シンプルモダンな家で快適に暮らすには、賢い設備選びがカギ!

家の外観や間取りなどの“箱”はもちろん大切ですが、リビングダイニングに置かれるキッチンや、家族が毎日使う洗面や浴室、トイレなどの設備が加わってはじめて、家は完成します。設備を上手に選ぶことは、デザインや使い勝手が変わってくるのはもちろん、暮らしの質の向上にもつながっていくはずです。では、シンプルモダンな家を実現するためには、どんな設備を選ぶべきかをご紹介しましょう。
 

設備を自由に選ぶためには、注文住宅での家づくりがベスト

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家の外観デザインや間取りばかりに目がいって、キッチンや洗面台、浴室、トイレなどの設備選びが疎かになっていませんか?家づくりを考えるときに、どうしても家の外観や間取りなどに目が行きがちですが、それと同じぐらいに大切なのが、設備選びなのです。

キッチンスペースや洗面所などは、家族にとって重要な生活空間。キッチンは主婦にとっては毎日料理をしたり、家事をするために立つ場所ですし、洗面所や浴室、トイレは家族みんなが頻繁に使います。そんな生活空間にどんな設備を選ぶかによって、いかに快適に使えるか、また生活動線にも関わってくることもあります。ライフスタイルに合った設備選びは、暮らしの質の向上にもつながるものです。

ところが、建売住宅や自由設計の家では、設備はすでに決まっている場合がほとんど。取りつけられた設備で、家族が合わせていかなくてはいけないのです。もしかしたら、家族の人数では設備が小さすぎたり、逆に大きすぎたりする場合も。また、デザインやカラーが好みでない場合もあるはずです。

つまり、家族が心地よく、そして暮らしをよりよくするためには、家族に合わせて設備を選ぶことができる、注文住宅での家づくりが最適なのです。
 

設備が自由に選べることでのメリットとは


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最近の住宅設備は、より便利に使えるようにと、どんどんと多機能になってきています。でも、設置をする前にぜひ一度考えてほしいのが、「この機能は家族にとって必要か?」ということ。

たとえば、トイレの自動洗浄機能。手動で水を流さなくても、トイレから離れるだけで洗浄してくれます。この機能が便利と思う人もいますし、自宅以外で洗浄するのをお子さんが忘れるのが心配だからと不要と感じるご家庭もあるでしょう。後者の場合は、無駄に便利な機能を加える必要はありません。注文住宅であれば不要な機能は付けずに、その分の予算で、本当に家族にとって必要な機能をつけることができるかもしれません。

つまり、自分たちが本当に必要に思う設備や機能を選んで家づくりができる注文住宅では、無駄な費用を省き、本質的にシンプルな暮らしができるのです。

もうひとつのメリットは、何と言っても、好きなデザインが選べるところ。シンプルモダンな家づくりをするのであれは、自分好みのデザインや素材、カラーの設備を選ぶことも大切です。インテリアに馴染むように、壁の色やフローリングの色と合わせてもいいですし、あえて違った色を加えてみるのもいいですね。
 

失敗しない、賢い設備選びのコツとは


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注文住宅では設備が選べると言っても、何でも自由に選べばいいというわけではありません。あとから失敗しないためにも、設備の上手な選び方も知っておきましょう。
 
■デザインや予算にメリハリをつける
住宅の設備は、デザインや価格もさまざま。お金をかければかけるだけ、デザイン性もランクも高い設備を設置することはできます。しかし、もちろん予算もあるでしょうから、なかなかそうもいきません。そこで、家の中の設備選びにはメリハリをつけるのがおすすめです。

たとえばトイレの場合は、1階の来客も使用するトイレには、少しデザイン性のあるものをチョイス。一方で2階の家族専用のトイレは、シンプルで使いやすさを重視したものを選ぶというのもいいですね。


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キッチンも、注文住宅だからといってフルオーダーにしてしまうと、かなりの費用がかかってしまいます。そこで、システムキッチンと造作の作業台を組み合わせてみると、使い勝手とデザイン性を兼ね備えたキッチン空間が実現できます。

このように費用に限りがあるのであれば、見せてもいい場所と、見えない場所によって、設備にメリハリをつけることも必要になってきます。
 
■設備は買い替えやリフォームも視野に
設備は一生ものではありません。たとえば、キッチンのコンロや食洗機、トイレのウォシュレットなどは、10〜15年ぐらいで買い替えの必要が出てきます。サイズを変えることは難しいですが、同サイズの最新型を選べば、機能自体もより進化していきます。


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新築時の段階で、家族の年齢やライフスタイルで不要と思った機能はつけず、リフォームの段階でつけることも可能ということを知っておきましょう。新築時は何かと費用がかかりますから、本当に必要な部分に予算を回し、十数年後のリフォーム時に必要であれば、機能を追加するのもおすすめです。
 

シンプルモダンな家にぴったりの、設備選びの実例集

SUHACOの家づくりでは、みなさんどんな設備を選んでいるのでしょうか。実際に実例集でご紹介します。
 
<キッチン編>

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ステンレスのキッチンに、インテリアと馴染むように白い腰壁を造作したキッチンは、シンプルモダンの家にぴったり。リビング側から手元が見えないように、フルフラットにはせず、少し立ち上がりを設けているのもポイントです。


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壁側にはシステムキッチンを設置し、リビング側にはカウンター代わりにもなる作業台を造作。奥にあるシステムキッチンのパネルをシックなグレーにしたことで、階段の色ともマッチし、締まった印象の空間になっています。


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リビングダイニングのフローリングと同じ木材をパネルや側面に用いて、インテリアの一部にしたこだわりのキッチン。デザイン性の高い水栓や、壁と一体化する白い換気扇を採用するなど、“見せる”キッチンを意識しています。
 
<洗面所>


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洗面台と浴室、トイレをひとまとめにし、無駄な設備を一切省いた、究極にシンプルな空間。モルタルの床材を採用したことで掃除がしやすくなり、また無機質でクールな印象になっています。


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白、グレー、木材でデザインされた、清潔感のある洗面所。壁に直接取り付けられた水栓や、アクセントになっているタイルなど、設備選びにもしっかりこだわっています。デザイン性を考慮しながら、掃除がしやすい床材や設備を選ぶことも大切ですね。


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壁色にグレーを採用した、落ち着きのある洗面スペースに合わせて、バスタブはシックな黒をチョイス。ガラス張りの浴室にすることで、限られた空間でも広く感じられる効果があります。

 
家族が心地よいシンプルライフを送るためには、設備選びにもこだわってみましょう。ただし、ただ好きなデザインのものを選ぶのではなく、本当に家族にとって必要な設備や機能を見極めることも大切。そして、家の中でもメリハリをつけたり、リフォームすることも踏まえて、選んでみるといいですね。

SUHACOでは、オープンハウスなどの機会に、実際に家を見ることができます。ぜひ、オリジナリティのある設備選びを見て、シンプルモダンな家づくりの参考にしてみてくださいね。

文/内田あり

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著者情報

秋 慎一郎

秋 慎一郎 監修:一級建築士 秋慎一郎 /L・DESIGN建築設計事務所

「プライバシーの守られた開放的な空間」
「季節の移ろいを感じられる心地良い住まい」
をコンセプトにして、設計活動をしています。
コートハウス(中庭型住宅)の設計を多く手掛け、
「光」や「風」を考慮した、家族と穏やかに過ごせる「住まい」を提案しています。