【シンプルな家づくり】おしゃれで快適な洗面所のために、知っておきたいタイル選びのコツ

水まわりの機能性を高め、さらに空間をシンプルでおしゃれに見せてくれるのがタイル。床全体に、もしくは壁や水まわりの一部など、タイルをさまざまな形で活用できるのが「洗面所」ではないでしょうか。タイルには色や形、大きさなどさまざまな種類がありますが、よりシンプルに見せたいのであれば、ちょっとしたポイントやコツがありそうです。

そこで今回は、SUHACOのシンプルな家づくりで提案している、洗面所の床やタイル使いのコツを5つご紹介します。

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機能性とデザイン性を兼ね備えた床タイル

洗面所の写真
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洗面所は家族みんなが毎日使う場所。だからこそ、水ハネしてそのまま跡が付いてしまったり、洗剤やヘアケア製品などの汚れが付きやすいなどの悩みが出てきてしまいます。そのため、洗面所の水まわりの壁や床の素材選びには、こまめな掃除のしやすさを考慮する必要があるのです。そこで床をタイル素材にしたり、壁の一部をタイルにすることで、掃除がしやすく汚れも落ちやすいというメリットがあります。また、タイルには耐久性があるのも特徴のひとつと言えるでしょう。

さらに、タイルには色や素材感、大きさ、形などさまざまな種類があるので、その取り入れ方で、空間の印象が大きく変わってくるのも面白いところ。選び方によって、自分好みの空間にすることが可能なのです。ただし、シンプルな家づくりを求めているのであれば、色の取り入れ方やタイルを使う分量に気をつける必要があります。洗面所を印象付けるのは、実は大きな面積を占める床部分。床の素材によって、洗面所全体の印象も大きく変わるでしょう。

洗面所
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洗面所などの水回りは、家の中でも最もプライベートな空間ですから、誰かによく見られる場所ではありません。しかし、ここを快適で清潔感のある空間にすることは、暮らしの質にも関わってきます。洗面所を毎日気持ちよく使うことができれば、生活にも余裕ができ、心豊かに暮らすことができるでしょう。それこそが、シンプルな家づくりのポイントになるとも言えるのです。

 

 

<タイル使いのコツ その1>
明るめカラーの床タイルで、空間をスッキリ

洗面所
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建物と壁に囲まれた完全プライベートな中庭に面した、光がたっぷり差し込む洗面スペース。中庭と洗面所を隣接させることで、プール遊びやエクササイズをしたり、植物の手入れをしたあとに、手足が汚れた状態でもすぐに洗面所にアクセスできる間取りになっています。そのため、床が濡れたり、汚れたりする頻度が高いことを想定して、汚れをサッと拭くことができる素材がベスト。このような間取りであれば、特にタイルを採用するのがおすすめです。

こちらのお宅で床材として採用しているのは、明るいグレー色の床タイル。このような色を採用することで、陽光が差し込むと空間全体がより明るく感じられ、さらに清潔感のある印象になります。さらに、細かいタイルより大きめのタイルにすることで、空間にゆとりが生まれ、落ち着いた雰囲気にもなるでしょう。

また、中庭に干していた洗濯物を、雨天時には洗面所内に干すこともあるはず。濡れた洗濯物を干す場所として使うのであれば、床材は湿気に強い素材であるタイルがベスト。このように、その空間をどのような用途で使うかによって、床素材を選ぶことも重要です。快適な環境をキープし、さらに生活動線をスムーズにすることも、シンプルな家づくりのコツと言えますね。

 

 

<タイル使いのコツ その2>
目地の色を変えると、引き締まった印象に


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木材を造作してオリジナルの洗面台を設け、その一部をデスクとして使用するなど、こだわりの洗面所を実現しているこちらのお宅。ここでの時間を快適で安全に過ごすために、床にはタイルを採用して、床暖房も完備しています。

お風呂に入る際に温かく快適なのはもちろんですが、洗面台を工夫することで、それ以外の目的にも使える空間に。ここでメイクをしたり、縫い物やアイロンがけ、洗濯物を畳むなどの家事をしたり、ときにはリモートワークや勉強部屋にするなど、さまざまな用途に使える洗面所になっているのです。このように、ただの洗面所空間で完結させず、床暖房で環境を整えたり、タイルを採用してデザイン性にも機能性にもしっかりこだわって作ることで、家の中の“1つの部屋”として活用することができるのです。

デザイン面では、目地をタイルよりも少し濃い色にしているのもポイントのひとつ。広い洗面空間で、床が一色だけになってしまうと、少し間延びした印象になってしまいます。しかし、目地をタイルの色よりもワントーン濃くすることで、空間がキリッと引き締まった印象に仕上がります。

