モダンな家で暮らしを楽しむ。お手本にしたい、素敵な内装・インテリアの実例8選

温もりのある木の素材と、直線的でシンプルなインテリアがミックスしたモダンな家。どんな世代からも好まれ、最近では注文住宅でモダンな家を建てるご家庭が増えています。注文住宅で家づくりをするうえで、間取りや外観をじっくり検討することはもちろん重要ですが、空間の雰囲気を決定づける床や壁、設備、照明などの内装選びは、それ以上に大切。そこで、シンプルでモダンな家づくりのための、内装やインテリアのヒントになる実例集をご紹介します。

 

シンプルでモダンな家の魅力と、そのメリットとは


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モダンな家とは、伝統的な和風の家に対して、シンプルで現代的なデザインの家を指します。無駄な装飾が少ないシンプルな内装のため、流行に左右されず、飽きがこないインテリアにできるのも、モダンな家のメリット。空間がシンプルな分、比較的どんな家具とも相性が良く、年齢を重ねて好みが変わってきてもしっくり馴染みます。つまり、モダンな家は、長く暮らすためには最適な家でもあるのです。

派手な色使いをせずにモノトーンカラーで統一したり、木の素材と無機質な素材をバランスよく取り入れるなど、空間としては実にシンプル。ここに、自分らしいテイストやカラーを少しずつプラスすることができるのも、モダンな家の楽しみ方です。そこで注目したいのが、間取りや内装、外観などを自由にプラニングできる注文住宅での家づくり。注文住宅なら、設計士やプランナーと相談しながら、自分らしいモダンな家を作ることができるでしょう。

 

モダンな家の内装を、素敵にまとめるための注意点とは


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注文住宅で間取りや内装をプランニングする際に、「あれも欲しい」「こっちも素敵!」と、いろいろな要素を盛り込みがちになります。しかし、足し算ばかりのインテリアでは、結果的にはまとまりのない印象になってしまうことも。雑誌で見るような、スッキリとしたモダンな家を目指すなら、できるだけ内装をシンプルにして、そこに少し足すぐらいがおすすめです。


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内装のプランニングでは、設備選びにも注意が必要。たとえば階段選びでは、奇をてらったデザインのものより、できるだけスッキリとシンプルなデザインのものを選んでみましょう。他の設備とも合わせやすいうえ、家具や照明などを買い替えたり、年齢を重ねて好みが変わってきても、シンプルなデザインであればどんなインテリアとも違和感なく合わせることができます。

 

モダンな家で快適に過ごすには、造作収納を活用

せっかくモダンで素敵な家を建てても、物が散らかって雑多な印象になってしまうのは残念です。そこで、モダンな家をキレイにキープするために、収納の量やデザインを考えることも大切。その点、注文住宅の場合は比較的自由に造作収納を設けることができるので、物の量や場所、種類に合わせて収納を作ることができます。


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こちらのお宅では、玄関の壁一面を天井までのシューズクロークに。扉をフラットに仕上げたことで、全面収納でも圧迫感なく、玄関スペースもシンプルな印象です。シューズだけでなく、アウターをかけるクローゼットや、アウトドア用品などを収納できるなど、さまざまな用途に使うのもおすすめ。スッキリと片付いた玄関で迎えられると、訪問した人の印象もよいでしょう。


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家族の洋服や持ち物の量に合わせて、クローゼットもオリジナルで作ることができるのも、注文住宅ならでは。収納場所をできるだけ家の中の一箇所にまとめれば、物が迷子にならないというメリットもあります。スッキリと片付いた家で過ごすためには、家族の人数やライフスタイルに合わせて、造作収納をしっかり検討しても設けるようにしましょう。

 

モダンな家を実現するために、
参考にしたい内装・インテリアの実例集

家の間取りが決まったら、次は内装を決めていきます。床選び、壁の素材、照明、設備、造作家具など、決めることもたくさんあり、それぞれに迷われるご家庭も多いはず。そこで、シンプルでモダンな家の実例集を見ながら、抑えておきたいポイントをご紹介します。

 

<実例集1>
家具や照明など、モノトーンカラーでまとめる


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シンプルでモダンな家は、内装や家具のカラー選びも重要。素敵にまとめるのであれば、白を基調に、床や家具などはモノトーンカラーで統一するのがおすすめです。もし、明るめの差し色をちょっと足すのであれば、ソファのクッションやラグなど、気分で変えられるものがベスト。

