風が心地よいテラスやバルコニーのある家。間取りに取り入れるメリットや活用アイデアとは

リビングルームから、そのまま裸足で外に出られるテラスやバルコニーの空間は、家で過ごす時間をより快適にしてくれるもの。でも実際には、間取りのどこにどのぐらいの広さで設けるか、またどんな素材やデザインにすべきか、いろいろと迷ってしまうかもしれません。そこで、SUHACOの間取りを例に、そのメリットやデメリット、また素敵な活用アイデアをご紹介します。
 

テラスやバルコニーを設けることのメリット・デメリットとは


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家にテラスを設けることで、どんな効果があるでしょうか。その最大のメリットは、家族だけのプライベートな場所であること。陽光の下で、心地よい風が感じられる外空間であること。床をリビングルームと同じレベルでデッキを敷けば、素足でそのまま出ることもできます。ほかにも、テラスを間取りに取り入れることでのメリットは多くあります。
 
<テラス・バルコニーを設けることのメリット>

・リビングルームや個室などを広く見せる効果がある
・壁を高くすればプライベートな場所になり、外空間として使える
・デッキを敷けば、裸足で気軽に外に出られる
・テーブルやイスを置いて、アウトドアリビングとして活用できる
・壁で囲まれた空間であれば、お子さんやペットを安心して遊ばせられる
・洗面所とテラスを隣接させれば、洗濯家事がスムーズになる

一方で、テラスやバルコニーにはデメリットもあります。
 
<テラス・バルコニーを設けることのデメリット>

・こまめな掃除が必要になる。とくに壁を高くすると、枯れ葉やゴミなどがたまりやすい
・高温になりやすい場所のテラス設置には注意が必要
・広いテラスを設ける場合は、その分の費用がかかる
・テラスをうまく活用できないと、無駄なスペースになってしまう
・壁を高くして外の景色を遮ると、殺風景になることも

とくに、広いスペースのテラスやバルコニーを設ける場合は、どのように活用すべきかを慎重に検討する必要があります。
 

テラスやバルコニーがあることで、リビングが広く見える!


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テラスやバルコニーは、デザインによって、室内が広く感じられる効果を得ることができます。たとえばこちらのお宅のように、リビングルームとテラスの床を同じ素材にし、さらにテラス側の壁を高めに設定。こうすると、テラス分だけリビングルームが広く感じられるのです。


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こちらのお宅も、室内から窓の外を見ると、テラスの外壁までが広い一室のリビングルームのように感じられます。また、外壁に高さを設けたことで、窓の外に見えてしまう周囲の住宅が、ちょうど壁で目隠しになっています。カーテンをしていなくても、さらに窓を開けっ放しにしていても、周囲に気にすることなく過ごすことができるのもメリットです。
 

アウトドアリビングとして、室内とは違った楽しみも


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少し広めのテラスを設ければ、楽しみからはもっと広がります。心地よいリラックスチェアを置けば、そこはもうひとつのリビングルームに変身!読書をしたり、リモートワークをしたり、お茶をするのもいいでしょう。寝っ転がって昼寝をするのも気持ちいいものです。

ほかにも、室内ではできない外ヨガを楽しんだり、バーベキューをしたり、お酒を持って夕涼みをしたり……。外空間で、家族だけの時間を過ごすことができます。


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テラスやバルコニーの壁を高くすることでのメリットは大きいですが、それによって外の景色は遮断されてしまいます。そこで、グリーンなどを植えることで、テラス空間に彩りが加えられます。心地よい木陰ができることで、そこにテーブルとイスを置いて、休日は家族で外ごはんを楽しむのもいいですね。こちらのお宅のように、開口部にフルオープンできるタイプを選ぶと、リビングルームとテラスとを一体化させることもできます。
 

洗面所と隣接させると、生活動線が抜群のテラスに!


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リビングルームにテラスを設ける間取りは一般的ですが、洗面所などプライベートな空間と隣接させることでも、さまざまなメリットが得られます。たとえばこちらのお宅では、テラスに面した開放感抜群の洗面スペースが実現。大きな掃き出し窓を設けたことで、お風呂上がりでもさっとテラスに出入りできます。さらに、洗面所がぐっと明るくなり、換気もしやすくなるでしょう。


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縦長の洗面所の先がテラスとつながっていることで、生活動線がスムーズな間取りになっています。洗濯をして、テラスに出て干し、そのまま取り込んで家族それぞれの洗濯物スペースへ。それが洗面スペースで完結すれば、家事にかかる時間もかなり短縮されます。共働きなど、忙しいご夫婦にはぴったりの間取りです。

このように、テラスを間取りのどこに設置するかで、ライフスタイルの質の向上にもつながるのです。
 

壁で囲めば、子どもやペットの遊び場としても安心!


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こちらのお宅は、間取りの中心に大きなテラスを設置。犬小屋を置いて、ペットが自由に遊べる空間にしています。ぐるりと壁や建物で囲むことで、完全にプライベートな空間になり、安心して放し飼いができるようになっています。


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お子さんがいるご家庭でも、テラスやバルコニーは大活躍。とくに、建物で囲まれたテラスであれば、家族みんなでお子さんを見守ることができます。ここでプールを楽しんだり、小さなテントを出して基地ごっこをして遊ぶなど、コロナ禍でステイホームの時間が長くなっても、外空間で思いきり遊ぶことができます。

開放的なテラスにして、目の前の景色をまるごと楽しむ!


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家の前に広がる公園などを借景にできる、贅沢なテラス空間。窓から見える景色はもちろん気持ちがいいものですが、テラスに出て、風を感じながら、空もまるごと楽しめるのは格別です。


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テラスの外壁を高い壁にするか、手すりにするかは迷うところ。もし、周囲からの視線が気にならない環境であれば、思いきって細い手すりにするのも手です。こうすることで、室内からの景色も存分に楽しめますよ。
 

狭小住宅にこそ、テラスやバルコニーが活躍!


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テラスを設けて、リビングルームをより広く見せるテクニックは、都心部の狭小住宅などでよく使われます。建物が大きくできない分、このようなアイデアで、より快適な暮らしができるのです。さらに、壁を高くすることで、周囲からの視線をしっかりシャットアウトでき、プライバシーの面でも安心です。


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テラスを上手に活用することで、住宅密集地でも開口部を大きくすることができます。そうすれば、陽光を室内に取り込みやすく、日差しのたっぷり入るリビングルームが実現。防犯面でも安心なので、扉を開けておくこともでき、換気もしやすいでしょう。
 
テラスを間取りに取り入れることで、プライベートな外空間を持つことができる以外にも、リビングルームが広く感じられたり、アウトドアリビングとして活用できたりと、実は多くのメリットや効果が期待できます。

SUHACOの家では、さまざまな広さやデザインのテラスを設計・建築しています。ぜひ、オープンハウスなどを活用して、家づくりの参考にしてみてください。
 
文/内田あり

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著者情報

秋 慎一郎

秋 慎一郎 監修:一級建築士 秋慎一郎 /L・DESIGN建築設計事務所

「プライバシーの守られた開放的な空間」
「季節の移ろいを感じられる心地良い住まい」
をコンセプトにして、設計活動をしています。
コートハウス(中庭型住宅)の設計を多く手掛け、
「光」や「風」を考慮した、家族と穏やかに過ごせる「住まい」を提案しています。