“隠す収納”を造作して、家をスッキリおしゃれに。アイデア満載の実例9選

造作収納を考える場合にデザイン面で悩むのが、“隠す収納”にするか、“見せる収納”にするか、ではないでしょうか。“隠す収納”とは、扉をつけてものが見えないようにしまうデザインであり、“見せる収納”とは、扉をつけずに棚だけでオープンにするデザインのこと です。

造作家具は自由度が高い分、デザイン面などでは悩みも多いものですが、スッキリとシンプルな家づくりを求めるのであれば、隠す収納は欠かせません。 そこで、“隠す収納”のメリットやデメリット、さらに、使いやすさを重視したり、おしゃれに見せるためのデザイン面での工夫やコツを実例とともにご紹介します。

 

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隠す収納の魅力やメリットとデメリットとは?

キッチン
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収納しているものが室内側から見えないようなデザインになっている“隠す収納”には、どんなよさがあるのでしょうか。

<隠す収納のメリット>
・ものを隠せるので、生活感を出さずに暮らせる
・来客が来たときに、さっとものが隠せる
・ものが多い家でも、扉があることでスッキリとした印象になる
・整理整頓が苦手でも、部屋をスッキリ見せられる
・地震時に、棚からものが落ちる心配がない

以上のようなメリットがありますが、一方でデメリットもあります。

<隠す収納のデメリット>
・棚がオープンなデザインに比べると、造作費用が高くなる
・扉などを取り付ける分、奥行きや幅が多く必要になる
・扉や引き戸などを取り付けるので、手前やサイドにある程度の空間が必要になる

メリットとデメリットを知ったうえで、どちらがご自宅に合っているかを検討してみてください。

 

隠す収納のプランニングの参考にしたい、9つの実例

造作家具の場合は、どんなデザインにするのか迷ってしまうものです。そこで今回は、実際にSUHACOでデザインされた“隠す収納”の実例をご紹介します。

 

<隠す収納 実例その①>
背面収納や冷蔵庫を丸ごと引き戸で隠す

木のキッチンがあるリビングルーム
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こちらのお宅のキッチン背面には、横幅たっぷりの大きな扉付き収納が。引き戸を開くと、もともとはシンプルな収納になっていて、中には使いやすさを重視して選んだ既製品の収納ラックを置いています。

調理中など使っている最中は引き戸を開けたままにしておくと、ものを出し入れするのがスムーズですし、調理が終わったら引き戸を閉めれば、一気に隠すことができます 。収納以外にも、冷蔵庫を扉の中にすっぽり収まるようにデザインされているので、キッチンの生活感を一瞬にして隠すことも。急な来客があっても、扉を閉めてサッと隠せるのは便利 ですね。

このように隠せる収納は、コンパクトなキッチンにおいて生活感を出さないアイデアのひとつなのです。

 

<隠す収納 実例その②>
暮らしにジャストフィットした、隠す収納を実現

キッチン
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マットタイプのステンレスで仕上げた重厚感のあるキッチンは、手元が隠れるようなつくりに。背面には、たっぷりの木を使った”隠す収納”を壁一面に造作しています。細かく扉が分けられたデザインにしたことで、開けたい場所だけをコンパクトに開くことができるのです。さらに、部分的に”見せる収納”を組み合わせることで、よく使う家電類などは使いやすいように設計されています。

造作であれば、どこにどんなサイズの家電を置きたいかを決めておき、それに合わせてデザインしてもらうことができるのも強み ですね。造作にすることで、暮らしにジャストフィットするような収納が実現できるのです。

 

<隠す収納 実例その③>
扉に個性を出して、インテリアのアクセントにも

リビング収納
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隠す造作収納は、扉があることで、インテリア性をプラスすることも可能 です。こちらのお宅の場合は、黒いシックな印象のキッチンをセレクトしていますが、このままではちょっと寂しい印象になってしまいます。そこで、キッチン横の引き戸の扉に色を入れることで、空間に彩りが加わるのです。薄いグレーから濃いブルーグレーにグラデーションになるように色を入れることで、クールな印象ながらも、個性をプラスしています。

 