こちらのお宅では、グレートーンのシックな床を採用し、家具や照明にも統一感のあるカラーをチョイス。そこに、木の素材で造作したキッチンがバランスよく並んでいます。階段や換気扇フード、キッチンの設備などを黒で揃えると、空間を引き締める効果もあります。

 

<実例集2>
機能的でシンプルなキッチンを備える


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モダンな家を実現させるためには、シンプルで機能的なキッチンの存在も不可欠。こちらのお宅では、清潔感のある白いキッチンにステンレスのワークトップを合わせ、掃除がしやすく使いやすいデザインのものを採用しています。モダンなインテリアとの相性もよし。

また、キッチンスペースの床レベルを一段下げて、リビングで座っている家族と目線を合わせるように設定。床をシックなタイル仕上げにしてリビングルームと素材を変えることで、自然な形で空間の仕切りができるよう工夫しています。

 

<実例集3>
モダンな雰囲気に馴染む、シンプル階段を採用


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モダンな家と相性がいいのが、空間によく映えるスタイリッシュな階段。こちらのお宅では、細めのスチール手すりとスケルトン階段を採用したことで、空間が開放的に感じられます。白い壁に黒い直線的な階段が配されていることで、空間がキリッと引き締まります。

 

<実例集4>
間接照明で空間全体をスッキリ見せる!


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モダンな家によく使われているのが、空間をスッキリ見せることができる間接照明やダウンライト。とくに、吹き抜けや勾配屋根のデザインの家では、天井の構造上、ダウンライトや間接照明を採用するケースが多いでしょう。また、シーリングライトよりも、夜は雰囲気の良い空間を演出できるなど、こだわりの家を建てる場合には、ぜひ取り入れたい設備のひとつです。

 

<実例集5>
シンプルな空間に、遊び心をプラスする!


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天井が高く、大きな開口部から陽光が気持ちよく差し込む、開放的なリビングルーム。木をふんだんに使いながら、キッチンとスチール階段の黒色で空間をキリッと締めています。ここに、ちょっとした遊び心をプラスしたのが、造作収納の扉の色。モダンな家に馴染みやすいモノトーンで統一しながらも、グラデーションカラーにして目を引くデザインにしています。

 

<実例集6>
床材に変化をつけて、よりモダンな家を楽しむ!


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木のフローリングは、ナチュラルな空間に仕上がりますが、よりモダンな雰囲気を演出するのであれば、思い切って床材に変化をつけるのもいいでしょう。こちらのお宅のように、グレーのタイルを採用することで、シックでモダンな雰囲気に。天井の化粧梁がアクセントになっていて、空間に変化をつけてくれています

 

<実例集7>
造作家具で使い勝手とオリジナリティを出す


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自分好みのシンプルでモダンな家にするなら、造作家具を取り入れてみるのも手。こちらのお宅のように、キッチンの作業台とダイニングテーブルを一体化させたオリジナルの造作家具なら、機能的でありながらも、シンプルな佇まいでモダンな家にもぴったりです。また、リビングルームにたっぷりの造作収納を設け、生活感があるものはすべて収納内に。モダンな家で素敵に暮らすためには、スッキリ片付けやすいし仕組みを作りましょう。

 

<実例集8>
畳ルームを採用して、和モダンテイストに


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モダンな家の中には、「和モダン」のジャンルも。現代的なモダンスタイルと伝統的な和の要素をミックスさせた「和モダン」は、広い世代に人気です。シンプルな空間に、畳や障子など和の要素を上手に取り入れたインテリアは、温もりのある空間に仕上がるはず。こちらのお宅のように、木のフローリングの一部に畳を敷くデザインも新鮮で、モダンと和の雰囲気がうまく調和しています。

 

モダンな家は比較的広い世代に好まれ、シンプルで飽きのこないデザインが特徴。モダンな家に憧れて、注文住宅での家づくりを選ばれるご家庭も年々増えています。設備やアイテム選びは空間の印象を大きく左右するので、自由に選べるからこそ、どんなデザインのものを選ぶのか、素材や色はどうするのかをしっかり検討する必要があります。選び方に迷ったら、ぜひ実例を見ながら、気に入ったアイデアをバランスよく取り入れてみましょう。

文・内田あり

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著者情報

秋 慎一郎

秋 慎一郎 監修:一級建築士 秋慎一郎 /L・DESIGN建築設計事務所

「プライバシーの守られた開放的な空間」
「季節の移ろいを感じられる心地良い住まい」
をコンセプトにして、設計活動をしています。
コートハウス(中庭型住宅)の設計を多く手掛け、
「光」や「風」を考慮した、家族と穏やかに過ごせる「住まい」を提案しています。