【シンプルな家づくり】地震に強く、自由度の高い家を作るなら、知っておきたい4つのポイント

これから家を建てるのであれば、地震に強い家にすることは、今や家づくりの必須条件 。家族の安全を考えるのであれば、デザイン性や機能性を重要視するのと同じぐらいに、地震に強い家にすることも、また大切な家づくりのポイントです。

首都直下型地震に関して言えば、南関東域で30年以内にM7クラスの地震が発生する確率は70%程度 と言われており、いつどこで地震が起こってもおかしくない状況でしょう。そのため、私たちの地震に対する関心も年々高まり、地震に強い工法や間取りを検討するご家庭も多くなっています。それと同時に、心地よい暮らしができる、自由度が高くシンプルな家もしっかりこだわりたいもの。

そこで今回は、シンプルで自由度の高い間取りでありながら、同時に地震にも強い家を建てるために、ぜひ知っておきたい4つのポイントをご紹介します。

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軟弱な土地の特徴を知って、地盤の強い土地選びをする

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家の耐震性に注目することも大切ですが、地盤の強い土地を選ぶことも同じぐらいに需要 です。というのも、その土地の地盤の強さは、住宅の耐震性と密接に関係するからです。

地盤が軟弱な土地では、大規模地震が起こった際に、地盤沈下や液状化などの被害が出る危険性があります。

最終的に地盤の強さを見極めるには、家を建てる前の地盤調査を行うことで判断することができます。しかし、地盤調査にも費用がかかりますし、基本的には土地を購入後に行うものなので、土地選びをする段階である程度地盤の強さを見極める必要があるのです。 そこで、一般的に軟弱と言われる地盤の特徴を知っておきましょう。

○川や沼、池など水辺が近くにある
○海や川、沼などを埋め立てて作られた土地である
○切り土や盛り土によって造成された土地である
○崖下や崖上などの土地
○ハザードマップで、地震や災害の危険性が高い
○周囲の道路や住宅に亀裂や陥没が見られる

気に入った土地が見つかり、購入を検討し始めたら、その土地が以前はどんな場所だったのかを調べたり、ハザードマップで災害の危険がどのぐらいあるのかを確認してみましょう。 さらに、晴れている日や雨の日など何度かにわたって近所を歩いてみて、周囲の道路や建物に亀裂や陥没がないか、水が溜まっている場所はないかなどを実際に目で見てみることが大切 です。また、土地の購入後に行われる地盤調査で、正確な地盤の強さを確認してもらい、地盤に合わせた基礎の種類を決めることになります。

 

3つの構造・構法のメリットとデメリットを知っておこう

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土地が決まったら、次は家を建てる構造・構法を決めることになります。地震に強い家を建てるためには、家の構造も大きく関わってきます。

私たちが一般的に家づくりをする際に選べるのが、「鉄骨」「鉄筋コンクリート」「木造・SE構法」と大きく3つに分かれます。それぞれの特徴やメリット、デメリットをご紹介します。

 

<鉄骨構造>

鉄骨構造は、「重量鉄骨」と「軽量鉄骨」に分かれます。鉄骨構造は地震による揺れに強く、倒壊しにくい と言われていますが、熱には弱いので火災には注意が必要です。「重量鉄骨」は、大きなマンションやビルに使われることが一般的で、骨組みが少ないことから広い空間の間取りが実現します。 しかしコストが高く、一般の住宅ではあまり使用されません。

一方で「軽量鉄骨」は、1本の鉄骨の重さが軽く、小規模なマンションやビルに使用されています。重量鉄骨に比べて建築スピードが速く、コストが抑えられるなどのメリットがありますが、一方で鉄骨の数が必要になるため、間取りの自由度が低くなってしまいます。

 

<鉄筋コンクリート>

鉄筋コンクリート造の建物は、地震の揺れを感じやすいという特徴がありますが、強度が高く、倒壊しにくい構造 です。そのため、商業施設やマンションなどで一般的に使用されています。

耐久性や遮音性が高いというメリットがある一方で、コストがかかる、間取りの自由度が低い、熱伝導率が高いため室温を快適な温度に保ちにくいなどのデメリット があります。また、鉄筋コンクリートの家を建てるためには、大規模な地盤改良が必要になり、どうしてもコストが高くなってしまいます。

 

