玄関ホールを広く見せる、間取りやデザインの5つのコツ

玄関扉の先に広がる玄関ホールは、来客を迎える大切な空間であり、家族が毎日出入りする場所です。この玄関ホールが明るく開放感があると、家の印象もぐっとよくなるもの。しかし都心部の住宅事情では、玄関ホールに余裕のある広さを確保するのが難しいこともよくあります。そこで、限られた広さでも、できるだけ明るくて解放的に見せるための5つのコツをご紹介します。

 

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玄関ホールの広さは3畳程度が理想

 

マンションなど集合住宅では、玄関ホールは限られたスペースになってしまい、2畳ほどの広さが一般的。また、窓のない玄関ホールも多いので、昼間でも照明を付けなければ暗い空間になってしまいます。さらに、ベビーカーなど大きなものを置くスペースを確保するのが難しい場合もあります

そこで、新築で注文住宅を建てる際には、ある程度余裕のある玄関ホールを望まれる方が多いよう。戸建住宅の玄関では、理想的な広さは約3畳と言われています。玄関ホールで1畳、玄関土間で1畳、収納スペースで1畳という配分になります。

しかし、この広さを確保したとしても、間取りや窓の有無、デザインによっては、圧迫感を感じてしまう玄関ホールもあります。そこで、実際の広さ以上に開放感を得るためには、ちょっとしたコツが必要です。

 

【玄関ホールを広く見せるコツ①】
足元に明かり取りの窓を設ける

細長いデザインの玄関
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間取りの関係で、玄関ホールが細長い空間になってしまうと、左右の壁で少々の圧迫感を感じてしまいます。そこで玄関に窓を設けることで、視線が外へ抜けるようになり、壁だけの場合より広く感じられる効果があります。

ただし、腰高の窓では、周囲からの視線が気になることも。その場合、こちらのお宅のように足元に設ける明かり取りが有効です。

 

 

【玄関ホールを広く見せるコツ②】
スケルトン階段で上階からの光を取り込む

スケルトン階段のある玄関ホール
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玄関ホールに階段を設けることで、空間が縦にもつながり、広さ以上の開放感を得られます。また、デザインをスケルトン階段にすることで、空間が完全に遮られず、上階からは明るい光が差し込みます。このような工夫次第で、玄関ホールに窓がなくても、十分に明るい玄関ホールになるでしょう。

さらに、玄関に設置された大きな姿見は身だしなみを整えるのはもちろん、空間をより広く見せる効果があります。

 

 

【玄関ホールを広く見せるコツ③】
収納をできるだけフラットにする

コンパクトな玄関ホール
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玄関にはシューズクロークが必要ですが、そのデザインによっては、空間が狭く感じてしまうことがあります。限られた空間にシューズクロークを設ける場合は、奥行きが必要な腰高のシューズクロークよりも、天井まであるデザインでフラットに仕上げると、玄関ホールを最大限に広く使うことができます。

ただし、天井まですべて収納にしてしまうよりも、玄関土間部分に少し空間を作ると、足元がより広く感じます。また、シューズクロークの下に靴を入れることもできたりと、何かと便利です。

 

 

【玄関ホールを広く見せるコツ④】
ホールを作らずリビングとつなげる

土間が広い玄関
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玄関ホールとして空間を区切ってしまうと、どうしても閉鎖的な場所になってしまいます。そこで、思い切って玄関ホールを作らず、リビングルームとつなげてしまうのも手。こちらのお宅はワンフロアリビングの家ですが、玄関土間とリビングがダイレクトにつながっています。

このような大胆な間取りにすることで、玄関土間やシューズクロークを広く確保することができます。さらに、家族が出かけたり、帰ってくるのをいつでも見守ることができ、玄関が家族のコミュニケーションの場にもなります。

 

 

【玄関ホールを広く見せるコツ⑤】
上がり框にゆとりをもったデザインにする

横幅のある玄関
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玄関土間と玄関ホールの境目は“上がり框”といい、靴を脱ぎ履きする場所。ここの横幅が狭いと、脱ぎ履きがしにくく、また玄関そのものが狭く感じてしまいます。そこで、上がり框の向きを工夫することで、幅を広げることができるのです。

もし、横幅の広い玄関ホールにできなくても、上がり框を斜めにデザインして幅を広げることで、脱ぎ履きがしやすくすることもできます。また、玄関土間とホールの広さのバランスも、どのような使い方をしたいかによって決めるのも大切です。

 

 

自由度の高い、玄関ホールの実例をご紹介

 

SUHACOの家づくりでは、玄関ホールを自由に設計することができます。みなさんのお宅の玄関ホールもご紹介しましょう。

 

玄関先の写真
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こちらのお宅では、玄関ホールと一階個室を隣り合わせの間取りに。個室の引き戸を開けると、玄関と個室が一体感し、開放感のある空間になります。また、スケルトン階段にしたことで、上部から光が差し込む明るい空間になっています。

 

 

中庭に続く玄関ホール
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玄関扉を開けると、正面には庭へと続く開口部があり、明るい光が玄関まで届きます。玄関ホールが廊下、そして中庭へ続いていることで、想像以上に開放的な空間になっています。そして何より、このようなユニークな間取りを採用したことで、初めて訪れる人にとって印象的な家として残ります。

 

 

解放的な階段ホール
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足元には明かり取りの窓、上階から光が差し込むスケルトン階段、そして個室とつながりをもたせた間取り。このような間取りやデザインにすることで、玄関ホールが明るく解放的な空間に仕上がっています。また、土間部分も大きく取ることで、ベビーカーや自転車などを置いたり、ここでDIYを楽しんだりと、玄関の使い方に幅が広がります。

 

 

このような自由な間取りやデザインで玄関ホールを作ることができるのも、注文住宅での家づくりならでは。家族や来客を迎える場所である玄関が、明るく解放的であれば、暮らしもより快適になるはずです。

SUHACOでは、自由度の高い玄関ホールのある家をご提案しています。オープンハウスなどで、ぜひご覧ください。

 

 

 

 

 

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著者情報

秋 慎一郎

秋 慎一郎 監修:一級建築士 秋慎一郎 /L・DESIGN建築設計事務所

「プライバシーの守られた開放的な空間」
「季節の移ろいを感じられる心地良い住まい」
をコンセプトにして、設計活動をしています。
コートハウス(中庭型住宅)の設計を多く手掛け、
「光」や「風」を考慮した、家族と穏やかに過ごせる「住まい」を提案しています。