キッチンの背面収納を造作すれば、使い勝手のよい空間に。取り入れるメリットと9つの実例

リビングやダイニングに向かいながら調理や家事ができて、家族とのコミュニケーションが取れる対面キッチンは、近年、とくに人気です。この対面キッチンと合わせて考えたいのが、背面のキッチン収納です。とくに、 注文住宅でプランニングされる対面キッチンは、オープンな空間にするケースが多く、背面収納まで含めてのデザインが大切になってきます。

しかし、実際に背面収納を一から作るとなると、どんな素材で、どんなデザインにすればいいか迷ってしまうもの。そこで、SUHACOの背面収納の実例をご紹介しながら、背面収納を造作するメリットや注意点を解説します。

 

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背面収納を造作することのメリットとは

キッチン
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注文住宅での家づくりであれば、キッチンのデザインに合わせて、背面収納を造作することができます。 造作であれば、空いているスペースと収納をジャストサイズにしたり、自分たちのライフスタイルに合ったデザインにすることができるので、使い勝手のよい収納になります。

さらに、使用している家電を無駄なく収納できるようにサイズを合わせたり、逆に、背面収納をすべて覆うような扉のあるデザインにしたりと、 比較的自由にデザインできるのが、造作収納の魅力です。

そのほかのメリットとしては、 キッチンのデザインと揃えることができるため、キッチン全体に一体感が生まれる、壁などに直接施工する収納なので、地震が起きたときに倒れてくる危険がないなどが挙げられます。

既製品のキッチン収納では、決まった収納量に合わせるのが一般的でしたが、 注文住宅での造作収納であれば、持っているものの量や種類に合わせることができるのもメリットのひとつです。

 

背面収納をデザインする際の注意点とは

背面収納をどのようなデザインにするかは、設計やデザインを担当している設計事務所などに相談するのが一番です。その際に、 こちらの希望をきちんと伝えることが大切になります。

もちろん、見た目のデザインや素材感も重要ですが、たとえば、扉を引き戸にするのか観音扉にするのか、引き出しをどのぐらい設けるのか、天井までの吊り棚を設けるか、腰高の収納でスッキリ見せるかなど、具体的にどんな収納の種類にしたいのかを伝えるようにします。

キッチンの作業スペースだけでは足りないようであれば、背面収納を上下に分けて、背面にも作業スペースを設けると、複数人でキッチンを使う場合にも便利です。このように、 どんな使い方をしたいのかを伝えることで、要望が形になりやすいです

 

プランニングの参考にしたい、背面収納の実例9選

どんなデザインの背面収納にすべきか迷ったら、実例を参考にしてみましょう。

 

<背面収納 実例その①>
素材感を合わせて、吊り戸棚まで美しく

ダイニングキッチン
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リビングの奥にゆったりと配されているスタイリッシュなキッチンの背面には、腰高と吊り戸棚の収納が備わっています。キッチンと素材を統一していること、またリビング全体のインテリアと合わせていることで、そこがキッチンであることを忘れてしまうように素敵な空間に仕上がっています。

ベランダ側から見た時の、キッチンと背面収納の一体感も見事です。

 

<背面収納 実例その②>
背面収納は白で統一して、スッキリ見せる

背面収納
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広々としたキッチン空間は、ステンレス製のワークトップが目を引きます。この存在感のあるキッチンを引き立てるために、背面収納はすべて白で統一しています。引き出し、吊り戸棚、引き戸と、さまざまな種類の収納が用意されているので、収納力も使い勝手も抜群です。炊飯器など、生活感が出てしまうキッチン家電は、腰高の収納より下に隠れるようにするなど、造作ならではの工夫が随所に見られます。

 

<背面収納 実例その③>
リビング収納と一体化させて、抜群の収納力に

キッチン
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こちらのキッチンは、なかなかユニークでインパクトのあるデザインに仕上がっています。それに負けないよう、背後には、壁一面と天井までの大容量収納が造作されています。総ステンレスのキッチンは存在感があるので、逆に背面収納は、インテリアに溶け込む優しい雰囲気の木の素材を選んで、そのコントラストを楽しんでいます。

これだけの収納力があれば、キッチンアイテムだけでなく、家族の収納スペースとしても活躍するはずです。

 

