東京で理想の注文住宅を建てるために、知っておきたい設計事務所選びのコツ

東京の家づくりは、敷地が狭く隣家との距離が近かったり、建築条件が厳しかったりと、ほかのエリアとは違った面が多くあります。このような厳しい条件の中で、プライバシーや防犯面に考慮しながらも、採光や風通しを確保できる家が求められます。そこで、東京で理想の家づくりをする場合は、東京エリアに建築実績を多くもつ設計事務所を選ぶのがベスト。そこで、東京で理想の注文住宅を建てるために、知っておきたい設計事務所選びのコツをご紹介します。

 

東京の住宅事情と、都心部に最適な注文住宅とは

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さまざまな文化と人、そして景観が交差する、東京の街。そこで家づくりをするには、広い知識とデザイン性の高さをもちながら、さらにそのエリアに精通した設計事務所に依頼するのが最適です。それは、都会ならではの狭小住宅地だったり、厳しい敷地・建築条件での家づくりであれば、なおさらではないでしょうか。

どんな住宅密集地や敷地・建築条件であっても、採光や通風などを確保できなければ、快適な暮らしを手に入れることはできません。また、通りと住宅の距離が近くなってしまうこともあり、プライバシーや防犯面にもしっかり配慮する必要があります。

そのためには、決まりきった間取りやデザインにこだわらず、その土地や環境に合ったものにするのがベスト。そういった意味でも、東京での家づくりは、自由度の高い注文住宅で設計・施行ができる設計事務所に依頼するのがおすすめです。

土地の広さや周囲の建物の関係性で、採光や通風が確保できない場合は、間取りやデザインに工夫をすることで、問題を解決できることがあります。たとえば、家の内側に中庭を設けたり、曇りガラスのハイサイドライトで採光を確保したりといったアイデアがあります。このように、その土地その環境に合った間取りやデザインにするためには、注文住宅での家づくりが最適なのです。

 

設計事務所に注文住宅を依頼するメリットとは


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注文住宅での家づくりのメリットは、なんといっても間取りやデザインの自由さです。東京の住宅密集地では、土地自体が狭い場合や、さらに三角の土地、旗竿地など、条件が厳しい土地も多くあります。こういった土地での家づくりであれば、注文住宅のメリットを最大限に活かすことができます。

また、注文住宅であれば、ライフスタイルに合った造作家具を設けることもできます。限られた土地での家づくりであれば、スペースの有効活用の使うためにも、造作家具を上手に取り入れるのがおすすめです。

さらに、都心部は共働き夫婦も多く、家での家事動線は重要です。できるだけ時短につながるような、使いやすいさ、コンパクトさを求めるご家庭も多いでしょう。このような声を汲み取って家づくりができるのも、注文住宅のメリットといえます。

<注文住宅メリット>
・間取りや素材選び、デザインなど自由度が高い
・ライフスタイルに合わせた造作家具を造ることができる
・家づくりのプロセスを見ることができる
・世界で一つだけの家づくりができる
・複雑な形や小さな土地などでも、その土地に合わせた家づくりができる
・細かな設備は、自分で購入したものを取り付けてくれる

ただし、注文住宅での家づくりには、いくつかのデメリットもあります。メリットとデメリットを知ったうえで、自分たちの家づくりにとって大事にしたいポイントを優先するのもいいでしょう。

<注文住宅のデメリット>
・設計から施工、完成まで時間や期間がかかる
・自由設計や建売住宅より建築費は高くなる
・理想を詰め込みすぎると、コストが高くなる
・デザインや素材選びなどによって、住人のセンスが出てしまう
・施工主側でも、家についてある程度勉強をしたり、調べることが必要

 

地域を絞って設計事務所を探すコツとは


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設計事務所を探す方法はいくつかありますが、インターネットやSNSを使って検索するのがスムーズ。たとえば、InstagramやPinterestで「注文住宅 東京」「設計事務所 東京」などと検索すると、東京エリアで設計・施工を行っている設計事務所などのアカウントを見つけることができます。それぞれのアカウントページへ行けば、その会社で施行された実際の写真をすぐに見ることができるので、会社選びの参考にすることもできます。もちろん、インターネット検索も有効です。

また、地域に特化した住宅・インテリア雑誌をチェックするのもいいでしょう。その会社が手がけた実例集を見ることができたり、家づくりに対する思いなどを知ることもできます。気になる会社があれば、すぐに問い合わせをして資料請求することもできます。