 

 

<タイル使いのコツ その3>
水まわりにタイルを貼って、洗練された雰囲気に

洗面所
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タイルは、水ハネや汚れを拭き取りやすくなるなど機能面でのメリットがあるほかに、空間全体のデザイン性を高めてくれる役割もあります。こちらのお宅では、大きな鏡の下にグレーのタイルを取り入れたことで、ここに目が行き、ちょっとしたポイントになっています。面積としては小さいですが、このタイルがあることで、空間が一気に洗練された印象に仕上がるのです。

白×グレーの色の組み合わせは清潔感があり、スッキリをした印象を与えます。モノトーンで統一したことで、シンプルな家づくりにはぴったりの色選びと言えそうです。また、横長のタイルを採用していることに、オーナーの方のこだわりが伺える洗面所に仕上がっているでしょう。

タイルを2カ所以上で使う場合は、その色のバランスも重要になります。こちらのお宅は、床タイルには濃いグレーを採用。全体的に色を揃えることで統一感を出しつつ、上に向かって濃度を下げて、バランスのよい空間に仕上げているのです。

また、洗面所はどうしても暗くなりがちな場所ですが、白の分量を多めに仕上げたことで、明るく清潔感のある印象に。洗面所の奥からたっぷりの陽光が差し込み、風通しも抜群。デザイン性を考慮しながら、掃除がしやすい床材や設備を選ぶことは、シンプルな家づくりにはとても重要なことなのです。

 

 

<タイル使いのコツ その4>
異素材をミックスさせて、個性的な空間に

洗面所
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プライベートな空間であり、家族がリラックスできる場所であるからこそ、こだわりを詰め込みたいのも洗面所です。こちらのお宅は、床タイルとモルタルの壁、木製のオリジナル洗面台など、異素材をミックスさせた個性的な洗面所。洗面所に少しの遊び心をプラスしたいのであれば、素材選びにとことんこだわってみたり、それを上手に組み合わせてみると、世界にひとつだけのお気に入りの空間になるはずです。

モルタルの壁とタイルの床では、どうしても殺風景になってしまいがち。そこに、あえて木の素材をプラスすることで、空間全体に温かみが加わります。こちらのお宅の場合は、洗面所とトイレが一体となっていることもあり、床にタイルを採用。汚れもサッと拭き取りやすく、モップがけなどで一気に掃除ができるなど、設備に合わせて床の素材選びをしています。

 

 

<タイル使いのコツ その5>
バスルームから洗面所まで、タイルで統一感を

全面ガラス張りの洗面&バスルーム
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狭小住宅など、限られた空間にバスルームと洗面所を設ける場合、いかに広く見せるかが大きなカギになります。その際に、タイルを統一させて空間をひと続きに見せるアイデアもおすすめです。こちらのお宅のように、明るめのタイルでバスルームから洗面所まで壁や床を統一させ、仕切りをガラス張りに。そうすることで、バスルームと洗面所が1つの空間に見えて、実際よりも広く見える効果が期待できます。さらに、一番奥に小さな窓を設置したことで、目線が奥に抜ける効果もあります。

タイルの色味には柔らかいクリーム系のタイルを採用することで、シンプルでスタイリッシュな印象に。水まわりの細かな設備などをシルバーで統一して、クリーム×シルバーでスッキリと見せています。

 

 

洗面所は毎日使う場所だからこそ、家族みんなが心地よく使える空間にしたいものです。そんな洗面所にタイルを採用することで、掃除がしやすくなったり、ほかの素材よりも耐久性が備わっていたりと、タイルにはさまざまなメリットがあります。しかしそれ以上に、空間を印象付けたり、ちょっとしたアクセントを加えたりと、デザイン面でもプラスになることがたくさんあることも知っておきましょう。タイルの色味を統一させたり、分量のバランスを考えたりと、タイルを上手に使って、シンプルで素敵な家づくりを実現させてみてください。

SUHACOでは、シンプルな家づくりを提案しています。オープンハウスでぜひ、ご覧ください。

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著者情報

秋 慎一郎

秋 慎一郎 監修:一級建築士 秋慎一郎 /L・DESIGN建築設計事務所

「プライバシーの守られた開放的な空間」
「季節の移ろいを感じられる心地良い住まい」
をコンセプトにして、設計活動をしています。
コートハウス(中庭型住宅)の設計を多く手掛け、
「光」や「風」を考慮した、家族と穏やかに過ごせる「住まい」を提案しています。