シンプルな家づくりのためには、家のデザインや間取りも重要ですが、家の中の雰囲気を決定づけるインテリアはもちろん大切です。どんなにシンプルな箱をつくっても、中身がごちゃごちゃしていたり、調和が取れていないと、本当にシンプルで心豊かな生活はできません。
そこで、インテリアのひとつの決め手になるのが、照明の選び方。設備としては脇役的な存在ですが、実は家の雰囲気を最後に仕上げてくれるのが照明です。今回は、シンプルな家づくりのためにおすすめの照明と、SUHACOが提案する照明・インテリアの実例集をご紹介します。
シンプルな家づくりにおすすめの照明選び
照明にはさまざまな種類があり、それによって用途や雰囲気が異なります。ここでは、シンプルな家づくりにおすすめの照明を5種類、ご紹介します。
<ペンダントライト>
存在感のあるペンダントライトをポイントに
天井から吊り下げるタイプの照明が、ペンダントライト。「シェード」「灯具」「電球」を組み合わせて使います。ペンダントライトの最大の魅力は、シェードのデザイン性にあり、インテリアのポイントになります。シェードの形や素材はバリエーションも豊富なので、選び方によってインテリアの印象も変わってきます。
ペンダントライトは照らす範囲が狭いので、ダウンライトなどの補助照明と組み合わせて使うことが多いでしょう。また、部屋の大きさに合わせてシェードのボリューム感、明るさなどを調節するようにします。
シェードにデザイン性があり、ある程度存在感のあるものであれば、内装はできるだけシンプルにまとめるようにすると、インテリア全体のバランスがよくなります。
<間接照明>
間接照明を使って、空間に立体感を出す
照明を梁の内側などに隠し、天井や壁などに光を当て、その反射光を利用して周囲を照らす照明器具のこと。反射することで、光がより柔らかくなり、室内が温かみのある印象に仕上がります。
間接照明を効果的に使えば、部屋全体に陰影が生まれ、室内に立体感が出ます。室内をより広く見せたいときにも効果的に使える方法です。
間接照明は、ダウンライトやペンダントライトなどと組み合わせて使うことが多いでしょう。夜のリラックスタイムなど、明るさをできるだけ抑えたいときに使うこともできるでしょう。
<ダウンライト>
ダウンライトで空間をスッキリシンプルに
ダウンライトは、天井に光源を埋め込んだ照明器具のこと。吊り下げるタイプのペンダントライトやシーリングライトと違い、照明器具が目立たず、天井がフラットでスッキリ見せることができます。
ペンダントライトやシーリングライトの補助的に使われることもありますが、数を増やせば、広いリビングルームなどのメイン照明としても充分に光を確保してくれます。
また、リビングルームが吹き抜けになっている場合、天井がとても高いので、吊り下げタイプの照明はあまり使えません。そのような場合でも、ダウンライトが最適です。
<スポットライト>
位置や角度を自在に変えられる
スポットライトは、特定の場所を集中的に照らすための照明。レールに取り付ければ、位置を自由に動かしたり、角度を変えて当てたい場所を照らすことができます。また、オブジェやアートボードなど、何か際立てて見せたいときにもスポットライトを使うことができます。
さらに、スポットライトを壁に向けて壁を照らすことで、反射光を使った間接照明として使うこともできます。このように、スポットライトは直接照明にも、間接照明にもなり、当てたいものや用途に合わせて使い分けることができるのです。
<フロアライト>
気分によって、置き場所を自由に変えられる
フロアライトとは、床に置いて使うタイプの照明です。ランプ自体が自立していて、コンセントさえあればどこに置くこともできるので、配置を自由に変えることができるのも魅力です。また、フロアライトはデザインも豊富なので、インテリアの一部として楽しむことができます。
落ち着いた雰囲気にするのであれば、部屋の照明は1つだけではなく、複数の照明を散りばめるのがおすすめ。室内のコーナーに置けば、周囲の壁を優しく照らしてくれて、間接照明のような役割も果たします。
