趣味部屋を上手に取り入れるポイントと、レイアウトのアイデア&実例6選

心豊かな暮らしの実現のために、趣味の部屋を間取りに取り入れるご家庭が増えています。また、在宅ワークなどが普及したことで、家での過ごし方をいかに充実させるかを重視する方も多くなっています。

注文住宅での家づくりであれば、間取りやデザインを自由に決めることができるので、自分の好みに合った趣味の部屋を作ることができます。ただし、限られた面積の中で、そのようなスペースを確保するには、ちょっとした工夫やアイデアが必要に。そこで、取り入れ方のポイントや、レイアウトのアイデアと実例をご紹介します。

 

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趣味部屋で自分時間を楽しむということ

趣味の部屋は「ホビールーム」とも呼ばれ、趣味を楽しんだり、それにまつわる作業をしたり、コレクションを飾ったりできる空間です。個室を確保できればいいですが、それが難しい場合でも、リビングルームなどの一角にスペースを設けたり、フリースペースやガレージなどほかの空間と兼用にしたり、ロフトなどを活用することもできます。

趣味の部屋を持つことは、家づくりの中で絶対に必要というわけではありません。都心部の限られた敷地の中であればなおさら、優先順位は低くなってしまいます。しかし、 趣味の部屋を持つということは、何かに夢中になって楽しんだり、家族と少し離れてリフレッシュできたり、人生を充実したものにしたりと、心豊かな暮らしの実現につながるのです。

 

趣味の部屋を作る、メリットとデメリットとは

土間のあるワンフロアの家
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趣味の部屋を作ることで、家での楽しみ方にとってはメリットが多いですが、そこにはデメリットもあります。そこで、メリットとデメリットを知っておきましょう。

<メリット>

・自分の趣味に没頭できる
・家族と離れて、自分だけの時間を作ることができる
・コレクションなどを飾って、見て楽しむことができる
・小さなお子さんがいるご家庭であれば、細かなものをいじられたりといったトラブルを事前に防ぐことができる
・作りかけのものや作業中のものを、一時的にそのままにしておくことができる
・音楽や楽器演奏が趣味の場合は、防音仕様にすることで、周囲を気にせずに楽しむことができる

 

<デメリット>

・趣味部屋を確保することで、ほかのスペースが狭くなってしまう
・趣味に飽きてしまった場合に、趣味の部屋を使わなくなることもある
・防音の部屋にしたり、コレクションを飾る収納棚などに費用がかかる

 

とくに デメリットに関しては、本当にその空間が必要なのかどうかを、プランニングの段階でしっかりと検討したり、それ以外の用途に使えないかを考えてみることも大切です。

 

趣味の部屋をプランニングする際のポイントとは?

家づくりの際に、趣味の部屋を間取りに取り入れるのに、気をつけるべきポイント3つをご紹介します。

<ポイント その①>
その空間が本当に必要かどうかをしっかり検討する

趣味の部屋を持つことが「なんとなく、かっこいいから」とか、「今、ハマっている趣味のための部屋が欲しいから」など、一時的な興味で趣味の部屋を作ってしまうと、あとから後悔することもあります。

たとえば、 その趣味が続くかなくなってしまったり、1部屋を確保するほど使わなかったということも考えられます。 その部屋で作業をする頻度が減ってしまうと、いずれは物置部屋になってしまう…なんてこともあります。

そうならないように、 個室としての趣味の部屋を設ける場合は、そこでどんなことをしたいのか、どんな時間を過ごしたいかなど、目的を明確にしておきましょう。

また、もしかしたら将来的に、趣味が変わってしまう可能性があるのであれば、 リビングの一角などの部分的なスペース程度に留めておき、そこでお子さんが勉強をしたり、在宅ワークをしたり、ちょっとした家事仕事ができるなど、何かと兼用できるようにプランニングしておくのもアイデアのひとつです。

 

<ポイント その②>
目的に合わせて、間取りや広さを考える

ただ単に「趣味部屋」として作るのではなくて、どんな用途に使うのかが決まっていないと、広さやデザイン、設備などが決まってきません。そのためにも、 プランニングの段階で、用途を明確にしておくことは大切です。

趣味の部屋として、 そこで何を楽しむか、そのためにはどんな設備が必要なのか、どの程度の広さが必要なのか、そこにどんな家具を置くのかなどがわかってくると、広さやレイアウト、また家のどこに作るのかなども自然と決めやすくなります。

たとえば、音楽や演奏を楽しむ趣味の部屋であれば、場合によっては防音設備が検討する必要性があります。ほかにも、フィギュアや模型などを作る部屋であれば、作業台やコレクションを並べる棚などが必要になります。

また、趣味の部屋にも照明やエアコンをつけたり、窓をつけて陽光を確保するのかなど、どんな使い方を考えているのかで、設備なども変わってきます。

 

<ポイント その③>
家の中のどの場所に配置するのかを検討してみる

趣味の部屋をどこに配置するのかは、どんな趣味をするのかによっても変わってきます。たとえば、自転車や車に関する趣味であれば、ガレージと兼用にしてみたり、アウトドアに関することや植物にまつわる趣味であれば、玄関まわりや庭、デッキなどに面した場所にすると使いやすいです。

