注文住宅の家づくりでは、 家族のライフスタイルに合わせた造作家具を上手に取り入れることで、暮らしの質がグッと上がります。その中でも、家族が毎日使う洗面スペースは、 使いやすくシンプルでありながら、お気に入りのデザインにするべき。そこで、造作洗面所のメリットとデメリット、またSUHACOが提案する造作洗面の実例7選をご紹介します。
目次
造作洗面所のメリット・デメリットとは
造作洗面所とは、 カウンター・洗面ボウル・鏡・タイル・収納棚などを、好みのデザインやアイテムなどで作りあげた、オリジナルの洗面所のことを指します。
造作して一からデザインする最大のメリットは、 サイズをその空間に合わせて作ることができたり、家族の身長などに合わせて高さを決めることができるところ。サイズをぴったりに作ることができれば、無駄なスペースも生まれません。また、 自分たちが使いやすいデザイン、収納する物に合わせたサイズにすることもできるのです。
洗面台の下に細かいものを収納したければ引き出しに、洗剤など高さのあるボトル類を収納したければ扉付きの収納、好きなカゴを使いたいならオープンタイプの収納にするなど、収納の種類も自由に決めることができます。
さらに、 洗面ボウルや水栓のデザインを好みのものにしたり、タイルの色や形を選んだりすることで、世界に一つだけの造作洗面が完成します。使っている素材を合わせて室内の内装と揃えてみると、家全体の統一感を出すこともできます。
デメリットとしては、すべてを一から作ることで、価格が高くなってしまうこと。その場合は、あまり目立たない部分のコストを抑えたり、使用する素材やパーツを安いものに変えるなど工夫することで、ある程度は価格を抑えることも可能です。あまりコストをかけないためには、 プランニングの段階で、先に予算を伝えておくのも一つの手ですね。
また、既製品の場合はメーカーのショールームやカタログで、完成イメージが掴みやすいですが、完全オリジナルの造作洗面の場合は、そうもいきません。
そこで、造作洗面の実例写真などを参考にして、自分の好みの雰囲気を探してみましょう。 実例写真をインテリアコーディネーターや設計担当者に見せながら、好みを伝えるようにして、プランニングしていくのがおすすめです。
インテリアと調和し、素敵に見える造作洗面の実例
プランニングの参考にしたい、SUHACOが提案する造作洗面の実例を7選、ご紹介します。
<実例その①>
朝の忙しい時間はダブルボウルで解決
家族の人数が多いご家庭の場合、朝の洗面所問題はなかなかシビア。出勤や登校のための支度時間が重なってしまうと、洗面所の取り合いなんてことにもなります。そこで、 洗面台をワイドに作り、洗面をダブルボウルにすることで、朝の忙しい時間もスムーズに準備をすることができます。
壁一面のワイドな鏡にしたことで、同時に複数人でも支度やメイクをすることもできて便利。さらに、 洗面ボウルの前の壁と床をタイル素材にすれば、お掃除が格段にしやすくなるのもポイントです。
こちらの造作洗面台は、引き出しや収納扉などで作り込まず、シンプルなデザインに仕上げられています。カゴなどを用意して、自分たちの使いやすいようにすることもできます。ベースだけ造作してもらって、あとから自分たちの好みで要素をプラスしていくのもいいですね。
<実例その②>
洗面台に別の役割もプラスする
広々とした洗面スペースに作られた造作洗面は、 洗面台としての役割にプラスして、意外な使い方も。L字型のカウンターを造作して作っていますが、その一部はデスクとしても使えるようなデザインに仕上げています。
ここで椅子に座りながら朝のメイクをしたり、ほかにも縫い物やアイロンがけ、洗濯物を畳むなどの家事をするなど、何かと便利に使えます。さらに、家族があまり使わない日中などは、リモートワークで使える書斎として活用することも。 自由度の高い造作洗面所だからこそ、プラスアルファの機能を付け加えて、より効率的に使える空間にすることができるのです。
さらに、可動式のオープン棚を家族に合わせて造作していることで、洗面アイテムや下着類などをたっぷり収納することができます。 収納棚を自由に作ることができるのも、造作洗面所の魅力の一つです。