シンプルな家づくりのための、照明・インテリア実例集
<実例その1>
複数のペンダントを組み合わせる
ペンダントライトは、複数を組み合わせて使うことができるのも、魅力のひとつ。同じ形のペンダントを2つ、3つ並べるのもいいですが、あえて違うフォルムのペンダントを組み合わせるのも、遊び心があって面白いですね。また、それぞれの高さをあえて変えてみるのもいいでしょう。
ただし、複数を組み合わせる場合は、色やデザイン性を統一させることが重要です。フォルム違いのセットとして売られている場合も多いでしょう。このようなデザインの照明を選ぶ場合は、室内のインテリアを極力シンプルにしたり、内装の色とシェードを合わせてみることもできます。
<実例その2>
遊び心のあるデザインを選ぶ
丸いフォルムのペンダントライトをランダムに組み合わせた、こちらのお宅。まるで、シャボン玉が宙に浮いているように見えます。ガラス素材は透明感が魅力で、陽光が差し込むとキラキラと輝きます。天井高の大空間だからこそ、このように個性的な照明がよく映えますね。
実用的な照明もいいですが、少々の遊び心を加えてみると、そこがお気に入りの空間になるでしょう。
<実例その3>
レールとスポットライトを組み合わせる
キッチンの照明は、実は少し工夫が必要です。というのも、キッチンは手元の作業のために照明が不可欠ですが、キッチンの中でもシンクまわり、作業台、コンロなど、照らしたいポイントがあるでしょう。複数の場所を照らしたいのであれば、レールとスポットライトを組み合わせてみるのがおすすめです。
レールがあれば、照明の位置を自由に変えることができますし、スポットライトは角度を変えることができます。この組み合わせで、本当に照らしたい場所をピンポイントに明るくすることができるのです。
<実例その4>
インテリアのカラーとマッチさせる
シンプルな家づくりを目指すのであれば、照明のシェードも含めて、トータルコーディネートを考えるのがいいでしょう。こちらのお宅では、ダイニングテーブルや椅子、床材、ペンダントシェードまで、カラーを統一して楽しんでいます。このようにインテリアに統一感を出すことで、全体的にスッキリとした印象になり、シンプルな家づくりができるでしょう。
<実例その5>
シンプルな空間に個性的な照明をプラス
吹き抜けの大きな空間の場合、ペンダントライトを使うのは難しいことも多いでしょう。室内全体を照らすのであれば、天井にダウンライトをつけるのが効果的ですが、手元を照らす照明も必要です。そこでこちらのお宅では、壁側からのびる個性的な照明を採用。シンプルな空間に、よいアクセントになっています。
<実例その6>
間接照明を活かして、化粧梁を浮き立たせる
こちらのお宅では、化粧梁のある天井に間接照明を設置。梁の裏側から照明を当てることで、梁が浮かび上がって見えます。オレンジ色の間接照明は、空間を優しい明かりで包みこんでくれます。間接照明は光源が直接目に入らないので、夜のリラックスタイムに最適です。
<実例その7>
複数の照明でリラックスタイムを演出
こちらのお宅は、屋根が傾斜のある勾配天井になっていて、ペンダントライトやダウンライトを設けるのが難しいデザイン。そのため、スポットライトやフロアライトなど、複数の照明を組み合わせています。日中は大きな開口部とハイサイドライトから日差しが入るので、手元の照明のみで十分。夜は複数の照明で、少し落ち着いた雰囲気になるでしょう。
シンプルな家づくりを目指すのであれば、照明のプランニングにも注目してみましょう。まずは、天井の形状や仕上がりの雰囲気に合わせて、どんな照明が最適なのかを、インテリアプランナーの方に相談してみるといいでしょう。もし、気になるペンダントライトがあれば、それを事前に相談してみるのもおすすめです。
SUHACOでは、シンプルな内装や、それに合う照明を提案しています。ぜひ、オープンハウスで実際にご覧ください。