今すぐできる、家の中の地震対策|家づくりの段階で実践すべき、6つのアイデア

2024年の元旦には能登半島地震が発生し、あらためて、地震の恐ろしさ、備えることの大切さを実感している方も多いのではないでしょうか。今このタイミングで私たちにできることは、家の地震対策をもう一度見直すこと。今回は、家の中で地震対策としてすべきこと、また家づくりの際に取り入れたい、地震対策のためのアイデアをご紹介します。

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今すぐチェックすべき、空間ごとに気を付けたいポイントとは

大地震が起こった直後は、人々の地震に対する意識が高まっている時期。そこで、家の中を今一度、見直してみましょう。 家族が過ごす場所やベッドの周辺などに、倒れてきたら危険な家具はないか。玄関までの避難ルート上に、倒れそうな家具や散らかっている場所はないかなど、確認してみることが大切です。そこで、空間ごとにチェックしてみましょう。

 

<寝室>
ベッドまわりの安全や、家具の配置をチェック!

窓のある夜のベッドルーム
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ベッドや布団で寝ている間に地震が起きると、無防備な状態のため、とても危険です。ベッドの周囲に背の高い本棚やチェスト、箪笥などの家具があるようなら、 転倒防止の突っ張り棒や転倒防止のL字型金具などで、家具を固定するようにしましょう。 L字型金具であれば、目立たなくてすっきりと見せることができます。

また、できるだけベッドのまわりに背の高い家具がこないように、配置にも気をつけてみましょう。さらに、頭の真上に窓があるような配置になっている場合も、できるだけ配置を変えて、窓の真下は避けるようにします。

 

<キッチン>
一番危険な食器棚の対策を。食器のしまい方もひと工夫。

タイルが貼っているキッチン
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キッチンにいる時に地震に遭遇すると、食器棚から食器やグラスが飛び出て、とても危険です。食器棚自体を固定するのはもちろんですが、観音タイプの扉であれば、 地震の揺れを感知すると自動的に扉にロックがかかる「耐震ラッチ」などを取り入れるのもおすすめです。

また、来客用や普段はあまり使わないグラスや食器類などは、深めの箱に入れて、箱ごと食器棚の中に入れておくと、いきなり外に飛び出してガラスなどが飛び散るのを防いでくれます。さらに、 重さのあるものは下の方へ、軽いものは上へしまうようにすると、食器棚がある程度安定します。

 

<玄関>
玄関は大切な避難ルート。物によって遮られないかチェック

玄関
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今回の地震では、家の中にいて被害に遭われた方も多いです。 玄関や廊下は、外へ避難する際に必ず通る、大事な避難ルートです。その場所を今一度、確認してみましょう。

割れ物である大きな花器、倒れる可能性のある家具、大きな全身鏡など、倒れてくる可能性があるようなら、倒れないように固定するか、場所を移動するようにしましょう。そのためにも、 日頃から玄関はすっきり片付けておくことが大切です。

 

<リビングルーム>
家族が集まるリビングは、家具や物が多い場所。だからこそ地震対策を

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リビングルームは、家族が長い時間過ごす場所。リビングにいる時に地震に遭う可能性も高いでしょう。だからこそ、リビングの中も地震対策をしっかり行うようにしましょう。 背の高い家具やテレビはしっかり固定し、玄関へ続く扉の周辺や階段まわりには、倒れやすい家具や観葉植物、スタンドライトなど、倒れやすいものを置かないようにしましょう。

 

家づくりをするなら、取り入れたい地震対策のためのアイデア

地震対策は、家づくりの段階からできるものがたくさんあります。これから家づくりをするのであれば、地震の際にできるだけ安全を確保できる工夫をしましょう。そこで、プランニングで取り入れたい、地震対策になるポイント6つをご紹介します。

 

<地震対策のアイデア その①>
大きな家具は、できるだけ造り付けの家具にする

棚のある個室
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狭小住宅など、敷地が限られた家でのプランニングでは、収納場所をどのように確保できるかが鍵になります。収納量を増やすとなると、どうしても背の高い家具を取り入れざるを得ない場合も。そこで、 背が高い家具を造り付けにすれば、壁と一体化しているため、家具自体が転倒することはありません。

