暮らしに合わせて造作する、シンプルな洗面所デザイン6選

洗面所は、家の中でもっともプライベートな空間。だからこそ、家族が使いやすいデザインにして、快適で、いつでも清潔感をキープしておきたいものです。既製品ではなく、オリジナルのデザインで洗面台や収納を造作することで、シンプルでありながら、使い勝手のよい洗面所が実現します。今回は、6つのアイデアをご紹介しましょう

 

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ライフスタイルに合わせて、
洗面所をデザインする


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洗面所は、朝の身支度やメイクをしたり、バスルームに入るための着替えをする場所です。さらに洗濯機が置いてあれば、洗濯などの家事をする必要がありますし、洗剤や洗面アイテムなどをストックしておく棚も必要になります。空間に余裕があれば、雨の日には洗濯物を干すためのフックや突っ張り棒などを天井などに設置しておくのもいいでしょう。

 

ただし、洗面所の空間はどうしても限られてしまうもの。狭小住宅であれば、なおさらです。洗面台や収納などを確保しながらも、家事をしたり身支度ができるスペースも確保しなければいけません。そのためには、洗面所をどのように使うかをイメージしながら、使い勝手やデザインをしっかり考えていきましょう。

 

 

設備や造作家具をコンパクトにし、
余白スペースを確保!

壁がブルーの洗面所
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敷地に限りがあり、洗面所に広いスペースを取れない場合は、洗面所とトイレを一体化させるのもひとつのアイデア。一体化すれば、その分、洗面所の広さを確保することができます。1階と2階でそれぞれにトイレを設けるのであれば、来客が使うトイレは個室にし、家族用のトイレは洗面所と一体化させるのもありです。

 

洗面所の写真
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スペースが狭くて、造作家具などを作ると圧迫感が出てしまう場合は、こちらのお宅のように腰高の一枚板を壁に取り付けるアイデアも。着替えの際に使ったり、洗濯物の一時置き場にしたりと、この一枚板があるだけで洗面所の使い勝手が格段にアップします。朝は家族みんなが同時に使うことも多いので、できるだけ余白スペースを確保することも大切です。

 

 

注文住宅だからできる、
一点モノの洗面スペース

全面ガラス張りの洗面&バスルーム
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洗面所やバスルームは、あまり他人に見られる場所ではないものの、しっかりこだわって作りたいという方もいるでしょう。また、1日の疲れを癒す、家の中でもっとも大切な空間と考えている人もいます。

既製品の洗面台やユニットバスを利用するのではなく、一からオリジナルで作ることができるのも、注文住宅だからこそ。こちらのお宅は、タイル貼りのバスルームに、丸い鏡、デザイン性の高い洗面ボウルなど、ラグジュアリーな雰囲気の洗面&バスルームを実現しています。

 

置き型バスタブのあるバスルーム&洗面所
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こちらも、シンプルかつスタイリッシュな洗面&バスルーム。デザイン性の高い置き型バスタブなど、自分たちの好きな設備を選んで、見せる“バスルーム”を作ることもできます。また、バスルームの扉を全面ガラス張りにすることで、洗面所の空間が広く解放的に感じられる効果もあります。

 

 

可動式で使いやすい、
たっぷり収納を設置

可動式収納のある洗面所
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可動式の収納は、物に合わせて棚の高さを自由に調節ができることで、洗面所の収納としても最適。取りやすさを優先にするならオープンシェルフにし、生活感を隠したいなら扉をつけるなど、中に収納するものに合わせてデザインすることも大切です。また、できるだけ収納を確保するなら、鏡裏収納なども活用できます。

また、造作の洗面台をワイドにすれば、洗濯物を畳んだり、アイロンを掛けたりと、作業台としても活用できます。

 

奥に収納のある洗面所
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こちらのお宅のように、洗面横にある小さなスペースを活用して、ウォークインタイプの収納を作ることも。L字型に棚を設けて、わずかなスペースながらも収納力をしっかり確保しています。

 

 

家事動線の工夫や
洗濯物干しのアイデアも

洗濯物干しがある洗面所
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洗面所のデザインや設備を考えるときに、家事動線をイメージしてみるといいでしょう。たとえばこちらのお宅は、洗面所に掃き出し窓を設け、ベランダに出られるようにしています。洗面所にある洗濯機で洗濯したら、すぐにベランダで洗濯物を干すことができ、家事動線も非常にコンパクト。

また、洗面所の天井に干し竿を作り、雨の日は室内に干せるように。取り入れた衣類などは、洗面所にそのまま収納することもできます。家事動線をなるべくコンパクトにできるような間取りを考えることも、快適な家を作るために大切です。

 

 

床素材の選び方は、
掃除のしやすさを重視

床がタイルの洗面所
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洗面所の素材選びは、掃除のしやすさを重視してみましょう。洗面ボウルの周辺は、クロスではなくタイルを貼ることで、汚れがつきにくく、掃除もしやすくなります。また、床材も天然素材にこだわらず、モップなどで掃除がしやすい大きめのタイルなどを採用するのもいいでしょう。デザイン性も大事ですが、日々のお手入れや掃除をすることも頭に入れて、素材選びをするようにします。

 

 

視線を隠しながらも、
採光が確保できる窓を


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洗面所はその特性上、大きな窓を設けるのはなかなか難しいもの。しかし、湿気が溜まりやすい空間ですので、換気ができる窓があるのが理想的です。窓から採光が確保できれば、昼間であれば自然光だけで充分に明るい空間をキープできるでしょう。こちらのお宅では、天井近くに横長の窓を設けたことで、周囲からの視線をしっかり遮りながらも、気持ちのよい日差しが入るようになっています。

 

 

スペースが限られてしまう洗面所だから、自分たちのライフスタイルに合わせて、なるべくシンプルに、使いやすい空間にしましょう。そこでどんな家事をするのか、何を収納したいのか、家族がどんな使い方をするのかをイメージして、設計会社やデザイナーさんへ伝えてみるのもいいでしょう。また、デザイン性を重視しながらも、掃除やお手入れがしやすい素材を選ぶのも、快適に暮らすためには大切なことです。

SUHACOでは、シンプルで使いやすく、さらにデザイン性も重視したオリジナルの洗面所を提案しています。

 

 

 

 

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著者情報

秋 慎一郎

秋 慎一郎 監修:一級建築士 秋慎一郎 /L・DESIGN建築設計事務所

「プライバシーの守られた開放的な空間」
「季節の移ろいを感じられる心地良い住まい」
をコンセプトにして、設計活動をしています。
コートハウス(中庭型住宅)の設計を多く手掛け、
「光」や「風」を考慮した、家族と穏やかに過ごせる「住まい」を提案しています。