<木造・SE構法>

木造住宅は古くから日本人に馴染みがあり、鉄骨や鉄筋コンクリート造の住宅が増えてきた現代においても、なおも変わらずに多くのご家庭に選ばれ続けています。鉄やコンクリートといった素材とは違い、季節によって温度や湿度が変化する日本の気候に最も適している素材であることも人気の理由でしょう。

木造住宅には、「木造軸組み工法」「ツーバイフォー工法」「木造ラーメン工法(SE構法)」と3つの構法に分かれます。

 

○木造軸組み工法

「在来工法」とも呼ばれ、昔ながらの日本家屋はこの工法で建てられています。大きなメリットはコストがかからないことと、実績が多いため業者が見つけやすいことがあります。 また、筋交を入れることで耐震性を高めています。デメリットは、担当する職人の技術や経験によって、品質に差が出てしまうことが挙げられます。

 

○ツーバイフォー工法

ツーバイフォー工法は、柱や梁を使わずに、2インチ×4インチの規格角材を合板で挟んだ「面」で構造を支える「面構造」によるもの。材料を工場で大量生産することで、コストが安くすみ、工期も短くすることができ、また耐震性にも優れています。 ただし、間取りの自由度が低いのがデメリットと言えます。

 

○木造ラーメン工法(SE構法)

SE構法は、強度や品質に優れた「集成材」を、丈夫な「SE金物」で接合して、柱と梁で建築を支えるラーメン構造を木造建築でも実現しています。鉄骨造や鉄筋コンクリート造では主流だった「ラーメン工法」を、日本人に馴染みのある「木の家」で実現し、必要な耐震性を加えた手法です。また、ビルやマンションで行う構造計算を、戸建て住宅でも行うことで、高い耐震性を確保したまま、柱や壁の少ない開放的な大空間をつくることができるのが最大のメリットです。

 

地震に強くてシンプルな家を建てるなら、SE構法の家

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地震に強い構法を選んだとしても、「間取りの自由度がない」「大きな吹き抜けや大空間が実現できない」などと、家のデザイン性や間取りに満足できないというケースもあるでしょう。 せっかくの家づくりをするのであれば、地震にも強く、そして自由度の高い家がベスト。それを実現させてくれるのが、SE構法の家です。

SE構法の最大のメリットは、高い耐震性をもっていながら、空間を縦や横につなげたり、仕切ったりと、自由に編集することができるところ。 これによって、家族構成やライフスタイルに合わせて間取りを自由にプランニングすることができるのです。最近は多様性のある家づくりが好まれ、常識にとらわれない自分たちらしい家づくりを好むご家族を中心に、SE構法が注目されているのです。

地震に強い家を求めながらも、同時に、大空間でシンプルな家づくりを実現するには、SE構法の家が最適と言えるでしょう。

 

地震に強い形の家をプランニングする

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地震に強い家を建てるためには、家の形も重要になります。もっとも地震に強いとされているのが、上から建物を見た時、正方形や長方形などシンプルな形をしている家。 このような形の家の場合、同じ面積の面で家全体を支え合うため、力が分散されやすく、地震の揺れに強い耐久性を持っていると言えます。 一方で、間取りが複雑になってしまうと凹凸が増えてしまい、強い揺れに耐えられない部分が出てきてしまうのです。

箱型の外観
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また、高さの低い「平屋住宅」も、一般的には地震に強いとされています。建物の高さが低く、また比較的間取りもシンプルなことで、大きな地震の揺れが起きた時にも、建物への負担が少なくなります。 さらに平屋の場合、地震だけでなく、台風からの被害も最小限に済むとも言われています。高さが低いことから、強烈な風による負担がかかりにくいのです。

2階リビング
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さらに、二階リビングの家も、地震に強い構造 です。二階リビングの間取りは、二階部分に壁が少なく空間が広い一方で、一階部分は個室が複数配置されるので、必然的に壁が多くなります。つまり、一階で壁がしっかり家を支えられる間取りの方が、地震に強い家と言えるのです。

“地震に強い家”と一言で言っても、そこには、土地の選び方から構造・構法の選び方、建物の形や間取りなどが関わってきます。もちろん、設計事務所や工務店、ハウスメーカーなどのプロの方に相談することも重要ですが、まずは自分たちである程度の知識をもっておくことで、最初に依頼する先も選びやすくなるでしょう。

SUHACOでは、大空間をもつシンプルな間取りでありながら、耐震性にも優れたSE構法の家をご提案しています。ぜひ、オープンハウスなどでご覧になってください。

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