リビング・ダイニングの広さはどのぐらいがいいの?決め方のポイントと、広く見せるデザインのコツ

リビングルームは、家族にとって大事なコミュニケーションの場。心豊かに暮らすためにも、そこをいかに快適な空間にするかは、家づくりをするうえで最優先したいところ です。

この空間が広ければ広いほど開放感がありますが、広すぎると変に間延びしてしまったり、空間を有効活用できないことも。逆に、しっかりとプランニングしておかないと、実際に家具を入れたときに、イメージしていたよりも窮屈さを感じてしまうこともあります。

そこで今回は、適切なリビング・ダイニングの広さを決めるポイント や、面積以上に広く感じられるデザインのコツ をご紹介します。

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注文住宅におけるLDKの平均的な広さとは?

リビングルーム
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マンションや建売住宅では、LDKの広さはすでに決まっているので、そもそも悩む必要はありません。しかし注文住宅では、自分で広さをある程度は決めることができます。自由に決められるとなると、どの程度の広さが必要になるのか迷ってしまいますよね。

実際には、LDKの平均的な広さはどのぐらいでしょうか。

例えば、4人家族で暮らすのであれば、平均的な広さは、約16〜18畳と言われています。キッチンが約4畳、ダイニングが約5〜6畳、リビングが約7〜8畳の配分が一般的 です。

もちろん、これは平均的な広さなので、その家のライフスタイルや敷地面積などで広さは変わってくる ものです。では、どのようにして決めていけばいいでしょうか。その際に基準にしたいポイントを3つご紹介します。

 

<ポイント その①>
家族の人数で広さの目安を考えてみる

LDKの広さは、家族の人数を1つの目安にすることができます

<世帯数とリビングの広さの目安>
2人家族 10〜12畳
3人家族 14〜16畳
4人家族 16〜18畳
5人家族 18〜22畳
6人家族 18〜24畳

ただし、今の家族の人数から、将来的にお子さんが増えたり、親御さんと同居する可能性があるのであれば、少し余裕をもってプランニングすることも大切です。

 

<ポイント その②>
置きたい家具の大きさを検討して広さを決める

次に、家具のサイズも検討してみます。新築時は広々とした空間に思えても、実際に家具を搬入してみると、思ったよりも窮屈に感じてしまうことも 。とくに注意すべきは、ソファやダイニングテーブル、テレビなど大型の家具や家電です。

たとえば、ダイニングテーブルを大人数でも使える大きめのものにしたい、ソファをカウチやL字のコーナーソファを置きたい、大型のテレビを購入したいなどの希望があれば、その分、少し広めに設定するのがおすすめです。

また一般的な家具以外にも、ピアノやペットのケージなど、置きたい家具が決まっているのであれば、その分の面積を考慮して広さを決めていきます。

 

<ポイント その③>
オープンハウスなどで実際の広さを体感してみる

広さの目安だけに縛られないためには、実際に広さを体感してみることも大切 です。オープンハウスやショールームなどで、広さの感覚を把握してみると、より具体的に広さを決めることができます。また、今住んでいる家のLDKの広さを基準にして、それよりもどのぐらい広くなるかをイメージしてみるのも手 です。

 

リビングを面積以上に広く見せるデザインのコツ

家族の人数に最適なLDKの広さはわかりましたが、だからと言って、必ずその広さを確保できるわけではありません。都心部の狭小住宅であれば、理想通りの広さを確保できない場合も多いものです。

そこで同じ面積でも、デザイン次第でより広く感じることができます。今回は、SUHACOの実例を交えながら、デザインのコツを紹介します。

 

<デザインのコツ その①>
吹き抜けや天井高で、縦にのびる空間にする

リビングルーム
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こちらは、2階にあるワンフロアのリビングダイニング。リビング側が吹き抜けになっていることで、ダイニングキッチン側からリビングを見ると、かなりの解放感を感じることができます 。さらにこちらのリビングルームの先には、アウトドアリビングのように使えるデッキが広がっているので、より広さを感じることができます。

