【シンプルな家づくり】生活動線を考えて使いやすく快適に。洗面スペースの洗濯収納アイデア&実例8選

家族が毎日使う場所であり、どうしても生活感が出てしまうのが洗面スペース。ここをどう快適に、スッキリさせるかで悩んでいる方も多いのではないでしょうか。洗面所の整理整頓のためにぜひ取り入れたいのが、洗面スペースに設ける洗濯収納。ここに洗濯物が置ける収納を設けることで、生活動線がとてもスムーズになり、さらに洗面所をスッキリ見せることもできます。そこで今回は、使いやすい洗濯収納のアイデアと実例をご紹介します。

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快適で使いやすい洗濯収納にするためのポイントとは

壁がブルーの洗面所
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洗面所は、他人からはあまり見られないプライベートな場所です。しかし、この空間を快適で使いやすく、スッキリ見えるようにつくることで、家族のライフスタイルの質が上がると言っても過言ではありません。そこで、4つのポイントをご紹介します。

 

<ポイント①>
生活動線をイメージして、収納の容量を考える

洗面所を使うのは、おもに朝と夜。朝は身支度やメイクをしたり、夜はお風呂に入る準備をしたりと、家族それぞれの使い方は自然と決まっているはずです。その際に、洗面所に置いてあると便利な下着類やタオルなど、生活動線に合ったアイテムを収納できる場所を確保するといいですね。

何をどのぐらいの量の物を洗面所に置きたいのかを考えると、洗濯収納の容量も決まってくるでしょう

 

<ポイント②>
何をどのようにしまうかで、収納の種類を考える

収納と一言で言っても、引き出しやオープン棚、扉付きの棚、ハンガーラックタイプのものなどさまざま。収納として使えるスペースがどのぐらい確保できるかにもよりますが、何を収納したいかがわかっていると、それに合った収納の種類を選ぶことができます。

また、何を重視したいのかによっても、収納のデザインは変わってきます。

取り出しやすさを重視するのであれば、オープンシェルフが便利。可動式の棚にしておけば、棚に籠を置く場合にも、サイズによって棚の位置を変えることができます。生活感を一切隠したいのであれば、棚には扉をつけるといいでしょう。細かなものを収納したいのであれば、引き出しが便利です。

 

 

<ポイント③>
造作した棚で、洗面スペースのインテリアを統一

洗面スペースに、既製品の収納などを後から設置するとなると、インテリアが統一できなかったり、どうしてもサイズが合わずに無駄な隙間が出てしまうなどの悩みが出てしまいます。また、収納を置く場所を想定しておかないと、そもそも収納場所を確保できないことも。

洗濯収納をつくってスッキリ見せたいのであれば、造作収納として新築時にあらかじめつくっておくのがベスト。造作であれば、ぴったりのサイズで収納をつくることができるので無駄になってしまう隙間もできません。さらにインテリアを統一することができ、スッキリ感を出すことができます。

 

<ポイント④>
洗濯家事をするスペースと収納が近いと、より便利

洗面所に洗濯機や乾燥機が置いてあったり、洗面所から洗濯物を干すデッキにダイレクトに出られるような間取りにしておくと、乾いた洗濯物をそのまま洗濯収納にしまうことができるので便利です。このように、生活動線や家事動線がコンパクトになるように考えておくと、無駄な動きがなくなり、家事の時短にもなります。ウィークデイはとにかく仕事で忙しい!というご家庭には、このような間取りはとくにおすすめです。

 

SUHACOが提案する、洗濯収納のアイデア&実例8選

洗濯収納をプランニングする際には、どんな実例があるのかを参考にするのがベスト。そこで、SUHACOが提案する洗濯収納のアイデアと実例をご紹介します。

 

<洗濯収納 アイデア①>
ラックとシェルフを組み合わせて、使い勝手アップ

洗面所
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こちらの洗面所は、左奥にサウナを設置するなど、広さをしっかり確保した贅沢なつくり。サウナやお風呂から出た後にここで着替えができたり、バスローブやタオルなどをサッとかけておくスペースをつくったりと、さまざまな工夫がされています。

壁一面を棚やラックにしたことで、収納力も抜群。ここで朝の身支度やお風呂上がりの着替えが余裕をもってできるように考えられています。オープンの可動式収納棚やハンガーパイプを設置して、収納のタイプもしっかり分けて用意されています。

 

<洗濯収納 アイデア②>
限られたスペースだから、オープンシェルフに

洗面所
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限られた空間に収納スペースをつくるために、さまざまなアイデアが盛り込まれた洗面所。棚は可動式のオープン棚にすることで圧迫感がなく、サッと物が取り出しやすいなどのメリットがあります。生活感が出やすいオープン棚でも、カゴなどを上手に活用すれば、細かな洗面アイテムや家族の下着類、タオルなども整理しやすいでしょう。さらに、鏡裏を活用して収納にすることで、細かなものはここにしまっておくことも。洗面道具などはごちゃごちゃしがちなので、扉の中にしまっておくのがおすすめです。