<隠す収納 実例その④>
“隠す収納”と“見せる収納”をバランスよく配置

リビングルーム
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扉付きの収納だけでは、少し圧迫感を感じることもあります。そこでこちらのお宅では、キッチンの背面には腰高の見せる収納と、扉を付けた隠す収納をバランスよく配するデザイン に。キッチンのすぐ後ろには腰高の作業台を配し、その上部には、シンプルな棚を取り付けています。お気に入りの器やグリーンなどを飾って、インテリアに爽やかさをプラスすることもできますね。

さらに、その右には隠す収納を設けることで、食品のストック類や普段はあまり使わない家電、大きめの器などをしまっておくことができて便利 です。

 

<隠す収納 実例その⑤>
扉がなくても、デザインを工夫して隠す収納に

パントリー
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こちらのお宅は、食品ストックをたっぷり収納できるパントリーを採用しています。扉を付けずにオープンにしたことで、調理中でもキッチンとパントリーを行き来しやすく、グッと使い勝手がよくなっているのです。

ただし、雑多な食品を置くパントリーなので、リビング側からは見えないような工夫をしたい ところですよね。そこで、パントリーの位置や向き、壁の取り付けかたを工夫して、リビング側からは見えないような工夫がされています 。このような形の隠す収納は、使いやすさを重視しながらも、生活感を出さないためのデザインになっているのです。

 

<隠す収納 実例その⑥>
天井までの大きな扉で、生活感を一気に隠す

黒いキッチンのあるリビングルーム
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こちらのお宅は、キッチンの背面に天井までの大きな引き戸を設けて、食器類やキッチン家電などを一気に隠すアイデア に。調理中は扉を開けておけば、取り出しもしやすく、作業効率もアップします。そして調理が終われば、扉を閉めるだけでキッチンもスッキリと。黒いキッチンと、白くシンプルな引き戸の組み合わせで、モダンな空間を演出しています。

 

<隠す収納 実例その⑦>
洗面所にも使える、隠す収納と見せる収納を

収納のある洗面所
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こちらのお宅では、洗面所の奥にたっぷりの収納を確保していますが、その中でも注目なのが、隠す収納と見せる収納を両方用意していること です。隠す収納には、生活感が出てしまう洗剤類などを入れたり、家族分の下着などをしまっています。一方で見せる収納には、すぐに取り出したいタオル類などをしまっておくと便利です。

このように洗面所の場合でも、しまっておきたいものの特徴や取り出しやすさを考えて、隠す収納と見せる収納を上手に使い分けるのもおすすめ ですよ。

 

<隠す収納 実例その⑧>
玄関にも、収納の種類を分けてメリハリを

玄関
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奥行きのある玄関土間には、家族全員分の靴のほか、アウトドアアイテムやアウターなどを掛けておけるたっぷりの収納を。隠す収納と見せる収納を両方配置したことで、隠す収納には使用頻度の低いシーズンオフの靴やアウトドアアイテムなどを入れておき、見せる収納にはよく使う靴や傘、アウターなどを入れて、取り出しやすさを重視 しています。このようにデザインを工夫できると、より使いやすい玄関収納になるのです。

 

<隠す収納 実例その⑨>
ウォークインクローゼットの中に隠す収納を

収納の写真
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こちらのお宅では、家族分の服や小物などを、ひと部屋分のウォークインクローゼットにまとめるというアイデアを。プライバシーを考えると、どうしても扉付きの隠す収納が便利ですが、このような狭い空間では扉があることで圧迫感が出てしまいます。

そこで、家族それぞれのボックスを作り、それを並列に並べることで、中が見えないような工夫がされているのです。個別のブースのようになっているので、着替える時も安心ですね。扉をつけなくても、このような配置にすることで、隠す収納のように使うことができる のです。

 

隠す収納は、キッチンはもちろん、洗面所や玄関、個室、ウォークインクローゼットの中でも活躍します。新築時に造作する場合は、どんなアイテムをしまうのか、どのように使うのかをイメージしながらプランニングすることが大切 です。また隠す収納だけではなく、見せる収納と組み合わせると、より使い勝手の良い空間に。ぜひ、SUHACOの実例を参考にしてみてください。

 

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