【シンプルな家づくり】コンパクトなキッチンを快適でおしゃれに見せる5つのコツと実例集

広々と使えるキッチンは誰もが憧れますが、狭小住宅などでスペースを確保できなかったり、一人暮らしや夫婦二人だけのご家族であれば、 広いキッチンは必要なく、かえってコンパクトな方が使いやすい場合もあります。

大きくて存在感のあるキッチンは素敵に見えますが、コンパクトなキッチンでも、デザイン次第でおしゃれに見せることができますし、使いやすい家事動線で作ることも。そこで今回は、コンパクトなキッチンのメリットや素敵い見せるコツ、さらに、SUHACOが提案するキッチンをご紹介します。

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キッチンをコンパクトにするメリットとは

窓のあるキッチン
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キッチンの広さや設備のサイズなどは、新築時には悩みどころ。何に重きをおくのか、どんな使い方をするのかを考えて選ぶことが重要です。そこで、コンパクトなキッチンを選ぶメリットとは何でしょうか。

 

動線がコンパクトだから、調理や家事の時短になる

コンパクトなキッチンは、 シンクやコンロ、収納などが手の届く範囲に配置されていたり、少しの移動で済むなど、家事動線が短いのが最大のメリットです。夫婦二人のご家庭や、共働きで家事に時間を取られたくない、もしくは家で料理を作る機会が少ない場合などは、このような家事動線がコンパクトになるキッチンはおすすめです。

 

新築時、キッチンの費用が抑えられる

キッチンは、設備などにこだわればこだわった分だけ、費用がかかる場所。そしてもちろん、サイズの大きなキッチンはどうしても設備の費用などが高くなってしまいます。 一方でコンパクトなキッチンは設備自体も安いので、その分でほかの場所に費用をかけることもできます。さらに、キッチンのスペースや収納が限られていることで、余計な家電やキッチンアイテムの費用を抑えることもできます。

 

掃除やお手入れに手間と時間がかからない

キッチンが広ければ広いほど、掃除をする面積が大きくなります。 コンパクトなキッチンは掃除をする時間も短く済み、その分、別のことに時間を使うことができます

 

リビングやダイニング、他の部屋を大きくできる

限られた敷地で家を建てる場合、空間をどのように配分するかは悩ましいところ。キッチンを広くすれば、その分、リビングダイニングや他の部屋を小さくする必要が出てくる場合もあるでしょう。もし、 リビングや居住スペースを重視したいのであれば、キッチンはコンパクト目にするのもひとつの手。その分、キッチンの家事動線などを工夫して、使いやすいキッチンにするのもいいでしょう。

 

コンパクトなキッチンを快適にするコツとは

小さなキッチンでも、工夫次第で快適にすることができます。そこで、5つのコツをご紹介します。

<快適なキッチンづくりのコツ①>
窓を設けて、広く感じられる工夫をする

コンパクトなキッチンは、どうしても暗くなりがち。そこで、 キッチンスペースに窓を設けることで、空間が明るくなり、また目線が先に抜けるので開放感が得られます。また、窓を二面以上に設ければ、通気や換気がしやすく、快適なキッチン空間になります。

 

<快適なキッチンづくりのコツ②>
コンパクトでも使いやすい設備を選ぶ

シンクやコンロ、食洗機などは、小型のタイプやスリムなタイプであっても、できるだけ使いやすい設備を選ぶようにしましょう。最近では、狭小住宅用に小さくても使いやすさを重視した設備なども種類豊富に用意されています。また、蛇口やコンロなどは、できるだけシンプルなものを選ぶと、小さなスペースでも使いやすいでしょう。

 

<快適なキッチンづくりのコツ③>
コンパクトなI型キッチンに、作業台をプラス

既製品のI型キッチンは、それぞれのサイズに合わせて使いやすさを考えて作られていますので、それを選ぶのも一つの手。 キッチンがコンパクトな分、作業台を造作するのもおすすめです。作業台は、料理や盛り付けのほかにも、他の家事をしたり、書き物をしたりと、さまざまな使い方ができます。また、作業台の下を収納にすれば、コンパクトなキッチンでも収納スペースを増やすことができます。

 

<快適なキッチンづくりのコツ④>
デッドスペースを収納として活用する

キッチンのスペースが限られてしまうと、どうしても収納する場所が少なくなってしまうのがデメリットのひとつ。そこで、 デッドスペースなどを上手に活用して、収納場所を確保しましょう。また、吊り戸棚や床下収納を作って活用したり、壁に飾り棚を設けて、そこに見せる収納にするのも素敵です。

 