<実例その③>
隙間スペースに合わせて、コンパクト洗面台を
トイレの横のちょっとしたスペースに、コンパクトな洗面スペースを設けたい場合は、自由度の高い造作洗面所がおすすめです。 空きスペースに合わせて作ることができるので、無駄がありません。
また、こちらのお宅の場合、リビング側からもちょうど見える場所になるので、デザインにもしっかりとこだわりが見られます。 家の内装で使われている木材に合わせているので、統一感も感じられますね。四角い洗面ボウルと直線的な洗面台のデザインによって、キリッとした印象の洗面空間に仕上がっています。
<実例その④>
内装で使用した素材を採用して、統一感を
こちらのお宅は、少し濃い目の木材でデザインされた、落ち着いた雰囲気の造作洗面。引き戸で開け閉めできる収納を洗面下と上部にも設けて、たっぷりの収納量を確保しています。 上部の棚の素材に使っているのは、家の室内でもポイントとして使われているジュート麻を採用しているので、内装との統一感が感じられます。
また、床をモルタル風のタイルにしたことで、濡れたり汚れてしまっても、掃除がしやすいのもポイント。木製とモルタルの、意外性のある組み合わせも新鮮です。
さらに、アイアン製の物干しバーをあらかじめ設置すれば、見た目にスッキリと見せることができます。このように、 自分の暮らしに必要なアイテムは、施工時に一緒に取り付けた方が、全体的にまとまった雰囲気に仕上がるのでおすすめです。
<実例その⑤>
家具のようなデザインでシンプル仕上げに
こちらの空間は、入り口に仕切りがなく、二階フロアの一角にあるトイレと洗面スペース。他の空間と続いているため、より内装との調和を意識し、洗面台の木材にはフローリングと同じ色のものを使っています。白と木の素材を組み合わせることで、ナチュラルな雰囲気に仕上がり、 洗面台というよりは家具のように見せることができています。
鏡の裏とサイドを収納にすることで、ここに細かなものをしまっておくことができます。洗面を使用中に取り出しやすい場所なので、よく使うものなどはここにしまっておくのが便利でしょう。
<実例その⑥>
玄関先の洗面だからこそ、インテリアと調和を
感染症対策のために、最近では玄関に洗面スペースを設けるご家庭も少しずつ増えています。この位置に設置したことで、外から帰ったらすぐに手洗いをすることができ、衛生面でも安心。小さなお子さんがいるご家庭の場合は、スムーズな動線ができあがっていることで、手洗いうがいの習慣も身につくでしょう。
ただし、本来洗面所がある場所ではない、玄関やフリースペースなどに洗面台を設置するためには、あまり インテリアとかけ離れないようなデザインにするのが、洗面空間を素敵に仕上げるコツでもあります。
さらに、洗面台を玄関に設置することで、来客があった場合にも、ここで手を洗ってもらえるのでとても便利。プライベートな空間である洗面スペースに、来客を入れることに抵抗がある方は、このような間取りにするのがおすすめです。
<実例その⑦>
奥行きのある空間には、間取りに合わせた造作洗面台を
ベランダに面した大きな掃き出し窓など、二面に開口部があり、とても明るく清潔感のある洗面スペース。細長い形の間取りをしているため、それに合わせた造作洗面台と収納棚を作っています。収納する物に合わせて細かく作られた造作の収納棚は、取り出しやすいようにすべてオープン棚で統一されています。
細長い形を活かして、洗濯したら洗濯物を干し、それを取り入れて洗面台の上で畳み、後ろの収納にしまうなど、縦長の動線が出来上がっています。 家事動線をイメージしながら、その場所に設備を配置していくことができるのも、造作洗面のよさと言えるでしょう。
洗面スペースは家族のプライベートな空間ということもあり、そこまでお金をかけてこだわらなくても…と思うかもしれません。でも、 洗面スペースが使いやすいということは、家事動線としても優秀な間取りとなり得るのです。
そのためには、自由度の高い造作洗面を取り入れるのがおすすめ。そしてなんと言っても、 自分好みのデザインに仕上げることができるのも大きな魅力でもあります。ぜひ、SUHACOの造作洗面の実例を参考にしてみてください。