ただし、扉のない本棚などの場合は、中身が飛び出てくる可能性があるため、収納するものを工夫してみましょう。重くてケガをする可能性がある本やオブジェなどは、できるだけ下の方に。上には、落ちてきても比較的安全な文庫本など、入れる物の位置にも注目してみましょう。

 

個室
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お子さんの安全のためにも、 子ども部屋の収納も造り付けにするのがおすすめです。 造作家具にすることで、空間を最大限に有効活用することができたり、インテリアに統一感を持たせることができるなど、地震対策以外にもメリットも大きいでしょう。

 

<地震対策のアイデア その②>
テレビを壁に取り付けると、転倒の心配がなくなる

大開口の家
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テレビは年々、大型化しています。そのため、テレビがきちんと固定されていないと、地震が起きた際に倒れる可能性が高く、とても危険です。そこで、 テレビを壁に取り付けるようにすると、転倒の心配がなくなり安心です。また、壁に取り付けることで、テレビまわりがすっきりして、シンプルな暮らしが実現するでしょう。

ただし、壁に取り付けるタイプにしてしまうと、テレビの配置を変えることはできなくなります。家の間取りを考える段階で、家具などの配置をイメージしながらプランニングすることが大切です。

 

<地震対策のアイデア その③>
スライド扉にすることで、地震の際に食器の飛び出しを防ぐ

キッチン
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料理をする際に火を使ったり、食器やグラスなど割れ物が多いキッチンは、地震によって最もケガをしやすい空間。実際に大きな地震が起こった時に、できる限りリスクを最小限にするために、家づくりの段階でデザインを工夫しておくこともできます。

もし、これから家づくりをするのであれば、 食器棚を造り付けにして、さらに扉の種類をスライドタイプにすることで、食器の飛び出しを防ぐことができます。

 

<地震対策のアイデア その④>
背の高い収納を作らず、腰高の造作家具にする

土間キッチン
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キッチンやリビング、個室に置く家具など、 注文住宅で造作する家具は、腰高の高さにすることで、転倒のリスクはかなり低くなります。とくにキッチンは、腰高だけの収納にすることで、背面の収納の上が作業台にもなり使い勝手も上がります。腰高の高さの収納にすることで、 空間そのものが広々と感じられ、家の中がすっきりとした印象にもなります。

 

<地震対策のアイデア その⑤>
玄関に大きな鏡を設置したい場合は、造り付けにする

玄関
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玄関には、身だしなみチェックのための全身鏡を置きたいと希望されるご家庭も多いでしょう。スタンドタイプの場合、地震で倒れてしまうと、鏡が割れて飛び散り危険です。玄関ということもあり、避難ルートを塞いでしまう可能性があります。

そこで、 全身鏡を壁に取り付けたり、収納の一部に組みこませるのもおすすめ。実は大きな鏡を取り入れると、空間を広く感じさせる効果もあるのです。

 

<地震対策のアイデア その⑥>
太陽光発電やエネファームなどを取り入れて、自家発電も

大地震の後や台風などで、電気やガスが止まってしまうと、日常生活がままならなくなってしまいます。そのために、太陽光発電や自家発電の「エネファーム」などを取り入れるご家庭も増えています。

これからの数十年は、いつどこで大きな地震が起こってもおかしくない状況が続きます。そこで、 家の地震対策とともに、電気やガス、水などの確保についても考えておくことが大切です。

 

 

いつ、どこで、大きな地震が起こってもおかしくない地震大国・日本。これから家づくりをするのであれば、造作家具を積極的に取り入れたり、地震後の暮らしを助けてくれる設備を検討するなど、できることはたくさんあります。
また、地震に対する意識が高まっているこのタイミングで、ぜひ、家の地震対策について確認してみましょう。転倒しそうな家具はないか、避難ルートを塞ぐものは床に置かれていないかなどをチェックしてみてください。

さらに、 家をすっきり片付けておくことも、ひとつの地震対策になります。今からできることは、忘れないうちに実践してみるといいですね。

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