ウッドデッキで心地よい外空間を。取り入れる際のポイントと10の施工例

朝はヨガやストレッチをし、昼は洗濯物が気持ちよくなびき、そして1日の終わりには夜空を眺めながらリラックスできる場所……。心地よく過ごせるウッドデッキがあると、暮らしはより充実するものです。またウッドデッキは、無機質な素材にはない、木の温もりが感じられるのも魅力のひとつ。そこで今回は、ウッドデッキを取り入れる際のポイントと、SUHACOで提案しているウッドデッキの施工例をご紹介します。

 

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ウッドデッキをつくる際の4つのポイント

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家の間取りにウッドデッキを取り入れる場合に、広さやデザインも気になりますが、それ以外にも大切なポイントがあります。そこで、次の4つのポイントをおさえておきましょう。

 

<1>素材の選び方

雨風にさらされるウッドデッキは、できるだけ耐久性に優れた素材を選ぶようにしましょう。一般的にウッドデッキに使用される木材には、広葉樹の「ハードウッド」と、針葉樹の「ソフトウッド」があります。ハードウッドはその名の通りに硬い木材で、耐久性があり、腐食に強いのが特徴。ただし、加工がしにくく、材料費としても高くなってしまいます。一方でソフトウッドは加工がしやすいので素人でも扱いやすい素材ですが、腐りやすく衝撃に弱いなどのデメリットがあります。

素材選びに関しては、費用面を考慮しながら、施工会社と相談しながら選ぶのがいいでしょう。

 

<2>費用とのバランスをとる

ウッドデッキをつくるのにかかる費用は、素材の価格と面積によって変わります。素材は耐久性があり、上質であればあるほど高くなるわけですが、予算との兼ね合いを考えながら選ぶようにしましょう。また、広ければ広いほど費用もかかるので、そのバランスも考えましょう。

ウッドデッキの面積があまりにも狭いと、活用方法が限定されてしまい、使い勝手のよいデッキとは言えません。逆に広すぎても費用ばかりかかってしまって、無駄な空間になってしまうこともあるでしょう。そのバランスもしっかりプランニングする必要があります。

 

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<3>目的をある程度明確にする

ウッドデッキをつくる際に、この外空間をどのように使うかによって、デザイン面での工夫が必要になることがあります。たとえば、休日にはデッキに出て朝食をとったり、ヨガやストレッチをしたり、友人を招いてバーベキューをしたりと、よりプライベートに使いたい場合は、高い壁や植栽などで目隠しをする方がいいでしょう。逆に、デッキに出て庭の植栽いじりをしたり、周囲の景色を眺めて楽しんだり、洗濯物を干すなどの役割をメインで考えているなら、オープンなデッキを考えるのがいいでしょう。このように、プランニングの段階である程度の目的や役割を考えると、「デッキをつくったけど、ほとんど出なくなってしまった」という失敗も少ないでしょう。

また、ウッドデッキの上に庇を作るかどうかも、目的によって決めるのがいいですね。

 

<4>メンテナンスのことを考える

家の外壁や屋根のメンテナンスが必要なように、ウッドデッキも将来的にメンテナンスが必要になります。天然木で作るものであれば、年月とともに必ず劣化してしまいます。また、台風や強風の影響で、部分的に壊れてしまうこともありますし、床がガタついてくることもあるでしょう。

家のメンテナンスの時期と一緒に、ウッドデッキもしっかりチェックをしてもらい、必要であれば補修や塗り直しをするようにします。自分でできるようであれば一年に一度など、「ウッドデッキ塗料」などを塗っておくことで、見た目の美しさや耐久性を保ち、腐食などを防ぐことができます。

 

 

 

SUHACOが提案する、ウッドデッキの実例10選

 

ウッドデッキをいざつくると言っても、実際にどんなデザインが自分たちの暮らしに合うのかを考えるのは難しいもの。そんなときは、ウッドデッキの実例を見ながら検討するのがいいですね。そこで、デザイン性と機能性を兼ね備えた、SUHACOのウッドデッキをご紹介します。

 

<ウッドデッキ 実例その①>

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こちらのお宅は、贅沢にも二層につくられたデッキ。下のデッキは壁に囲まれてプライバシーがしっかり確保できているので、家族で食事をしたり、ゆったりくつろぐことができます。一方で、上階のデッキは屋上感覚で楽しめそう。ここでプール遊びをしたり、ちょっと日焼けをしたりと、アクティブに使うのもおすすめです。これだけデッキが充実していれば、家での時間がますます楽しくなりそうです。

 

 

<ウッドデッキ 実例その②>

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リビング&ダイニングルームをL字型のウッドデッキで囲んだ、ダイナミックな間取り。室内と統一感のある床材を使用し、屋外と室内の区切りを感じさせません。大きく開口できる窓を採用することで、開放感のあるリビングルームが実現しました。周囲に建物が少なく、目線が気にならないのであれば、このように眺めを楽しめるウッドデッキがおすすめです。