逆に、 家族とは少し離れた場所で作業に集中したいということであれば、リビングから遠い場所にするのがおすすめです。音楽や楽器を演奏する趣味部屋であれば、子どもたちが勉強する子ども部屋からは遠い方が安心です。

一般的に、趣味の部屋を作る場合は、どうしても優先順位が低くなってしまいます。まずはリビングルームの位置や、家族の個室を決めてから、デッドスペースなどで趣味の部屋を考えるという流れがスムーズ。個室を確保できないようであれば、デッドスペースやロフトなどをうまく活用するアイデアも検討してみてください。

 

参考にしたい、SUHACOの実例とアイデア6選

実際にSUHACOでは、どんな趣味の部屋を作っているのでしょうか。実例を参考にしながら、6つのアイデアを紹介します。

 

<実例とアイデア その①>
車や自転車いじりをするなら、ガレージと一体型に

ブルーグレーの壁の個室
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こちらのお宅は、一階部分にはインナーガレージを設けて、趣味が存分に楽しめる趣味部屋と兼用に。 工具などのアイテムに合わせて作った造作収納をたっぷり設けたことで、整理や片付けがしやすくなっています。室内のさまざまな場所で作業がしやすいように、 ダクトレールとスポットライトを組み合わせて、照らす場所を移動させるようにできたり、作業しやすいように必要なコンセントの位置や数も確保しています。

 

<実例とアイデア その②>
シューズクロークと兼ねた、玄関脇の土間スペース

ガレージ
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こちらは、玄関の横に設けられた、シューズクロークも兼ねたインナーガレージです。自転車いじりなどはもちろん、玄関に近く土間素材ということで、植物の植え替えをしたり、寄せ植えをしたりと、外で作業するようなことも室内で行うことができます。

引き戸を木製の格子ドアにして、さらにガレージ内に開閉できる窓を設けたことで、光と風が通り抜けて快適さを保つことができます。さらに、お気に入りのバイクや自転車などを並べて、玄関を通るたびに眺められる楽しさもあります。

 

<実例とアイデア その③>
集中したいなら、小さいながらも快適な完全個室を

ワークスペース
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書き物や読書、パソコンでの作業、フィギュアや模型作りなど、座って趣味を楽しむのであれば、小さいながらも完全個室を確保するのもおすすめです。

こちらのお宅のように、 手元に陽光が入り込むようなデザインにすることで、昼間は照明がなくても作業をすることができます。また、作業台の周囲には収納などを造作すれば、収納棚などを別に用意する必要がなく、小さな空間でも快適に過ごすことができます。

 

<実例とアイデア その④>
家具で区切れば、フレキシブルな間取り変更も

書斎
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スペースの関係で、個室の確保が難しい場合もあります。そうであれば、リビングルームや個室の一角を、趣味のスペースにしておくアイデアも。

たとえばこちらのお宅では、お子さんのための子ども部屋を大きめに確保しています。お子さんの成長や人数に合わせて、必要になったら部屋を分けて使うことも検討しています。お子さんが実際に使うまでは、その一角を趣味のスペースにアレンジも。部屋の真ん中に、両サイドから使える棚を置くことで、空間をゆるく区切っています。小さく区切られたスペースにデスクなどを置けば、ちょっとした趣味部屋ができあがります。

 

<実例とアイデア その⑤>
家族のためのフリースペースと趣味部屋と兼用に

フリースペースの写真
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二階にあがった先に設けられた空間は、多目的に使えるフリースペースに。趣味の部屋を、このようなスペースと兼用にすれば 、趣味だけの個室を確保する必要もなく、趣味部屋として使わなくなってしまったとしても、無駄になるということもありません。

このような、家族で使えるフリースペースを設けておくと、親戚や友人が泊まりにきた時にはここで寝てもらったり、雨の日には洗濯物を干したり、また台風などで浸水の恐れがある場合には家族で二階のフリースペースに避難しておくことも可能です。

 

<実例とアイデア その⑥>
デッドスペースを工夫して、自分だけのおこもり空間に

個室
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個室やフリースペースなどを趣味の部屋として確保できればいいですが、それが難しい場合も。そうであれば、 ちょっとしたデッドスペースやロフトなどを活用して、趣味の部屋にするのもアイデアのひとつ

こちらのお宅では、個室内の一角にちょっとした小部屋を作っています。ここを趣味の部屋にしたり、リモートワークのスペースにしたりと、使い方は自由自在。狭い空間だとかえって集中できる、という方にぴったりです。

 

 

趣味の部屋は、どうしても必要な空間というわけではありません。しかし、 それがあることで、暮らしにメリハリが生まれたり、リラックスできたり、家族との距離がバランスよくなったりと、より生活が充実することもあります。

プラスアルファの空間を設けるので、そこには費用もかかってきますし、スペースも余分に必要になります。無理のない範囲で趣味の部屋を確保するには、ただ個室を増やすだけではなく、何かと兼用で使ったり、デッドスペースを活用するなどのアイデアも検討してみてください。

 

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