 

<洗濯収納 アイデア③>
収納を一箇所に集約して、着替えスペースに

収納のある洗面所
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奥行きがあり、光が気持ちよく差し込む洗面スペース。一番奥には、オープンシェルフと扉付きの棚を造作していて、収納する物に合わせて使い分けができるようになっています。ここに下着やパジャマ類を揃えておけば、夜のお風呂上がりには、洗面所だけで夜の支度を完結することができます。

さらに、明日着る予定の洋服を夜のうちに決めておき、洗面所のこのスペースに置いておけば、朝の身支度もここで完了。忙しいウィークデイなどは、できるだけ時短になるような生活動線を考えてみるのもいいですね。

 

<洗濯収納 アイデア④>
洗面所にスペースがなければ、吊り戸棚も

洗面所
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奥行きのある細長い形の洗面スペースでは、大きな収納棚を設けるのが難しい場合も。そこでこちらのお宅では、造作した洗面台の下部分と、洗面台の上部に吊り棚を設けることで、収納場所を確保しています。ただし、吊り棚は日常使いには難しいので、よく使い物は洗面台の下、あまり使わないものを吊り棚というように、使い分けするといいでしょう。

さらに、アイアン製の物干しバーをあらかじめ設置すれば、雨の日でもここで洗濯物を干すことができて便利。洗濯物が乾いたら、タオル類や下着類などは洗面所内の収納棚にそのまましまう、なんてこともできます。

 

<洗濯収納 アイデア⑤>
ちょっとした隙間を収納棚やパウダーコーナーに

洗面所
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こちらの洗面スペースには、洗面台の下に大きな引き出しを設けて、たっぷりの収納力を確保。また、その横にパウダーコーナーをつくることで、メイクがしやすいような工夫がされています。さらにその横には、ちょっとした隙間に可動式の棚を設けていて、タオル類や家族分の下着などを収納することができます。収納棚やパウダーコーナーを造作にすれば、同じ素材でつくることによって、全体的に統一感が生まれます。

 

<洗濯収納 アイデア⑥>
洗面所とゆるく分けて、ウォークインタイプに

洗面所
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こちらの洗面スペースは、洗濯収納を一番奥に集約。洗面所とゆるく空間を区切ることで、ウォークインクローゼットのような感覚で使うことができ、少し奥まったところで着替えができるように工夫がされています。このような配置にすることで、洗面所に明かり取りの開口部を設けても、外からの視線を気にすることなく、着替えができるというメリットもあります。

 

<洗濯収納 アイデア⑦>
家事ができるデスクがあれば、ここで洗濯物の仕分けも

収納の写真
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こちらのお宅の洗面所は、ちょっと変わったつくり。造作で洗面台を作っていますが、その一部にはデスクを配しています。ここで朝メイクをしたり、縫い物やアイロンがけ、洗濯物を畳むなどの家事をしたりと、何かと便利に使えそうです。

洗濯収納は、オープンシェルフでスッキリと見せています。洗濯物が乾いたら、洗面台と続いているデスクの上で畳んで、そのまま洗濯収納にしまうと、家事動線がとてもコンパクトになります。

 

<洗濯収納 アイデア⑧>
限られた空間なら、壁一面に浅めの収納棚を設置

洗面所
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こちらの洗面所は、トイレ、バスルームなど、水回りを一箇所にまとめたコンパクトな間取り。たっぷりの収納棚をつくるのは難しいのですが、一面の壁に可動式のオープンシェルフをつくり付けし、できる限りの収納力を確保しています。さらに、鏡裏やトイレ上などにできるだけ収納スペースを作り、コンパクトながらも使い勝手のよい工夫がされています。

 

 

洗面スペースに、着替えやタオル類を置いておくことができる洗濯収納があると、それだけで生活動線がグッとコンパクトになります。また、洗濯物を洗って、干して、畳んで、各部屋に配るという大変な洗濯家事も、洗面スペースに収納を設けるだけで、洗濯物の一部はそのまま収納することができて便利。

このように、洗面スペースの洗濯収納は、身支度をする上でも家事をする上でも、とても使いやすい収納アイデアなのです。ぜひ、SUHACOの洗濯収納を参考に、新築時には採用するのを検討してみてください。

 

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著者情報

秋 慎一郎

秋 慎一郎 監修:一級建築士 秋慎一郎 /L・DESIGN建築設計事務所

「プライバシーの守られた開放的な空間」
「季節の移ろいを感じられる心地良い住まい」
をコンセプトにして、設計活動をしています。
コートハウス(中庭型住宅)の設計を多く手掛け、
「光」や「風」を考慮した、家族と穏やかに過ごせる「住まい」を提案しています。