 

 

<ウッドデッキ 実例その③>

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こちらのお宅のデッキは、リビングルームの延長のように見せることに徹したデザイン。デッキの床材は、できるだけ室内と同じように見えるものをセレクトし、室内と外の境目を可能な限りシームレスに。デッキ側の壁を高くしたことで、室内が広く見えるように錯覚をうまく利用しています。壁に高さを出したことで、周囲からの目線も気にならず、室内から見えるのは青空だけ。二階リビングであれば、このようなデッキのデザインがよく採用されていますね。

 

 

<ウッドデッキ 実例その④>

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森の中に佇むお宅であれば、こんな広々としたウッドデッキも素敵。奥行きと幅をたっぷり取ることで、さまざまな目的で使えそうです。ここにテーブルやイスを出して食事をしたり、ハンモックを出して森の中で昼寝をしたり、子どもたちが思いきり走り回っても問題なし。開口部を大きく開け放てるようなデザインにすることで、室内とデッキの一体感が生まれます。

 

 

<ウッドデッキ 実例その⑤>

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お庭のあるお宅では、ウッドデッキが室内と庭をつなぐ働きをしてくれます。デッキを作ることで、庭に出る機会もぐっと増えるというメリットも。デッキに出れば、四季折々に色付いた庭の植栽や、カラフルな花々を家にいながらにして楽しむことができるでしょう。色が明るめのデッキ材を選んだことで、外観自体も、パッと華やかに感じられます。

 

 

<ウッドデッキ 実例その⑥>

大開口のあるリビングルーム
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リビング側から庭を眺めると、せり出したデッキがまるで舞台のよう。デッキ材をリビングの床と統一感を持たせたことで、リビングルームが外まで続いているように感じられます。デッキを設けたことで、広い庭への出入りもよりスムーズになるでしょう。あえて庇をつけなかったことで、ハイサイドライトからは室内の奥まで陽光が入り、明るいリビングルームが実現しています。

 

 

<ウッドデッキ 実例その⑦>

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リビングルームに沿って設けられたウッドデッキは、昔ながらの縁側のような役割も果たしてくれます。ウッドデッキの上に庇があれば、雨が降っていても濡れることなく、外の景色を楽しんだり、ちょっとした作業をすることも。庇のあるウッドデッキにすれば、夏は直射日光を遮り、室内の温度を下げる効果もあります。また、多少の雨ならここに洗濯物を干すなど、機能的にもさまざまなメリットがあるのです。

 

 

<ウッドデッキ 実例その⑧>

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こちらのお宅のデッキは、周囲からの視線を遮るために、天井と同じぐらいの高さの壁に囲まれた外空間。プライバシーはしっかり確保されますが、風通しなどが気になるところ。そこで、床の一部を階下とつなげることで、上下で風通しを確保しています。この家のリビングルームから見えるのは、白い壁と青い空、そしてデッキの色と、余計なものが目に入らない工夫がされています。

 

 

<ウッドデッキ 実例その⑨>

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濃い色味のウッドデッキもいいですが、経年変化を経たような風合いが出る、白木のウッドデッキも素敵です。よりナチュラルな雰囲気で、シンボルツリーとの相性もよし。白い外階段やオブジェなど、モダンなインテリアに合わせたなら、ウッドデッキの色や素材にもこだわってみるのもいいでしょう。

 

 

<ウッドデッキ 実例その⑩>

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こちらのお宅では、芝生の部分をある程度残しつつ、ウッドデッキを二段に分けてデザイン。段差があることで、そこに腰掛けて過ごすこともできます。家の内側にウッドデッキがあり、家の二面もしくは三面をつないでいる場合は、廊下の役割も果たします。家族が頻繁に行き来することで、自然と家族が集まってくる場所にもなるでしょう。

 

 

 

ウッドデッキは、家にいながらにして、陽光を浴びたり、気持ちのよい風にあたれるなど、外空間をいつでも体感できる場所。さらに、無機質な素材にはない、木の温もりも同時に感じられます。

家での時間をより充実させたいのであれば、ウッドデッキを検討してみてはいかがでしょうか。SUHACOでは、オープンハウスでさまざまなウッドデッキの施工例をご覧いただけます。

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著者情報

秋 慎一郎

秋 慎一郎 監修:一級建築士 秋慎一郎 /L・DESIGN建築設計事務所

「プライバシーの守られた開放的な空間」
「季節の移ろいを感じられる心地良い住まい」
をコンセプトにして、設計活動をしています。
コートハウス(中庭型住宅)の設計を多く手掛け、
「光」や「風」を考慮した、家族と穏やかに過ごせる「住まい」を提案しています。