また、ダイニングの上部には折り上げ天井のデザインを採用していて、こちらも空間が広く感じられるアイデアのひとつです。このような折り上げ天井は、間接照明を配することで、夜のリビング・ダイニングを雰囲気よく演出することができます。

 

木のキッチンがあるリビングルーム
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リビング・ダイニングを縦に大胆にのびる吹き抜けにしたことで、限られた敷地ながらも開放的な空間になっています。こちらのリビングルームの一階部分には、実はほとんど開口部がありませんが、上部のハイサイドライトから陽光が差し込むことで、室内がここまで明るくなります。

狭小住宅の家づくりであれば、理想の広さを確保することはなかなか難しいものです。その場合は、このような吹き抜けとハイサイドライトを併用することで、プライバシーに配慮しながらも想像以上に快適に暮らすことができます

 

<デザインのコツ その②>
中庭やデッキとつなげると、面積以上の広がりを感じる

中庭に面したリビングルーム
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こちらのお宅のリビング・ダイニングは、キッチンに立った真正面に大きな開口部を設けて、その先には中庭が配された間取りに。このような配置にすることで、面積以上にリビングが広く感じられます。また、こちらは平屋づくりの家なので、天井を高く設定することで、より開放的になります。

 

リビングルーム
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こちらのお宅のように、バルコニーの床をリビングと同じ色とレベルでそろえて、壁をぐっと高くすることで、リビング空間がバルコニー側まで続いて、広く感じられる効果 があります。大開口型の掃き出し窓にすることで、ここを大きく開放すれば、リビングからデッキまで一つの空間のように使うことも。限られた敷地に作られたリビングでも、さまざまなアイデアを取り入れることで、開放的に暮らすことができると。

 

<デザインのコツ その③>
キッチンとダイニングテーブルをつなげてコンパクトに

横並びキッチン
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キッチンとダイニング、リビングがワンフロアになっている間取りでは、それぞれの空間がきっちり分かれているわけではありません。その中で、たとえばリビング部分を広く使いたい場合は、ダイニングとキッチンを一体型にするアイデアも

こちらのお宅では、キッチンの作業台とダイニングテーブルをひと続きにさせたことで、調理から盛り付け、配膳、片付けの動線がコンパクトになります。このように、家事動線をコンパクトにすることで、より使いやすいキッチンまわりになります。

 

スキップフロアの写真
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こちらは、細長い形をしたワンフロアのリビング・ダイニング。キッチンとダイニングを使いやすい動線にするために、キッチンと同じ高さと幅で、ダイニングテーブルが造作されています。このようなデザインにしたことで、配膳・片付けなどがスムーズに行えるメリットがあります。

 

<デザインのコツ その④>
隣接する空間を設けて、臨機応変に使えるようにする

ロフトのあるリビングルーム
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リビングの一角に、小さな畳スペースを配した間取り。ここをオープンにすれば、リビングルームの一部として広く活用することができますし、引き戸などで仕切れば一部屋として使うこともできます

さらに、勾配天井を活用して、畳スペースの上にロフトに配置。収納スペースとしてはもちろんですが、隠れ家のように使ってみるのもおすすめです。このような工夫を取り入れることで、限られた空間を有効活用できます。

 

リビイングルーム
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こちらのお宅も、キッチンの横に小さいながらも畳コーナーを作っています。引き戸で仕切れば、お子さんの昼寝スペースや在宅ワークをする場所としても活用できますし、オープンにしておけば、リビングがより広く開放的に感じられます

また、リビング、キッチン、和室と、床材を変えることで領域をゆるやかにわけているのもポイントです。

 

 

注文住宅での家づくりでは、間取りを自由にプランニングできる分、どのぐらいの広さにすればいいのか迷ってしまいます。家族の人数で一般的な広さを把握したうえで、実際にオープンハウスなどで広さを体感してみましょう

ただし狭小住宅などでは、理想通りの広さを確保できないことも多いもの。その場合は、リビングを天井高や吹き抜けにしたり、デッキを隣接させて空間を広く見せる工夫をしたりと、より開放的に感じられるようなデザインを取り入れてみてください。

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