<快適なキッチンづくりのコツ⑤>
作業台とダイニングテーブルを一体型にする

SUHACOでは、キッチンとの組み合わせで、作業台を造作するアイデアを提案しています。この作業台をダイニングテーブルと一体型にするのも、狭小住宅でよく取り入れられるアイデアです。作業台とテーブルがつながっていると、調理して盛り付けしたお皿を、そのままスライドさせてテーブルに配膳することができ、また片付けも楽にすることができます。 家事動線がコンパクトになるので、共働きで忙しいご家族などにおすすめの間取りです。

 

SUHACOが提案する、コンパクトなキッチンの実例

コンパクトなキッチンながらも、素敵に見えるデザインや間取りをご紹介します。

キッチン
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こちらのお宅のキッチンは、コンパクトながらも、使い勝手を重視。キッチンの前面部分だけタイル張りにして、お手入れをしやすくしています。小さいながらも窓を設けて、目線が先に行くように工夫。また、その上にはちょっとした飾り棚を作って、お気に入りの雑貨やグリーンなどを飾れるように。

コンロやシンク、換気扇はコンパクトタイプながらも、デザイン性の高いアイテムをセレクトし、印象的なキッチンに見せています。省スペースながらも、しっかり料理が楽しめるように、4口のコンロを選んでいるのにもこだわりが感じられます。

 

キッチン
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小さいながらも、デザイン性と素材にしっかりこだわった、存在感のあるキッチン。マットなタイプのステンレスで仕上げたことで、重厚感があります。最近はオープンなキッチンが好まれていますが、こちらは手元が隠れるようなデザインになっているので、生活感をしっかり隠したい人にはおすすめ。コンパクトなキッチンながらも、使い勝手がいいのは、背面に設けられたたっぷりの収納のおかげ。造作の収納であれば、しまいたい物に合わせて作ることができるので無駄がなく、コンパクトなキッチンづくりにも適しています。

 

キッチン
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既製品のI型キッチンと、造作の作業台を組み合わせた、狭小住宅のコンパクトなキッチンスペース。腰高の大きな窓と開閉できる縦長の窓など、複数の窓を設けていることで、キッチンが開放的な空間に感じられます。また、二面に窓をつけているので、空間が明るく、さらに換気がしやすいのもポイントです。

造作されたキッチンカウンターでは、調理や盛り付けをしたり、リビング側から座って軽く食事をすることもできて便利。こちらも コンパクト目なサイズですが、この作業台があるだけで、キッチンスペースがぐんと使いやすくなります。

 


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こちらのお宅のように、キッチンの作業台とダイニングテーブルを一体化させることで、調理から盛り付け、配膳、片付けの動線がコンパクトになります。また、 キッチンのスペースは限られていても、ダイニングテーブルも調理台として使えるので、作業スペースが広く使えるメリットがあります。

さらに、高い位置に収納を設けないことで、キッチンをスッキリ見せる効果も。その分、キッチン作業台の下にはたっぷり収納を用意しているので、収納力は確保することができています。

 

キッチン
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こちらは、建物二階のダンススタジオ内に備え付けられたミニキッチン。 コンパクトながらも、家のインテリアに合わせて作ったことで、家具の一部のように素敵に見せることができます。こちらのように限られたスペースにミニキッチンを作る場合は、希望のデザインとサイズで造作できるオリジナルキッチンが最適。さらに、キッチンの下は空きスペースにして、使いやすい収納棚などを自由に組み合わせることもできます。

 

キッチン
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こちらのキッチンは、個性的なデザイン。キッチンスペースを独立させつつも、リビング・ダイニングとのつながりも意識しています。まるで、おしゃれなカフェのキッチンのよう。キッチン自体はコンパクトですが、空間は広く取っているので、自分たちの好きなものを1から集めて、理想のキッチンを作ることができそうです。

 

夫婦や一人暮らしなどのご家庭や、狭小住宅のキッチンづくりでは、コンパクトなキッチンを検討する場合も多いでしょう。大きなキッチンは憧れではありますが、コンパクトだからこそのよさやメリットも多くあります。また、デザイン次第では、コンパクトでも素敵で印象的なキッチンにすることも。ぜひ、SUHACOのコンパクトなキッチンを参考にしてみてください。

 

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著者情報

秋 慎一郎

秋 慎一郎 監修:一級建築士 秋慎一郎 /L・DESIGN建築設計事務所

「プライバシーの守られた開放的な空間」
「季節の移ろいを感じられる心地良い住まい」
をコンセプトにして、設計活動をしています。
コートハウス(中庭型住宅)の設計を多く手掛け、
「光」や「風」を考慮した、家族と穏やかに過ごせる「住まい」を提案しています。