<背面収納 実例その④>
濃いグレーの背面収納でキリッと空間を引き締める

リビング
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グレーのシンプルなキッチンには、濃いグレーで存在感のある背面収納を造作しています。キッチンから背面収納にかけてグラデーションを作ることで、キッチン空間が引き締まった印象に。キッチン家電などを黒で統一したいというご家庭なら、このようなカラーの選び方もおすすめです。

 

<背面収納 実例その⑤>
大きな引き戸で、冷蔵庫から収納まで一気に隠す

背面収納
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キッチンの背面には、扉付きの大きな収納があり、室内のインテリアの一部になり溶け込んでいます。引き戸を閉めると、冷蔵庫から収納棚まで一気に隠せるので、急な来客があったときにも便利です。このように隠せる収納は、コンパクトなキッチンにおいても生活感を出さないアイデアのひとつなのです。また、片付けが苦手な方にもおすすめのデザインと言えます。

 

<背面収納 実例その⑤>
キッチンとの調和を大切に、ゆとりのある大容量収納

窓のあるキッチン
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奥行きと幅をたっぷりもたせたキッチンは、リビングルームの主役のような存在です。キッチンと背面収納の素材感やデザインを統一することで、まるでインテリアの一部のように、室内に自然と溶け込みます。また、こちらは天井が高いワンフロアリビングのため、照明が高い位置に。そこで、吊り棚の下に照明を設けるよう工夫をして、調理する手元を明るく照らしているのです。このようなアレンジができるのも、造作家具のよさと言えます。

 

<背面収納 実例その⑥>
腰高の収納に飾り棚のみで、あえて“見せる”背面収納に

土間キッチン
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白×ステンレスのシステムキッチンに、背後には木製の収納兼作業台を設置しています。木の素材を組み合わせたことで、シンプルでクールに見えがちなキッチンに温もりが加わります。

また、背面収納は腰高のみにして、壁には飾り棚を取り付けてシンプルに。 “見せる”収納にすることで、キッチン家電やキッチンアイテムなどをインテリアのように楽しむことができるのです。ほかにも、お気に入りの器やグリーンなどを置いたりと、キッチンを素敵に演出できる楽しさがあります。

 

<背面収納 実例その⑦>
背面収納と窓を組み合わせて、明るいキッチン空間

キッチン
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こちらのキッチンは、白い清潔感のあるキッチンに、シンプルなステンレスのワークトップが印象的です。背面収納もキッチンと同素材で統一しているので、全体的にスッキリ見えます。吊り棚を備えて収納をたっぷり確保しているので、片付けしやすいのもポイントです。

背面収納側にも開口部を設けることで、キッチンに光が入り、気持ちのよい空間に。さらに、吊り棚の上部に空間を設けて、開口部から光が入るデザインにしているので、抜け感があり圧迫感が少ないように工夫されています。

 

<背面収納 実例その⑧>
シンプルな引き戸を横に設けて、デザイン性アップ

キッチンカウンター
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コンパクトめのキッチンを壁側に収めて、その横に引き戸タイプの収納を、さらにリビング側には作業台を造作しています。引き戸の収納は、冷蔵庫やキッチン家電など生活感のあるものを一気に収納できるようなデザインに。キッチンで調理をするときなどに、引き戸を大きく開けて使い、家事が終わったら引き戸を閉めれば、一気にキッチンまわりがスッキリします。

引き戸の収納も、リビング側の作業台も、室内と素材感を統一していることで、まるでインテリアの一部のように見せることができています。

 

<背面収納 実例その⑨>
木目が美しい、家具のような背面収納でこだわりを

土間キッチン
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こちらのキッチン背面の造作収納は、上部には細かなカトラリーや食器類を、下部には大きめの器や家電類を収納するなど、使い分けができるようなデザインになっています。扉の素材には、美しい木目が楽しめるものを選んでいて、収納家具としてのデザイン性も秀逸です。さらに、背面の窓の下に設けられた飾り棚には、お気に入りの器などを並べても素敵ですね。

写真の手前側には、たっぷり収納できるパントリーを用意しました。扉をつけずにオープンにしたことでサッと食品が取り出せるなど、使いやすさを重視しています。

 

 

キッチンの背面収納は、ただ、収納するスペースというだけではなく、 キッチンと一緒に見たときの統一感や、収納自体のデザイン性も重要です その家に一番合った背面収納を造作することができるのが、注文住宅でのキッチンづくりのよさ。さまざまな実例を参考にしながら、ぜひ、自分たちの家にぴったりの背面収納を作ってみてください。

 

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