設計事務所によっては、新築が完成した際にオープンハウスを開催しているところもあるので、そのような機会を上手に使って、実際に目で見て会社を選ぶこともできます。

 

東京での家づくりで取り入れたいポイント

住宅密集地など、東京らしい環境での家づくりは、少々コツが必要です。家づくりだけに限らず、そのエリアに精通していたり、幅広い知識を持っていることが求められます。そこで、SUHACOが実際に設計・施行した物件を見ながら、実際にどんなアイデアがあるのかをご紹介します。

 

<プライバシーに配慮した外観デザイン>


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東京での家づくりでは、通りを行く人からの視線が気になったり、道路から建物が近くなってしまうなど、都心部ならではの問題点があります。たとえば、狭小地に家を建てる場合は、開口部の位置や大きさがポイントに。通り側の開口部はなるべく最小限にし、上部もしくは内側に向かって開口部を設けるデザインにすることで、採光や通風、プライバシーの確保ができるようになります。

また、東京の家は洗練されたお宅も多く、外観デザインも重要なポイントの一つになります。たとえは、白くシンプルな形状はどんな街並みにもなじみ、また街への美観という観点からもメリットがあるでしょう。

 

<中庭からの採光や通風を確保する>


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周囲の建物との距離が近い、都心部の限られた敷地では、プライバシーの確保や採光、通風などをいかに解決するかが重要になります。そこでおすすめなのが、中庭のあるコートハウスです。壁や建物で囲まれた中庭を設けることで、その中庭に向かって大きな開口部を設けることができます。

こちらのように完全にクローズドな中庭であれば、ガラス扉を開けた状態で過ごすことができ、通風も確保できます。中庭では食事をしたり、外ヨガを楽しんだりと、周囲の視線を気にすることなく過ごすことができるのも、大きなメリットです。

 

<曇りガラスのハイサイドライトを採用する>


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周囲に隣家が建ち並ぶ住宅密集地では、採光のために開口部を大きくとってしまうと、隣家の窓とバッティングしてしまうことはよくあります。このように、周囲からの視線をいつも気にしながら暮らすことは、快適な家とはいえません。

そこで、こちらのお宅のように、開口部はハイサイドライトのみにして、さらに曇りガラスを採用。こうすることで、光は取り入れながらも、視線は全く気になりません。天井も少し高めに設計されているので、狭小住宅でありながらも驚くほどの開放感が得られます。

 

<階段下を有効活用して土間玄関に>


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東京などの住宅密集地では、いかに無駄なスペースを作らないかも重要になってきます。そのひとつが階段下。ここは、どうしてもデッドゾーンになりがちです。そこでこちらのお宅では、階段下を玄関土間として活用。できるだけ土間スペースを大きく取ることで、自転車を装備したり、DIYを楽しんだりと、さまざまな用途で使うことができます。

さらに、スケルトン階段にすることで、上階からの光が階段を通して差し込み、玄関全体が明るくなります。さらに階段の向こう側が見えることで、空間が広く感じられる効果もあります。

 

<デザイン性の高いビルトインガレージを>


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駐車スペースの確保が難しい東京エリアだからこそ、ビルトインガレージを考えているお宅も多いでしょう。注文住宅での家づくりであれば、愛車のサイズに合わせて、設計することが可能です。こちらのお宅のように、ガレージと室内の境をガラス張りにして、ギャラリーのように見せることもできます。

 

<開放感のある屋上空間を中庭代わりに>


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住宅密集地に設けられた、屋上スペース。庭や中庭が設けられない場合は、このように屋上を作り、第二のリビングルームのように楽しむお宅も見られます。こちらは、壁を設けずにシャープな手すりを採用したことで、驚くほどの開放感があります。周りの建物と高さを変えていることで、周囲からの視線も気になりません。

 

中庭や屋上のある家、ガレージハウスのある家、三階建ての狭小住宅、平屋建ての家など、SUHACOでは東京を中心に、さまざまな注文住宅を手がけています。吉祥寺にあるコンセプトハウスでは、実際に目で見て体感していただくことができますので、お気軽にお問い合わせください。

 

文/内田あり

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著者情報

秋 慎一郎

秋 慎一郎 監修:一級建築士 秋慎一郎 /L・DESIGN建築設計事務所

「プライバシーの守られた開放的な空間」
「季節の移ろいを感じられる心地良い住まい」
をコンセプトにして、設計活動をしています。
コートハウス(中庭型住宅)の設計を多く手掛け、
「光」や「風」を考慮した、家族と穏やかに過ごせる「住まい」を提案しています。