすく、またペットにとっても快適な空間になるでしょう。
犬や猫など、ペットと一緒に暮らすための家づくりには、 ペットにとって快適な空間であることと、安全・安心に暮らせることが重要になります。健康面や精神面を考えて、適度に運動や日光浴ができる中庭やデッキを設ける、犬猫が脱出しないためにデッキを囲んだデザインにする、玄関扉を二重にするなど、SUHACOではさまざまなアイデアを提案しています。ペットが快適でのびのびと暮らすことができる家であれば、飼い主さんであるご家族も自然と笑顔になり、心豊かでシンプルな暮らしが実現できるのです。
SUHACOの家では、ご家族のご要望に合わせた、ペットと一緒に暮らすための家づくりをしています。まずは、オープンハウスで実際にご覧ください。